第2話 どれくらいのエネルギーが要るか

このような、SFのような技術を確立する上で第一次的な問題となるのは主に以下の点であろうか。(第一次的なことには、体への負担とか、新たな移動手段ができた際の交通整備がどうとかは含めていない。)

・"もとの姿"から変身したり戻ったりするにはどうするか

・高速移動するための推進系をどうするか

・そもそも変身後の体をどうやって維持するか

・いざという時のために体内エネルギーを変換して体外へ瞬時に出せるシステムを備え付けておきたい

等は、最低限、とりあえずクリアしないと話にならないだろう。これ等のことだけでも物理だけではどうにもならない。しかし、私が最もトライしたいのは彼らのようになり、行動するためのエネルギーを生み出す方法を専門的に考えていきたい。おそらく一番物理に近いのはここであろう。


・彼らのエネルギー源は本当に恒星によるものか


仮に3分間の戦いをボクシングと考えて体重を3万5000tとしてネットに転がっている計算サイトで必要なエネルギーを調べるとだいたい

2.352×10^7kcal×10^3×4.184J/

cal=9.8×10^10J

程となる。その後人間の姿へ戻り普段の生活を送る。そしてまだ次の戦いへと…

その繰り返しである。つまり次の戦いまでに9.8×10^10J分のエネルギーをあまり時間をかけずに"充電"しないとならない。これは太陽電池のようなものではさっぱり足りないことが計算せずとも察しがつく。変身アイテムの充電能力が原発一基あたり約100万kWに相当したとすれば

9.8×10^10J÷(1.0×10^9W)=100s

位で充電が終わる。つまり人から彼らの姿へ変えたり戻したりするだけでなく、あのコンパクトな装置に原発一基分の発電力を備えていないといけない。


しかし重要なことにいざという緊急時のために光線を出せるようにしておきたい。これを考えると格段に実現が遠のいていく。

怪獣の体重を2万tとすると光速が2.

99792458×10^8m/sより

mc^2=1.8×10^24J(合ってんのかなw)

のエネルギーが、怪獣を跡形もなく粉砕するために必要となる。となると

1.8×10^24J÷(1.0×10^9W)=1.8×10^15s=57077625年くらいかかる。なんとか一週間で充電しようとすると一週間は604800sで

1.8×10^24J÷(30億×1.0×10^9W)=600000s

となる。つまり原発30億基必要になる。








要するに全く新しいエネルギー源がないと話にならない。

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