第9話 追われる少女
王都の町に入ったところからやりなおして、近くの建物に注意。
お、人影発見。
「しょうねーん、あぶなーい。とうっ」
地味にセリフが変わってんのは、バタフライエフェクトって奴か。
ていうか、「とうって」。
俺めがけて落ちてくる事、確定だったのかよ。
とりあえず。
今度は上から落ちて来たものに潰されて、間抜けな死に方をする事はなかった。
タイミングを合わせて、お姫様抱っこでキャッチ。
うむ、我ながら決まった。
「おう、完璧な通りすがりの紳士」
でしょでしょ?
「と思ってよく見たら、意外と普通?」
おい!
とりあえず、降って来た女の子を降ろして観察。
で、何で上からご来訪されたのか気になったんだけど、ゆっくり聞いてる暇はなかったみたいだ。
前回はここで死んだからな。
「いたぞ!」
「捕まえろ!」
あれよあれよという間に、やばそうな強面の連中がでてきて、俺達をおいかけまわしてきたからだ。
うーそーでしょ。
俺は念のためにシスカに質問。
降って来た少女を指さして。
「シスカ、あれはあなたの知人です?」
なぜかへたな敬語になった。
お願いだから、首を横に振ってくれ。
という俺の願いはむなしく散って、「うん」と縦にこくり。
だよね!
そんな気はしてた!
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