第8話 王都 十二周目
そんなこんなで俺達は、えっちらおっちら移動して王都にたどりついた。
シスカの身分があれなんで、地味に徒歩るしかなかったんだよ。
おかげで足がパンパンだ。
でも、苦労したかいはあった。
数日かけて王都に到着。
すげぇ人がいて、異国……じゃなくて異世界情緒にあふれてる。
もふもふ耳とか付けた人いるし、道の片隅にいる大道芸人は本物の魔法使ってるし。
で、王都にはシスカの知り合いがいるらしいけど、どこにいるんだろうな。
このシスカの知り合いがまともに生活してるとか、想像できないんだけど。
性格はどんなだろうな、なんかやっぱり大人しそうな感じ?
まだ見ぬシスカの知人の想像を膨らませていると、ふいに頭上から声が。
異世界ファンタジーの定番。
新たなエリアに入ると美少女との出会い!
女性っぽい声だ。
「しょーうねーん! そこどいてぇ!」
うおっ。
何か降って振って来た!
どしんという衝撃が体にかかる。
そこで意識が断絶。
さすがにもー分かってきましたよ。
俺。
ファンタジーのだいご味である国の中枢にきてから、碌に時間たってないけど。
このパターンは、あれでしょーね。
あっ、死んだ。
人って下手な部分に無理な力がかかるだけで死んじゃうんだね。
当たり所が悪かったってやつ?
瞬間景色が見覚えのあるものに、切り替わる。
リスタート地点からの始まりだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます