第7話 もとの家にはいられない



 あんな物騒な人間に狙われるから、元の家にはもういられなくなった。

 という事でシスカと一緒に異世界旅。

 放っておけないからね。


 涙目で「まだ、シスカと……一緒にいてくれるの?」なんて言われたら、もうね。

 一緒にいるしかないでしょ。

 幸いにも俺、何回も死ねるしね!


 すげぇな、異世界。

 主人公の生と死に対する倫理観、ぶっ壊れまくりだぜ!


 これじゃ、読者ついてこれねーよ。


 ともかく、異世界に行ったらまず旅立ちだ。

 ここに来るまで何度死んだか、分かんないけどやっとだな。


 始まりのエリアから出るまで、死が避けられないファンタジー……。

 斬新すぎる。


 しんみりしてると、シスカに落ち込んでると思われて慰められた。


 よしよし、もっとして!

 なんて言ったら、ちょっとキモかったのか、若干距離とられた。


 ううむ、すげぇショック。

 自重しよ。


 方針としては、一番近くの町まで向かう事になった。

 そこにはシスカの知り合いがいるらしいから、その人と相談しながらこれからの事を決めていくらしい。


「どんな人何だ?」って聞けば「すご人だよ」だって。


 うん、さっぱりわからん。


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