再開の日常―2
これは約3ヶ月前、黒宮ゆづきが目覚めた時の話である。
◇◆◇
体の底からこみ上げるような不快な蒸し暑さに意識が覚醒しかけた。
自分は今、布団に覆われていてそのせいで寝汗をかくはめになっている。
だからその原因である布団を蹴り飛ばした。
ばさりと宙を舞ったそれは目に見えないほどの埃を巻き上げながら床に落下するはずだった。
「むぶっ……!」
ただひとつの誤算とすれば、身近にゆづきを見ていた者がいたことだった。
だがゆづきはそんなことお構いなしに二度寝を決め込み始めた。
パジャマを腹まで捲ると、乾き始めた寝汗により涼しげな空気を肌で感じた。
「なな……ちょっと、ストーップ!」
すぐそばから騒がしい声、そしてすぐにパジャマが腹まで戻された。
何なのだ、誰がこんな迷惑な事をしているのだ。
また暑くなってきたではないか。
「って違う違う。ゆづきちゃんが起きたんだよ!」
この声はたまきか。
いつからそこにいたのだろうか。
じっくりと寝姿を見られていたというのはあまり気持ちの良いものでは無いのだが。
「……んぁ?たまきぃ?」
二度寝を諦めて目を開け、体を起こした。
ぼんやりとする視界ではそこにいるのがたまきだと視認することは出来なかった。
あまりにもぼやけるものだから何度も目を擦った。
「ぼ、僕だよ。たまき、七瀬たまき!」
よほど嬉しいのかゆづきの手を取りたまきは跳ねる。
まだ眠気が残るゆづきはぶらぶらと揺れた。
「どうしたのたまきさん?」
部屋のドアが開かれ、未だに少しぼやける視界を必死にこらしてそこから覗いていた人物へと目線を向けた。
「え……」
まるで生き返った死人でも見ているかのような顔だった。
口を動かしてもいないのに信じられないと聞こえてきそうだ。
「よ、よお。ふたりともどうしたんだよ」
たまきとはづきの様子に若干引きながらも目覚めの挨拶をする。
「うわーんっ!」
「ぬわあっ!?」
まばたきをした次の瞬間、空中でこちらに飛び込んで来る体勢のはづきが視界に入ってきた。
そしてそのまま考える間もなくゆづきははづきを受け止めてベッドに勢いよく倒れた。
「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!」
「っててて……落ち着け、落ち着けよ」
泣きじゃくりゆづきにしがみつくはづき。
助けを求めるべくたまきを呼ぼうと考えた。
しかし、はづきがそれを許さなかった。
「バカ!お姉ちゃんのバカ!」
馬乗りになってゆづきの胸をぽこぽこ叩く。
「勝手に出て行ってみんなを心配させて!許さないんだから!」
「おい待てって、それは悪かったよ。でも何が何だか……」
「おお?起きてんじゃねえか」
今度はこれまた絵に描いたような妖精?のような子が扉の前にいる。
ゆづきのもとに近寄り、まじまじとこちらを見てくる。
「あの」
「リァサだよろしく」
「あどうも」
差し出された小さな手に人差し指を返して軽く握手のようなものを交わした。
「記憶、あるか?」
「え?」
「だから自分の記憶。どこからどこまで憶えてる?」
そんなの、この日常を過ごしていていたに決まっているではないか。
……あれ、何かがおかしい。
記憶に穴が空いている気がする。
直近の記憶は確か、見知らぬ土地で……
「……うん?」
戦った。戦って、生き残って、でも最後にやっぱり殺されて。
冷や汗が止まらない。
今、眠気が覚めると共にはっきり思い出した。
「ま、まずあたしは
「そんで〈イデア〉の連中ともやり合ったんだよな。その場はなんとか凌いだが、ひと段落したタイミングでやられた。って感じで間違いないか」
「……そうだ」
全て言う前にリァサに言い当てられた。
「なんであたしは生きてんだ……」
脳裏に蘇る大鎌の鈍い光り。
今にも下半身が消えて無くなりそうな奇妙な感覚。
そうだ下半身、確か斬られて落ちたはずでは。
「深く考えんな。途中からは悪い夢だったんだ」
「リァサ、とか言ったっけ。なにもんだあんた」
先程から初対面でやたら口を出してくるこの妖精には不信感が湧いてくる。
どうもゆづきの内心を操作しようとしている、そんな気がしてならない。
「あたしはあたしだ。
たまきを見る。どういうことだとその視線に念を込める。
「……ゆづきちゃんが家出してすぐに村で出会ったんだ」
ふと視線を落とすとたまきの指に銀の輪が嵌まっている。
ゆづきも自分の手に同じように指輪がある。
嫌な気がしてならない。
「これからはたまきがみんなを守るからよ。だからゆづき、お前はもう戦わなくて良いんだ」
なにを言っているんだ。
ゆづきは自分が大切なみんなを守るのだと決めていたのに。
「ゆづきちゃん。もう君に辛い思いはさせない。これからは僕が」
「待てよ!」
話がまとまらない上に大半が飲み込めてない。
まずなぜゆづきが生きているのかということ、それからなぜたまきがそんなことを言い出すのかということ。
はづきは?なぎさは?リァサとは一体何なのだ。
「意味が、分からない」
色々と考えなければならないことが多すぎて脳がパンクした。
一旦深呼吸。
まず、
「なんであたしが生きてんのか説明してもらおうか」
順を追って、そして相手のペースに乗せられないようにしよう。
さもなければゆづきの求める答えは返ってこないだろう。
「お姉ちゃん……」
横ではづきが哀しい顔をしていた。
唯一の大切な姉が自分はなぜ生きているんだとか、要は死んでいたかったと捉えられてもなんらおかしくはない。
生きていたくないなんて思っていないし、そんな誤解は決して誰にも与えてはならない。
「違うんだ。今あたしが生きてるのは確かだけど」
頬をつねっても、眼を擦っても、この現実が醒める様子はない。
「でも、あたしはあの時確実に死んだ。あれが夢だったなんてのは無理がある」
先程ゆづきが家出をしていたと説明を受け、その上で自身の記憶を無視することはまず不可能だ。
「あの知らない土地からここで目覚めて、つまり誰かがあたしをここまで運んだわけで、それは状況的に介抱してくれたみんなだと思える。なら事の顛末を知る権利があたしにはあるよな」
そしてそれを伝える義務がみんなにはある。これは口にはしないが、暗に伝えているつもりだ。
これでもまだ誤魔化すようならこちらにも考えがある。
「……分かった」
やや苦しそうに、たまきが言う。
「ごめんリァサ、僕はゆづきちゃんに全部知っておいてほしいんだ」
どうやらゆづきに知られては都合の悪い事があるようで、それを隠していたいのがリァサということらしい。
ゆづきは目立たないように自然に部屋を一瞥する。ベッドから降りて数歩先の机の上だ。
「おい!だからこいつには絶対話すなって教えたろこの前!」
「でも……」
「そのつまらねえ意地でこいつをまた戦場に放り込みてえのか」
その問答を差し置き、ゆづきはベッドを立った。
「お姉ちゃん?」
数歩先の机の上、丁寧に置かれた2つの短剣。
それを手に取った瞬間、懐かしいような魔力がふっと体に訪れた。
「あっ、それは……」
はづきの声を聞いて、若干言い争いに発展しかけていたたまきとリァサもゆづきを見た。
「くどい。あたしの質問から逃げるな」
願いの聖剣サニシアを鞘に納めたままリァサに向ける。が、リァサに向けているということはたまきにも向けていることにもなる。
「サニシアかよ面倒だな。おいたまき、ここはひとまずあたしに味方しろ」
「だから逃げるなよ」
願う。
“この妖精に真実を語らせろ”
サニシアがゆづきの魔力を吸収し鞘ごと輝きを帯びる。
そこから一瞬で部屋にサニシアの魔力が満ちた。
初めからこうしていれば良かったのだ。
半日に1度の力、使い所は今だろう。
「うぅ……もう!」
バリッ!と何かが裂ける音、それと同時に違和感。
たまきが黄金の魔力を宿している。
それにサニシアの願いの力が働かなかった。
「ゆづきちゃん。詳しいわけは言えないけど、とにかく君は短期間で身も心もボロボロになってしまった。その負担はものすごく大きくて、危険で。だからしばらく大人しくしていてほしいんだ」
「その負担は主にそれのせいだ」
とリァサに指を差されたのはゆづきの手にある2つの神器。
「本来だったら没収するところなんだがな、まあシグニアの奴が反抗するからそれは一旦お預けだ」
ゆづきの力が及ばない、たまきもリァサもこれ以上何かする様子もない、はづきはじっと不安そうにこちらを見ている。
とてつもなく気まずい空気になってしまった。
「えーと、とりあえずこっちに敵意が無いことだけは知っていてくれよな。もちろんあんたが困ってたら助ける。主にたまきが」
「そんなの信じられるわけ――」
「お姉ちゃんやめて」
サニシアにはづきの手が重なり、ゆっくりと降ろされた。
「なんで戦うの。どうしてその気持ちを力で解決しようとするの」
その声には本当の怒りが込められていた。
こうしてはづきがゆづきにその感情をぶつけるのは何年振りだろうか。
「これがお姉ちゃんをそうさせるんだよね。戦う手段がある限り戦うことを選ぶなら、これは無い方が良いよね」
迫力こそ無いが、それは最も恐ろしいと感じる静かな決意の怒りだった。
「待てはづき!それだけはだめだ!」
リァサが叫ぶ。
「たまき止めろ!」
はづきの鼻から血が流れる。
けほけほと咳き込み、それでもサニシアを握り離そうとしない。
ゆづきも振り解こうと力を加えているのだが、しばらく身体を動かしていなかったからなのかうまく力が入らない。
「お姉ちゃんを返して……!」
そんなことがあって良いはずがない。
それはゆづきが決して避けたかった道。
自分が代わりにそうなったはずなのに、どうして何もかもが思い通りにいかないのか。というよりはどうして思い通りに状況を動かせないのかと、自分の力が恨めしくなる。
――はづきが魔力を宿している。
その小さな手からサニシアへ、はづきの魔力が触れる刹那。
黄金の魔力がサニシアを覆い込み、はづきの手を弾いた。
「いたっ」
「このばかやろう!」
リァサがはづきの胸ぐらを掴み、ペチペチと頬を叩く。
「テメェはまだ勝手に魔力を使うなって言っただろうが!死にてえのか!」
「あぅっ……ごめんなさい……」
鼻血が床に落ちた。
見ていても仕方がないのでゆづきは机の上からティッシュを取り、はづきの鼻に当てた。
「……ありがとうお姉ちゃん」
白い紙が赤く染まる。
ゆづきの手にもほんのりと血がついた。
「本来なら魔力に目覚めない奴が無理に魔力を起こそうとしたんだ。そうなって当たり前だ」
「ごめん……」
「早死にしたくなかったらもう二度とするな」
かなりきつく叱られ、はづきはゆづきへの怒りよりも自身の行いを悔いた。
ひとまず、惨事は避けたようだった。
「さっきの問いの答えはいつか分かる。お前も過去の生死を考えるより今を大事に生きろ」
うまく丸め込まれてしまったようだ。
この場に於いてサニシアの願いの力を無効化する魔力を振るうたまきを前にして、ゆづきが打てる手段は限りなく無になった。
破壊の聖剣シグニアを使おうにも、それではまた武力行使になり諍いを生むだけだ。
それ以前に、破壊や不幸も彼らには死んでも向けられない。
……クソッ
心の中に行き場の無い感情をぶちまけた。
◇◆◇
その日の夜――
ゆづきがきちんと帰ってきた記念?にはづきが全力を尽くした料理が食卓に並んだ。
その小さなパーティーにはもちろん昼間の面々に加え、なぎさも顔を見せた。
そのなぎさを見てゆづきは(記憶が飛んでいるだけだが)少し見ないうちになんだか以前より随分と違う雰囲気を感じた。
大人びたというか、垢抜けたというほどでもないが、以前の子供らしさはかなり薄くなった印象だ。
しかしパーティーが盛り上がると誰だろうと気分が昂るものだ。
昼間にあった衝突は何事も無かったかのように、そしてなぎさの雰囲気も全てが夢だったのかと思えるくらいいつも通りだった。
そうだ。これがゆづきが望む未来だ。
謎の妖精はさておき、この限りなく小さな世界を守りたい。
殻に籠っていてでも、いずれ些細な変化が訪れようとも。
きっと以前は守れなかったのだろう世界を。
今度こそこの手で守ってみせる。
◇◆◇
少なくとも黒宮家にあった人生ゲームは4人用だった。
今ゆづきが外で夜風を浴びているということは、みんなは中でゲームを楽しんでいることだろう。
これはむしろ都合が良かった。
ゆづきも娯楽に勤しみたかった気持ちが無いわけではないが、それよりもひとまずやらなければならない事がある。
「生きてるか、シグニア」
言葉を胸中に落とし込む。
耳飾りの紫紺色の宝石がほのかに光と熱を帯びる。
『――まあ、おはよう』
随分と遅い起床報告ではあった。
『僕は半月くらい前から起きてたけど』
想像よりも遥かに遅い起床報告だった。
『君も大変な人だね。どこにいても問題が先回りしているんだから』
「あぁ……問題、ね」
シグニアは現状がゆづきの理想ではないと見破っている。
それはつまり、みんなが魔法を使えたり、変な妖精がいたりする事への不満が多少なりとも存在することの証明になりうる。
『いやでもね、そんなことよりももっと大きな疑問が喉に詰まった骨みたいに、いかにも苦しそうに引っかかっているんだ』
シグニアが言いたいことは分かる。
なぜゆづきが生きているのかという、昼間からの疑問だろう。
「分かるのか」
『実は僕も知らないんだ。あの時、意識が途切れる直前に具体的に何があったかが思い出せない。それはきっとあの金髪の人の持つ魔力のせいで』
「あー、その話長くなる?」
『……じゃあ要点だけまとめて話すよ。その人の魔力は特異なもので、その力のせいで僕はそこら辺の記憶がほとんど無くなった。でも確かなのは、僕がそうなったということは君も確実に攻撃を受けているということ』
また都合の悪い記憶の抜け落ち方だった。
しかしそれがあったから最後の言葉に繋がるのだろう。
直接の記憶が無くても、状況から逆算して過去の出来事を探る。
これは無意味に誰かの口を割らせようとするより、最も意味のある行為なのかもしれない。
「……まあ、そうだよな」
どうしてみんなそれを隠そうとするのだろうか。
一度死んでいたのならそれはそれで受け入れるし、それ以上何かあるわけでも無いのに。
「その攻撃で死んでたのか、ただ気絶しただけなのか。答えは二択ってわけだな」
『そうだね。それでまあ、前者のひとつの仮説として
そう、それは確か決して良くないものだったはずで、
『どうにも禁忌なんだよねそれ』
禁忌だ。
「てことはなんだ、あの中の誰かがあたしを生き返らせる為に禁忌を犯したってのかよ」
『……その可能性は否定できないね』
まだそれが確定したわけではない。
これは飽くまで仮説だ。
「簡単に禁忌って言うけどよ、それはバレなければ良いんじゃないのか?誰がそれを取り仕切ってんだよ」
『
「将来って、どのスケールで」
『さあ、分からないよそれは』
はづき達は人間だ。
早い話、その星神が復活するかみんなが寿命で死ぬかのどちらが先かの話になるのだろう。
死人に裁きなんて、流石の星神族でも無理があるだろうし。
『それよりも問題はリァサだ』
そういえば昼間にリァサの口からシグニアの名が出たのを思い出した。
確か“反抗”がどうとか言っていた気がする。
「リァサがどうした」
彼女についてはゆづきもよく知らなければならない。
得体の知れない、突然現れた者などそう簡単に信用は出来ないからだ。
『……や。なんでもないや。気にしないで」
口ごもり、シグニアはリァサの話題を続けようとしなかった。
『もし、の話だけど』
ゆづきの言及を逃れるように次の話が始まった。
『どれだけ続くか分からないこの新たな日常に染まれるとしたら、それは君の本望だったりするのかい?』
質問の意味がよく分からなかった。
いや、あえてよく分からせないようにしているのか。漠然として酷く曖昧なその問いに何の意味がある?
「分からねえよ」
そんな答えしか出ない。
たまきもはづきも魔力という概念を習得していて、きっとその流れならなぎさにも何かしらの変化があるに違いなくて、みんなを守ると決めたはずなのにみんなが静かに守られようとしなくて。
『……そうだよね』
自分の存在意義が薄れていくようだ。
『変なこと聞いて悪かったよ。とりあえずさ、君には僕とサニシアがついてるから。しばらくは様子を見ても良いんじゃないかな』
ゆづきが不満に思っている事が必ずしもみんなの不満にはなり得ない。その逆だって十分にあり得る。
一度この新たな日常に染まり、その見極めをするべきだとシグニアは言いたいのだろう。
『それにね君自身この前の戦いで負った全てが癒えたわけじゃない。僕とサニシアの力で体を無理に動かしてたせいで他の機能がいちいち言葉に出来ないくらいとにかく狂ってる。だから療養の必要もあるわけ』
「あぁ……うん」
確かに今も体調が良いわけではない
長く眠っていたから鈍っているだけだと思いたかったのだが、原因が明確すぎる故に否定する気にはならなかった。
「こんなのに付き合わせて悪いな」
『いいや構わないさ』
シグニアはゆづきの目的に賛同している。
それは世界の在り方を壊し、誰もが偽りの平和を盾にすることなく、理不尽な死を無くし平等な死とそれに対する緊張感がある世界を創ること。
出来ることならば一日でも早くそれを実現したいのだが、実行者がこんな状態ではそれも叶わないだろう。
今は大人しく息を潜め、そして見極めよう。
みんなにその力が必要なのか否かを。
◇◆◇
そして3ヶ月。
ゆづきの体は未だ快復せず、ぼんやりとした日常だけがただただ過ぎて行っていた。
みんなに魔法の力が必要なのかは、まだ分からない。
この世界が終わる前に:エンドワールド・グレヴィラント ミルクココア氏 @arl312
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