非日常たる日常―2

 たまきと森での採取を終え、丁度昼時に帰宅した。

 小春日和の庭には洗濯物が干され、はづきが昼食を作っているのか外には良い匂いが漂っている。


 一方七瀬家の庭では女の子が洗濯物を干そうとカゴを地面に置き、うんと手を伸ばして物干し竿にシーツやらシャツを掛けている。

 背後に立つゆづきとたまきに気付いていないのか、必死に背伸びをして、時にはジャンプをして頑張っている。


「へっ、へぇっ!届かない!ほ、やっ!……あ、届いたぁ」


 一番高い物干し竿にシーツが掛けられた。

 そよ風に吹かれ、弱々しくたなびいている。


 そして次の洗濯物を取ろうとカゴへ手を伸ばし屈んだその時、ゆづき達が視界の隅にでも映ったのか動きを止めた。

 はっとして振り向き、赤面してそっぽを向かれてしまった。


「こ、こんにちは。なぎさちゃん」


 ゆづきが声をかけると、抱えていたシャツで顔を覆い隠しながらなぎさは振り向いた。


「……こんにちは」


 たまきと同じ、日本人離れしている茶髪が陽の光に輝く。少し羨ましい。


 七瀬なぎさはたまきの妹である。

 はづきと同い年で、お互いよちよち歩きの幼児だった頃に何度か遊んだくらいなのに、何年も経って再開した時は深い親愛で結ばれていたようだった。

 幼い頃に交わしていた謎の言葉たちは二人を親友へと導いていたのだったのだろうか。


「なぎさ、ちゃんと顔を見せて挨拶しないとダメだよ」


「まあまあ、ほら、見てただろ。そういう事だ察せよたまき」


 ゆづきも、流石に誰もいないと思っててふっへっほとしてたら実は後ろに誰かいましたなんて事になったら顔を真っ赤にして逃げ出したくなるだろう。


「えっと……戻りますね」


 若干遠慮気味に、隠しきれてない照れさを含みながらなぎさは何事もなかったかのように作業に戻った。


 カゴからズボンを取り出し、バサッと伸ばす。

 その動作には少しぎこちなさを感じた。


「……うん。じゃああたしはこの後用事があるからもう行くよ」


「あ、うん。今日はありがとう」


 たまきはキノコや薬草が詰まるカゴを目線で指して言った。


「いいよ。手伝えることがあったらまた呼んでくれよな。またね、なぎさちゃん」


 踵を返し、七瀬家を後にした。


 ◇◆◇


「ごちそうさま」


 フォークと器を流し台に置き、はづきより先に昼食を終える。


「はい、お粗末様でした」


 まだ少しだけ量のあるパスタを絡めとりながらはづきは応える。


「それ食べたらすぐ行くのか?」


 はづきはもごもごと咀嚼しながら頷いた。

 そして続けざまに水を飲んだ。


「アクセサリーってどんなのなんだろうな。この文明とかだと金属のものかな?」


 例えば王冠や腕輪。

 中世西洋といえばお花などの可愛い物ではなく、剣や鎧といった物騒な物と関連するイメージがある。

 実際、その時代を舞台にしたゲームや小説で剣が出てこなかった例は無かったからこその思考だ。


「さあ、さすがに見ないとなにも分からないかな」


「まあそうだよな」


 パスタを食べ終えたはづきは紙ナプキンで口を拭いた。

 食器を下げると、ソファーに置いていた小型の肩掛けバッグを持った。


「それじゃあ行こう。お姉ちゃんも欲しいものが出てくるかもしれないから、一応お金は持った方がいいよ」


「ああ、そうだな」


 ゆづきは二階の自室へ向かい、相棒のボディバッグに財布だけを入れて背負った。

 玄関へ降り、カウンターに置いている家鍵を手に取ってはづきと家を出た。


 自宅の敷地内の石畳を数歩踏み、花畑の柔らかい草の上へと切り替わる。


 ――この花畑は林で囲まれており、例えば村から森へ向かう際に通りかかるポイントとなっている。

 花畑を中心に語るなら、ここは多くの分岐点になっている。

 村、森、湖、廃屋敷といった感じである。

 廃屋敷というのは話にしか聞いたことがなく、とても恐ろしいバケモノが中に閉じ込められているらしいのだが詳しい話は知らない。


 村へ伸びる道にはレンガが敷かれている。

 そのルートを辿り、シマン村へと抜けるのはあっという間だ。


 外では大工が働き、子供は駆け、老人達は井戸端会議をしていた。

 皆、ゆづきとはづきを見るなり声をかけてくるので挨拶をして先に進む。


 ゆづきは良いのだが、はづきはまだ村の人々に距離を置いている様子があり、声をかけられると照れて顔を下に向けてしまう。

 なのでゆづきが積極的にコミュニケーションをとり、一日でも早くはづきがこの村に慣れるようにしてあげないといけない。


「あらぁ、ゆづきちゃんじゃないの〜。こんにちはぁ」


 ふと視界外から話しかけられた。

 振り向くと、長く明るい亜麻色の髪の女性がいた。


「サレナさん、こんにちは」


 サレナは微笑み、はづきへ視線を向けた。


「妹ちゃんもこんにちはぁ」


「こ、こんにち……は」


 やはりはづきは顔を伏せてしまった。

 やれやれと思いながらゆづきははづきの手を握ってあげた。

 はづきは手を握り返し、安心したように顔を上げた。


「あらあら可愛い。うふふ」


 口元に手を当て、おっとりと笑う。


 この女性はパン屋の娘のサレナ・エーリンである。

 いつもは桃色のエプロンとバンダナを身につけて店にいるのだが、こうして外で出会うのは初めてだ。

 パッと見るとよそ行きの服装で、ゆづきの勝手なイメージなのだが、ロングスカートが『お姉さん』という型にハマりすぎている。


 顔の横で編まれた三つ編みの先端部はキラキラとした髪留めのアクセサリーで留められていた。

 それは銀色のブローチだった。

 ただ真ん中に桃色の宝石?のようなものが嵌められた、単純な作りのものだった。

 しかしそこはかとなく美しく、どこか異質な雰囲気すら感じてしまう。


「……?」


 ゆづきが髪留めに見惚れているとサレナは不思議そうに首を傾げ、ゆづきの視線を追った。


「あっ、これ?」


「あぁすいませんジロジロと……」


「いいのよ〜、これはねぇ、そこの行商人さんから買ったのよ」


 サレナは村の中央の広場を指差した。

 見ると、民家に並行してひとつの屋台が展開されていた。


「とっても綺麗だからつい買っちゃった〜。ふたりも見てみたらいいわよ〜」


 最後にうふふと微笑むとサレナはパン屋の方向に歩んでいった。


「……お姉ちゃんありがとう」


 はづきにお礼を言われた。

 それが何のことか思い当たるまで少し間が空いてしまった。


「あー、別に最初はそんなもんだと思うから気にすんな。みんな優しいからちょっとやそっとじゃ気にしないと思うぞ」


 コクリと頷くとはづきは手を離し、早速ひとりで前を歩き始めた。

 足取り慎重に、勇ましく胸を張って拳を握る。

 その背中はゆづきにとって妹の成長を感じるに足るものだった。


 そしてはづきは屋台の前で止まり、行商人に向き直った。


「こここ、こんにちはっ……」


「おおっ!」


 人見知りのはづきが自らコミュニケーションをとった。

 出来れば村人との方が望ましかったのだが、一歩前進という事で堪忍しよう。


 ゆづきもはづきに追いつく。

 屋台の中では椅子に座った黒髪の女性が足を組んでうなだれていた。

 肩が動いているので多分眠っているのだろう。


「ありゃ寝てんじゃん。不用心だなぁ」


 屋台で店番がひとりしかおらず、それに加えて居眠りをしているとはいつ窃盗が起きても不思議ではない状況だ。

 まさかこんな白昼堂々とそんな事をする人はいないだろうし、そもそもこの村でそんな物騒な思考を持つ人間は恐らくいない。


「偉いぞはづき。ちゃんと挨拶できてな」


「でも寝てた……」


「寝てたっていいんだよ。はづきが挨拶をしようとしたその気持ちが立派だってあたしは言ってんの」


「……うん」


 どこか腑に落ちないのか、はづきの返事はあまり気乗りしていなかった。

 やはりこういうのは気恥ずかしいのだろう。


「んぁ……客……?」


 と、ゆっくりと店主が目を開いた。

 伸びをして、いらっしゃい。と一言。

 メガネの奥はまだ寝ぼけ眼であった。


「ゆっくり見ていってくれ」


 店主はかなり長い黒髪で、地面へ伸びるそれからはいくつものアホ毛が跳ねていた。

 服装こそ黒を基調とした大人のお姉さんといった雰囲気にまとまっているが、同じお姉さん属性のサレナとはまた違ったベクトルだ。


 ふたりはカウンターに展示されているアクセサリーを見つめる。

 やはりギラギラした物が多く、どちらかと言えば装飾品と言うのが正しそうだった。


 金色や銀色の髪飾り、ネックレス、ブレスレットや指輪。

 宝石が嵌め込まれていたり、芸術的(難解)な造形だったりしてどれも圧倒的だ。


「ほえー凄いなぁ」


「好きに試着していいよ」


「え!?いいの!」


 値段はまだ見ないようにしているが、恐らくはどれも目を疑う額なのだろう。

 もし試着をして壊してしまったりしたらどうしようか。などという思考が先走る。


「じゃあお姉ちゃんこれ!着けてみて!」


 嬉々としたはづきに右手を取られた。

 そして中指が何かに締め付けられた。


「え?」


 不安に気を取られていてはづきが何をしようとしていたか見ていなかった。

 右中指を見下ろすとキラリと指輪が輝いている。

 黒く透き通る小さな水晶、こだわり抜かれた細かな装飾、見るからに値が張る逸品だ。


「うぇええぇ!!?っえええ!!?」


「わっ、そんな大声出さなくても……」


「どったのお嬢ちゃん?」


 はづきは耳を塞ぎ、店主はカウンターから身を乗り出した。


「……っ!?」


 驚愕の表情を浮かべる店主だがそれに気付かぬゆづきは額に浮かんだ冷や汗を拭い、後ろを向いてはづきに耳打ちをした。


「おい、どうすんだよこれ」


「ご、ごめん。まさかあんなに嫌がるとは思わなくて」


「嫌がるとかそういう問題じゃなくてな……」


 ゆづきはさりげない仕草でカウンターの品々を一瞥する。

 その一角に並ぶ指輪の数々、そのスペースに置いてある札には『一律十万ニート』と書かれていた。


 ――ニートというのは無職の事ではなく、この世界の通貨だ。

 現世と比べるとレートはさほど変わりはない。

 それにしてもお金なのにニートとは偏屈な事この上ない。


 それはともかく、ゆづきが中指に嵌めているこの指輪は約十万円ということが判明した。

 ここからどうすれば弁償に至るのかは不明だが、それ以前に安全に外せるビジョンが見えない。

 なんせ指輪など人生で一度も嵌めたことがなく、指の第二関節を通過しているともなれば慌てるのは人類皆平等だろう。


「まあいい、面倒な事になる前に外すぞ」


「えー?お姉ちゃん似合うけどなー」


「十万なんて払えるか。ほら、手伝う」


 右手を差し出す。

 はづきは渋々と指輪をつまみ引っ張った。


「痛たたたた!おっ、待て、待て!」


 声を殺し、それでも抑えきれない激情が溢れてはづきを止めた。


「自分で取ったら?」


「……それもそうだな」


 よく考えれば初めからなぜその考えが浮かばなかったのか不思議でならない。

 ゆづきは指輪をしっかりとつまみ、慎重に引く。

 中指の皮が引っ張られる感覚と同時に指輪は第二関節より前へ進まない。

 少し苛立って力を込めて強引にしてみたが、笑えないほど痛かった。

 この場で地面に伏せば店主に異常を感づかれてしまいかねない。

 ここは意地でもポーカーフェイスを貫く。


「だ、大丈夫……?」


 こっそりとはづきが言った。


「……だめ」


 指輪を外すには潤滑剤があると良いというのは知っている。

 しかし購入もしていない品物に洗剤などをつけようものなら光より速く弁償の二文字が飛んでくるだろう。


 ならばどうすれば良い。

 もういっそ諦めてこのまま購入するという手段が取れないでもない。

 だがしかし、十万ニートが飛ぶのは頭が痛くなるどころか真っ二つに割れるほどに痛手だ。


 だったら頑張って取るしかない。

 しかしどうしたら……


「君、指輪を嵌めてる君」


 その店主の声に思わず肩を震わせてしまった。

 動力の切れかかっているロボットのような動きで振り向く。


「……君の名前を教えてくれないかい?」


 なにやらあっけ取られているかのような店主の声は重い。

 突然名前を問われるそれはゆづきとはづきが罪悪感と恐怖を感じるのに十分たるものだった。


「ごめんなさい……」


 諦めて謝罪する。

 下手に言い訳をするよりは平和的に解決出来る可能性が高いからの選択だ。


「え?っと……うん。別にいいよ。それよりも名前を知りたいんだ。頼む」


 店主も焦りを隠しきれずに動揺している。


「えっと、あたしは黒宮ゆづき……です」


「よしゆづき。君と話がしたい。少し顔を貸してくれないかな」


 店主はゆづきを指差した。

 その瞬間、心臓が跳ね全身から冷や汗が噴き出した。

 はづきを背へ追いやり、財布を手にする。


「……十万ニートですよね」


 さすがにゆづきも腹をくくった。

 これから数日はロクな生活が出来なくなるかもしれない。

 はづきも悪気があってやった事ではないだろうし、試着の許可も出ていたので咎める気は無い。


「んっと、それは納めてくれないかな。私がしたいのはお金とかの次元の話ではないんだ。……そうだ、そっちの君、ちょっとだけ店番しててくれないかな?後でサービスするからさ」


 店主はゆづきの後ろに顔を隠しているはづきへ語りかけた。


「いやサービスなんていただける立場じゃないですからいいです。普通にさせますので」


 はづきの返答を前にゆづきが間を持つ。

 どういう気なのかこの店主は職務を放棄してまでゆづきと話をしたいらしい。


「はづき、やってくれるな?」


 横から顔を出したはづきがコクリと頷き前へ出た。


「その前にほら、はづきも謝る」


「ごめんなさい……」


「いやだからいいよ。大事はそこには無いのだから」


 一体どういう事なのか。

 この店主は金銭についての話をしたいのでは無いのか?

 もしくは外れない指輪について言いたい事でもあるのだろうか。


 はづきと店主の位置が入れ替わり、カウンター内に子供がいるのはなんとも不恰好な事だろうか。

 密かに身構えてゆづきは店主に着いていった。


 ◇◆◇


 ゆづきと店主は屋台から少し離れて、誰もいない中央広場の石碑の前に来た。


「妹なのかい?」


「ええまあ」


「あの子の名前も教えてくれるかい?」


「……黒宮はづき」


「ありがとう。私はシイナ・ヴァレオ。シイナと呼んでくれ」


 シイナは名乗り、懐からメモ帳のようなものとペンを取り出すと何かを書き込んだ。


「何してるんですか?」


「ちょっと気になった事を忘れないように記録しておいたんだ。変な事は書いてないから安心してくれ」


「そうですか」


 ゆづきは咳払いをする。


「それで、話ってなんですか」


「遠慮なく訊くね君。好きな食べ物は後に取っておかない派でしょう」


 確かにそうだが、あんまり話を変な方向に持っていかれるといくらこちらに非があるからといっても苛立つものも立ってくる。

 なのでゆづきは出来るだけ可愛くない顔をして無反応を示した。


「……えっと、そうだね。君達は食べるのに困っていたりしないかい?」


 また食べ物の話だった。

 今まさに将来の食生活などが関わっているというのに困っていないわけがないではないか。


「食ではなく、生活において不便をしていないかと訊いた方が良かったね。それでどうだい?」


 不便と言われても家事ははづきが多くしているのでそこら辺の事情はよく知らない。

 他の事で強いて言えば……と考えてパッと思いつくような不便は何も無かった。


「ん……別にって感じですね」


「そうか。ならいいや」


 シイナは懐から薄汚れボロボロになった布切れを取り出した。


「これに覚えはないかい?」


 差し出されたそれを手に取る。

 元は白い生地だったのだろうか、汚れと劣化が酷くてあまり触りたくない。

 例えるのなら、古代遺跡から出土した紙に通ずるものがある。


「知らないですけど……」


「そうか……知らないか」


 シイナに布切れを返す。


「あの、これだけですか。わざわざ人のいないところに来てまで本題がこれなんですか?」


 どうもこの人は話が下手というか、なにかを遠回しに語っている気がする。

 それが面倒くさく、腹が立ってしまう。


「ち、違うんだ。……分かった。もし君が良ければ今日の日付が変わる頃またここで会わないかい?」


「はぁ?」


 ゆづきは首を傾げる。

 話したい事が上手くまとめられなかったのか、シイナは挙動不審になり挙げ句の果てに夜中にゆづきを呼び出した。


「強制はしていないよ。ただ私としてはこの巡り合わせを無下にしたくないものでね」


「それがどうしてあたしなんですか」


 シイナは少し考え込むが口を開かない。


「……まあいいです。夜中に来ればいいんですね分かりました。あと、この指輪は外して来ますから」


 それだけ言い残してひとりではづきの元へ帰ろうとするが、シイナがゆづきの腕を掴んだ。


「待ってくれ、その指輪か……あげるよ」


「へ?」


 とうとう頭が回らなくなったか、突然そんな事を言い出したシイナの顔は焦り気味だ。


「え、でも……」


「いいんだよ、サービスサービス」


「はぁそうですか。それじゃあお言葉に甘えます」


 ここで遠慮しておくとじゃあ金払えとか言われそうだから素直に完結させる事にする。

 なんだかよく分からないが得した気分になり、思わず笑みが零れる。


 改めて指輪を見ると先程より綺麗に見えて、恍惚とした感情がしばらく心に残った。

 着けていて嫌な気がしないというか、これが当たり前だったかのように身体に馴染む。

 やはり、ああいういざこざを乗り越えて手にした逸品は特別だと無意識に思っているのだろう。


 ◇◆◇


 その後ふたりは屋台へ帰り、シイナは中へはづきはゆづきの横へ戻った。

 その際シイナははづきへ、なんでもひとつプレゼントすると言ったのだが律儀にもはづきはそれを断った。


 そして帰宅し、いつも通りに夕食を食べ、お風呂に入り、自室の布団に入った。


 夜中ともなるとはづきはぐっすり寝ているが、それでもゆづきは気を遣ってバレないようにコソコソ家を抜け出すつもりでいる。


 まだ日付が変わるまで時間が残っている。

 それまでゆっくりと夜中を待つことにする。

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