第5話 レベル1
そうして、槐と轆は薄暗い洞窟の中へと足を踏み入れた……
槐「待って……ちょっとまってってば・・薄暗いし、なんだか怖いよ。。
どこまでいくの?もう結構歩いたみたいだけど…」
轆「仕方ないな……少し休憩するか?もうすぐなんだが・・
そうだ。その前に我が先に雑魚モンスターに変身しておかないとなっ」
そういうと、轆は雑魚モンスター……
この世界においては、へにょへにょまんに変化した。
槐「わっわっ!!!ほ、ほんとに変化できたんだ・・・冗談だと思ってた。。」
轆「我を誰だと思っている…… 元魔王だぞ。この位は夕飯前よ!!」
槐「ま、まあ少なくとも日本語はあまりよくわかってないみたいね・・。
つっこみたいところは山ほどあるけど……」
轆「さて、この先だ。ここから今後を説明すると……まずここで、レベル1だと思い込んでのこのこやってきた勇者達を待つ。」
槐「ふむふむ。それで……??」
轆「我は勇者にとっては、最も簡単にたおせるへにょへにょまん!!<予定>」
槐「・・よ、弱そう…」
轆「分かっていても、失敬だな!!槐……。ま、あとはお楽しみってことで」
槐「え~~ぶう~」
轆「ぶう~じゃないっ!ちなみに槐はこのすぐ隣の洞穴で宿屋の若女将を
してもらう。」
槐「わ、私が・・若女将?!」
轆「無論だ。そもそも槐が呪われた装備を勝手に……」
槐「あっそ・・それいっちゃう??その呪われた装備は…一体だれのせいで
私が装備するはめになったとおもってるわけ?!」
轆「………わ、悪かった・・魔王たるもの墓穴を掘ってしまった……不覚」
槐「で、一体誰が宿屋に泊まりにくるわけ??」
轆「もちろん、勇者達だ。ちなみに、入口ゲートに勇者たちがくると音で知らせる
センサーを仕掛けておいた。」
槐「勇者たちが… わかったわ。とりあえずここで待機すればいいのね。」
そういうとしばらくは音沙汰もなく、退屈な時間を二人は過ごしていた……
ぴこーーーーーーーん ぴこーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!
轆「来たかっ!!!!!!!!」
槐「みたいだね……??」
勇者達「よし、レベル1の洞窟かあ。まずここから攻略していこう!
どうせ雑魚モンスターが関の山だろうし・・・」
そう会話を交わしつつ、少しづつ暗い洞窟の奥へと進む一行。
勇者達「ふう……そろそろ洞窟の一番奥にたどり着きそうだ…
くっ、なんだ驚かすなよっまた雑魚モンスターか・・」
すると、へにょへにょまんに扮した轆が勇者たちの前に立ちはだかる。
勇者達「はいはい、楽勝楽勝♪勇者達の攻撃は、へにょへにょまんのコアを突いた!!!」
「おっクリーンヒットか?!」
びしっ!!!!!!!
へにょへにょまんに0のダメージを与えた。
勇者達「な、なんでやっ??確かにクリーンヒットしたはず……」
へにょへにょまんのターン!!!!!
へにょへにょまんは………怪しげな本の129ページを開き、ぶつぶつ
何やら唱えだした・・・・・
へにょへにょまん「……爆誕魔界宇宙仁海五月雨魔境落とし!!!!!!」
勇者達「っな、なんだあ?!! うっうあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
それは、勇者達に八方から魔境への魔の手が襲い掛かり、世にも恐ろしい
暗闇界の千手を爆誕させる魔呪であった!!!
勇者達「きゃ、きゃああああああああああああああああああああああああ」
勇者達「ぎゃあああああああああ、ひ、ひきづりこまれる……!!!!!」
へにょへにょまんのターンは続く…
へにょへにょまん「とどめのへにょへにょアタック…!!!!!!」
勇者達「がはっっ・・・・・ああああああああああああああああああ」
勇者達に99999の大ダメージを与えた・・・・・・
槐「う~ん、まだかなあ。そろそろお客さん来るよって言われてたのに遅いなあ…」
隣で勇者たちが大変な目にあってるとは露知らず、槐はのんきに店番をしていた。
勇者達「ば……ばかな…… レベル・・・1……」
レベル1だと思い込んで迷い込んだ勇者達。今後元魔王と槐は一体どうなってしまうのか?? つづく♪
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