第3話 意識を変える



<モテ男のスタートライン>


・意識を変える


・清潔感を身に着ける


・軽くなれ


・好印象を与えるテクニック


・出会いの数を増やす



祐一


「これらを一つずつ教えていく」




「『意識を変える』とはどういうことでしょうか?」



祐一


「ちょっと、あそこにいる女の子に声をかけてみろ」




「え?無理っすよ!!そんな急に」



祐一


「じゃあ今からSNSで5人の女の子にDMでアタックしてみろ」




「嫌ですよ!そんな出会い厨みたいじゃないですか」



祐一


「それだよそれ」


「いつまでもモテない童貞っていうのは


 今みたいになんても否定から入る癖が身についているんだ」


「『女の子にモテたい』と言う癖に


 変にプライドが強く失敗することにおびえて


 『できない理由』ばかり探して何も行動しない」




「う…」



祐一


「出会い厨で良いんだよ、


 女の子は拒否する権利はあるけど


 男にもアタックする権利はある、それで平等なんだ」




「確かに、それは一理ありますね…」



祐一


「モテない童貞に限って無駄にプライドが高い」


「何の実績もないくせにプライドだけは高い奴を誰も好きにならない」


「モテモテになるまでは変なプライドは捨てた方が良い」




「失敗したら恥ずかしい、プライドが傷つくのが怖い…」


「たしかに僕はそういう感じの考え方をしていたような気がします」



祐一


「どんなモテる陽キャでも


 女の子にアタックして失敗するのは良くあることなんだ」




「そうなんですか!?


 陽キャが口説いたら成功率9割以上なのかと思ってました」



祐一


「陽キャだってモテ男だって何度も失敗する」


「失敗をして、経験を積んで、改善していくから


 少しずつ成功率が上がっていくし、成功数も増える」


「打席に立つことを拒む野球選手がいたらどう思う?」




「そりゃ野球選手失格ですね」



祐一


「最初からできない理由ばかり探して何も行動しないのは


 打席に立とうともしない野球選手と同じなんだ」


「打席に立たなければヒットも打てない」




「でも…打席に立ってもヒット打てる気がしないんですよ…」



祐一


「打率.050のバッターでも20回打席に立てば1回はヒット打てるんだ」


「勝負から逃げたら100%ヒットは打てない」


「この差は大きい」




「確かに…!!!」



祐一


「それに勝負に挑んで失敗したら


 練習して再び打席に立てばいい」


「まずはやってみる精神を持つこと」


「『できない理由』を探すのではなく


 『できる理由』を探して行動することが大事だ」




「祐一さんも、何回も失敗してきたんですか?」



祐一


「当然だ、最初の3か月は玉砕しまくってたぞ」


「それに、今でも失敗する」




「まじっすか!?」



祐一


「だが、失敗は経験値になるから大事なんだ」


「『何もせず失敗しない』のは経験値0だ」


「RPGで言うとLv1の雑魚のままってことだぞ」




「それを言われるとレベル上げしたくなる!!(オタクの性)」



祐一


「そうそう、その意気ごみが大事だ!」

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