朱鷺の中国からの移譲やレンタルの代償はおよそ300億円

 7月31日 - 釧路湿原が28番目の国立公園に指定される。


 大正13年(1924年)に釧路湿原で明治時代末に絶滅したと考えられていたタンチョウが十数羽確認されたことで、昭和10年(1935年)「釧路丹頂鶴繁殖地」として国の天然記念物に指定。


 昭和54年(1979年)に天然記念物「釧路湿原」が「国設クッチョロ太鳥獣保護区」(鳥獣保護区)に設定。


 その後、「国設釧路湿原鳥獣保護区」へと名称と面積が変更され、昭和55年(1980年)日本国内で最初の「ラムサール条約登録湿地」に指定されていた。


 佐渡の朱鷺は1981年(昭和56年)1月11日から1月23日にかけて、佐渡島に残された最後の野生の朱鷺は5羽で足輪の色から「アカ」「シロ」「ミドリ」「キイロ」「アオ」と命名されたが、同年に「アカ」「キイロ」が死亡。


 1983年(昭和58年)、産卵時に卵が卵管に詰まり「シロ」が死亡。


 残るは1968年3月に捕獲された「キン」と「ミドリ」だけになってしまっていて、日本の朱鷺の絶滅は事実上確定した。


 朱鷺を保護するのであれば佐渡ヶ島から人間をすべて排除するくらいのことをしなければ不可能であったろうが、元々朱鷺がたくさんいた頃は、稲作で苗を植えたそばから踏んづけてダメにし、育ってきたら来たで稲にとって有益な虫などを見境無く食べてしまう田んぼや畑を荒らす害鳥としての認識が一般的でありそれが数を減らした理由であった。


 もっとも”前”では中国産朱鷺のつがいが日本に贈呈された後に、ほかに3羽を借り受け人工繁殖に成功し、その子孫のペアで人工繁殖が行われ続けた事もあって、2018年10月までに327羽が佐渡ヶ島に放鳥されるにいたったがその代価として300億円相当のODAによる謝礼を払っているのは馬鹿げているが、親中議員にはこれ以上無い利権であるだろう。


 伊勢神宮の式年遷宮につかう須賀利御太刀すがりのおんたちの柄に2枚の朱鷺の尾羽が必要であるというのであれば、なおさら中国の朱鷺に頼るべきではなかったと思うのだが、1300年も続いている日本国の神聖な儀式に使われる朱鷺の羽が中国の朱鷺では格好が付かないため、なんとしてでも名目上は”日本産朱鷺”としたいわけだ。


 一部の朱鷺は大陸と日本で渡りを行っていたらしく中国産と日本産の朱鷺で大きな遺伝的差異は確認されていなかったりするらしいけど、結局の所、朱鷺の繁殖事業は環境省OBのための天下り事業で、名目を付け、予算を国からふんだくるため皇族を利用して記念式典に強制参加させているに過ぎなかったりもする。


 まあ、自然に存在するパンダは1600頭といわれるが朱鷺はもっと少ないので保護するに越したことはないのかもしれないけどな。


 天安門事件の後の日本の甘い対応にも関係していそうなのがなんともはやだ。

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