ドームハウスメーカーの買収やゲームメーカーの買収などもどんどん進めよう

 さて、現在色々進めているが、銚子では来年の昭和62年(1987年)12月17日11時8分17秒に千葉県東方沖地震が起きてしまう。


 人的被害自体はそこまで多大ではないはずだけど、家屋には少なくない被害が出るはずで、その対策もしておきたい。


 となると仮設住宅として、設置などが簡単で屋内の保温に問題が出にくいドームハウスを手にしておきたい。


 とは言ってもこの時代ではまだ特殊発泡スチロールのパーツ式ドームハウスはないのだけども、ジオデシック・ドームと呼ばれるものはとっくにある。


 ジオデシック・ドームは、球に近い正多面体である正十二面体ないし正二十面体などを正三角形に近い三角形で細分割して構成したドーム状の構造物で、測地線ドームとか考案者の名からフラードームとも呼ばれる。


 これは昭和22年(1947年)に考案され、世界的には1970年代からは個人レベルでも木造三角パネルやフレームを組み合わせて数多く建てられていて、日本では富士山の気象観測用レーダードームなどがこの工法で作られている。


 富士山のレーダードームは昭和39年(1964年)に完成したが、富士山頂の暴風や大雪などに35年間耐え続け、施設の劣化や倒壊ではなく、気象観測技術の発達によって気象衛星や新気象レーダーに監視業務を引き継いだことで山頂から撤去された建物だ。


 また東京読買カントリークラブのクラブハウスも現在はジオデシック・ドームで出来ている。


 まあこっちは来年には建て替えが行われてしまうはずだけど。


 三角の板を大量につなぎ合わせるから素人が施工すると、どうしても雨漏りがしやすくなるらしいけどな。


「北条先輩。

 北海道や東北なんかの雪の多い地域の旅館の別邸としてジオデシック・ドームの建築物を導入したらいいと思うんでドームハウスを作れる住宅メーカーを買い取ってた手させたらいいと思うのだけど、どうだろう?

 冷暖房の効率は上がるし大雪にも強いし何より珍しいし」


 俺がそういうと北条先輩は少し考えた後うなずいた。


「ジオデシック・ドームですか。

 たしかにそれも良いかもしれませんわね。

 谷津遊園や西湖などのキャンプのコテージとしても使うのも良いかもしれませんわ」


「ああ、うん、確かにそうだね。

 やっぱりもの珍しさというのも大事だと思う。

 できれば軽量かつ施工が簡単で、より冷暖房効率も上がるだろう発泡ポリスチレン製の材料とかも開発したいけどね」


「ふむ……そうしても最終的に元は取れそうですわね。

 東大などの大学教授らの協力を仰いでみましょうか」


「そうしてもらえると助かるよ。

 間違いなく将来性はあると思う」


 少なくとも地震などの災害時の仮設住宅としては絶対に役に立つはずだし地震そのものは防ぎようがないからな。。


「ではやってみますわ」


 よし取り敢えずドームハウスについて後は北条先輩に丸投げだな。


「あと小島秀人さんっていう人がコナミンにいたら引き抜けないかな?」


「え、その方でしたらコナミンをやめて、ライジングでバイトとして働いていますわ。

 なんでもホムコンのソフトを作りたかったのに作らせてもらえないっていうことで、辞めてきたそうですが」


「あ、それなら話は早いや。

 じゃあ当人が作りたいっているホムコンソフトを作らせてあげようぜ」


 彼にメタルメカやボディスナッチャー、ゾーンオブエンドレスなんかを作ってもらえれば面白いことになるだろうな。


「わかりましたわ」


「ホムコンソフトなら基本は一人でプログラミングしてもらい、音楽やグラフィックで、手伝ってほしいことがあれば手伝うって感じでいいかな」


 実際自分で全部プログラムを組んだほうがバグ取りをするときにはわかりやすいのも事実だったりするのだ。


「ええ、それでいいと思いますわ。

 ホムコンソフトでしたらあまり人を多くしてもかえって作りづらくなるでしょうし」


「だよな。

 あと救世主っていうゲーム会社もできれば買い取ってほしい 」


「そこは見込みがあるのですか?」


「うん、パソコンソフトのシミュレーションゲームのエルスリッドっていうゲームを作っているはず」


 ここもちょっとアクが強いメーカーだがPCジェネレーターやSAGAマシンの有力サードパーティで、超兄シリーズや重装歩兵シリーズにラングリッサシリーズなどは根強い人気を持っているし、のちに独立したスタッフはコナミンのバトルフロントミッションなども作っている。


「では、そちらもやってみますわね」


「もう一つ、フロンソフトウエアっていう会社も買い取ってほしい」


 ここはアーマードギアというロボットのパーツを組み合わせて戦ってくゲームを作り出して一時期めちゃくちゃヒットしたからな。


「そこも有望な会社というわけですね。

 わかりましたわ」


「あと、”ふぇありぃてぃる”っていうパソコン用のエロゲーを作っている会社を買い取ったらどうかと思うのだけど、北条先輩的にはどうだろう?」


「どうかと言われても、それはまず儲かるのですか?

 パソコンソフトはあまり儲からない感じがいたしますが」


 まあ北条先輩からみればそう見えるか。


 確かに本数自体は家庭用ゲーム機に比べ一桁少ないゲームが多いからな。


「レンタルビデオでもエロビデオが強いように、パソコンゲームでもエロは一定の需要があるっていう強さがあるのだよな。

 無論すごく売れるというほどのヒット作はなかなかでないけど、」


「なるほど、たしかにレンタルビデオでもアダルトビデオの回転率は良いですわね……。

 儲けが出るなら買いましょうか」


「うん、お願い」


 ここからは耳長妖精や混ぜ混ぜソフトなどのヒット作を連発するメーカーも出てくるからな。


 エロゲは一時期テレビアニメの恋愛ものを席巻したし、家庭用ゲームハードへ全年齢版美少女ゲームとして移植されてそちらもそれなりに売れているので一石三鳥になるはずだ。


 さらにソシャで人気になった”運命”ももとはエロゲだし。


 それとともに面倒が起こらないうちに18歳未満や高校生への販売禁止の徹底やソフ倫の設立を行って、性表現の修正基準の明文化、ソフトの内容の過激化の規制もしておくべきだろう。


 そのあたりをあいまいにしておくと、どんどん規制強化されて大変になっていくからな。


「あと週刊少年マガズンでテレビアニメ剛球超児イッキマンのコミカライズをした高橋かずおさんもうちに引き込みたい」


 俺がそう言うと北条先輩は首を傾げた。


「それはどういうことですか?」


「俺たちが売る予定のTCGの漫画化にぴったりなイメージの絵なんだよね。

 今はまだ売れてないけど」


「ではそちらもやってみますわね」


 できればメガフロートの技術を買って谷津遊園や広島ナタリーみたいな海の傍にあって、敷地に限度があり現状では拡張の難しい遊園の拡張をさせたいのだけどこれはもう少し待つか。


 成田空港の敷地内に居座っている農家の問題もできれば解決したいんだよな。


 あれは行政側の不手際も大きいので頭が痛いところではあるが、滑走路の延長とかが出来なくて大問題のままにはしておきたくないし。

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