　さて、終業式も終わり夏休みに突入した。

　去年は谷津遊園についてみんなで色々考えたりしたが、その結果超大型ジェットコースターとめっちゃ怖いお化け屋敷にループ型ウォータースライダーに時代劇や明治大正用の撮影セットスタジオなども加わって、クニマスの展示や釣り船や屋形船にコミケ開催なども行えているから谷津遊園に関してのテコ入れはしばらくいらないと思う。

　で、まあ今回の慰安旅行で三重・奈良・淡路・徳島・岡山・広島などに行こうというのは遊園地を見て回るというのもあるのだが、こういった地域の実状を把握してその土地にあった産業の推進も重要になってきそうだと考えたのもある。

　日本の工業地帯はまず四大工業地帯でその中でも首都圏で東京湾の大井・川崎・横浜を中心とした京浜工業地帯に船橋から市原・君津にかけての東京湾の千葉方面の京葉工業地帯と鹿島灘の鹿島工業地帯、群馬などの内陸の工業地帯をあわせたものがおそらく一番でかいだろう。

　その他の3つは愛知から三重にかけての中京工業地帯、大阪と神戸を合わせた阪神工業地帯、あとは製鉄が中心の北九州工業地帯で、直線状に工場が連続して立ち並ぶことから、太平洋ベルトと呼ばれている。

　もっとも北九州工業地帯は後に衰退して三大工業地帯と呼ばれるようになったりもするが、石炭工業が衰退しても北九州は常磐や北海道などより影響が比較的少なかったのは鉄鋼業に加えて観光資源も多かったのが大きい。

　で、九州へは今年の修学旅行でも行くので今回の慰安旅行では意図的に外しているが、三重の長島にある長島温泉ランドは工業地帯のど真ん中にあるし、岡山と広島、徳島もそれなりの規模の工業地帯ではある。

　奈良は工場地帯ではないが日本の古都なので人口もそこそこいるが、淡路はちょっと微妙な場所ではあるよな。

　ただまあ淡路島は伊弉諾尊と伊弉冉尊の2神が国産み・神産みを行った中で最初に生み出された島と言われ、伊弉諾神宮もあり行っておきたい場所ではあったんで都合がいい。

　とは言え神様はどこにでもいるしどこにもいない存在だと思うのであまり大きな意味はないかもしれないけどな。

　ただ派遣法改悪に大きく関わった竹ノ中平蔵の所属するパソナンが淡路島の土地を買い漁っているということもあったり、女男爵（バロネス）シャルロット・ド・ロストチャイルドが住んでいたりと色々不思議なことが多かったりもするし、直接見ておくのがいいと思う。

　日本の労働者派遣法は昨年昭和60年（1985年）に立法されているが、人材派遣そのものは企業で欠員の生じた部署へ早急に適切な人材を提供する事業として、昭和41年（1966年）に依頼先の発注内容に従い自社の雇用する社員を自社で指揮命令する「業務請負」の形態を取って、対応する会社が日本で設立され、第1次オイルショック後の昭和50年（1975年頃）からその手の会社が急速に増えたことに対応し、派遣労働者の保護を目的として制定されたもので、今年昭和61年（1986年）7月に施行されたが派遣の対象はソフトウエア開発、事務用機器操作、通訳・翻訳・速記、秘書、ファイリング、調査、財務処理、取引文書作成、デモンストレーション、添乗、案内・受付・駐車場管理等、建築物清掃、建設設備運転・点検・整備などの専門性が高い特定16業種の人材派遣のみが認められ期間の制限なしであるというものでその手のスペシャリストである派遣社員の時給などはかなり高いものであった。

　しかし平成8年（1996年）には新たに10種の業種について派遣業種に追加され、平成11年（1999年）には業種の原則自由化が行われてしまい派遣社員が専門性の高い人材に関するものではなくなっていく。

　そして平成15年（2003年）には例外扱いで禁止だった製造業および医療業務への派遣が解禁されてこれにより製造業での非正規雇用が増えていくことに成るのである。

　パソナンは、平成元年（1989年）や平成21年（2009年）に自由民権党が選挙で大惨敗したときに、大量の落選議員に月１回の研修で講演料５０万円を約束してそれを実行したことで強い政治力を持つに至った。

　政治権力を失って支持者が離れていき寄付も集まらなくなったときに自由民権党を支援していたパソナンは落選した議員にとってはまさに救世主だったんだな。

　しかし、落選した議員の悪夢はそのまま日本の悪夢に直結したわけで派遣法の改悪はどうにかして防がないといけないと思うのだ。