バトルオブ北海道が仕上がってきたのでパソコン&オリジナルハードのゲーム化と漫画化、映画化を進めようか
さて、アドバンスドテクノスの加藤さんからボードゲームSLGの”バトルオブ北海道”の完成版が仕上がってきた。
「早速やってみましょうか」
「そうだね、試してみようか」
というわけで俺と明智さんのお兄さんでバトルオブ北海道を試してみた。
「うーん自衛隊の防御砲火や電子戦能力が強力すぎかなぁ」
「まあ、ハインドを活用すればなんとかなりそうでもあるんだけどね」
「航空機の性能は互角か日本がちょっと不利ぐらいですかね」
「攻撃ヘリはソ連が有利だけどね」
1985年にソ連の書記長にゴルパチョフが就任するまでは、突然第三次世界大戦が起きてもおかしくないと思われていて、実際に東西ドイツ国境をはさんで西側に北大西洋条約機構軍と東側にワルシャワ条約機構軍が展開していたし、ソ連軍がアメリカ本土に侵攻する映画も多数作られていたりするし、樺太や千島列島経由で北海道への攻撃も十分ありえると思われていた。
この時代のNATO軍の主力は戦車がM-60やレオパルト、航空機がF-4やF-104で、WTO軍の主力は戦車がT-72、航空機がMIG-21や23と基本的には一世代遅れのものであるが。
しかしソ連軍はT-80やMiG-29にSu-27といった最新鋭の機種を持っており北海道へ侵攻するならそれらが投入されるであろうとも予想されていた。
「74式でT-80とやり合うのは厳しいですよね」
「日本の場合戦車は後回しだから仕方ないけどね」
そしてソ連は昭和58年(1983年)9月1日に航路を大幅に逸脱した大韓航空機のジャンボジェットを樺太付近で撃墜していたし、北方漁場ではレポ船が日本情報をソ連に売り渡しつつそういった行為をしない普通の漁船はどしどしと拿捕されていた。
ソ連崩壊後では想像も出来ないほどにソ連という国は危険な軍事大国だと思われていたわけだが、実際はそんなに余裕はないんだけどな。
特にチェルノブイリ原発事故は致命傷になったし。
「それにしてもアメリカにはM1A1、西ドイツにはレオパルト2、イギリスにはチャレンジャーといった第3世代戦車がすでにあるのに、日本は89式(実際には90式)をようやく試作している段階でしかも高すぎて量産できないんじゃないかって話ですしね」
「まあ、北海道にソ連の戦車が実際に上陸していたらソ連が航空優勢だろうからどちらにしても厳しい気はするけどね」
「千歳基地にF-15Jは配備されているわけですけど、低空飛行での侵入による基地への先制攻撃が絶対ないとも限りませんしね」
実際昭和51年(1976年)のベレンコ中尉亡命事件ではレーダー網をかいくぐられているしな。
とは言え10年経っているのでそのあたりは十分補強されているはずではあるが。
「バランス調整は必要ですけど、パソコンやオリジナルハードでのコンピューターゲームへの移植はできそうですね。
あと大林源文先生に漫画にしてもらいつつ、映画も制作するのが良さそうかな」
俺がそう言うと北条先輩が首を傾げた。
「ドラマではなく映画ですか?」
「そのあたりは門川のやり方を見習ってもいいかなって」
「ああ、宣伝として組み合わせるわけですわね」
「そういうこと」
「では、そのように手配いたしましょうか」
この頃の中国軍は粗悪なコピー品の寄せ集めとか言われている時期なので戦車でも航空機でも性能的には大したことはないのだけど、本当はそっちにも注意は向けないとだめではあるんだけどな。
まあ中国の場合はそもそも日本より先に台湾をなんとかしようとするだろうけど。
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