パソコン通信のサーバーを強化して、GUIOS用に東京四洋電機で32ビットのワークステーションやパソコンを作ろうか
さて、短い正月休みも終わり、始業式が行われて三学期が始まった。
1月にはこの学校への入学試験やまだセンター試験前なので大学の共通一次試験があるが1年生や2年生にはどちらもあまり関係ない。
そして俺が今悩んでいるのはパソコン通信のサーバーに関してだ。
「やっぱりもう処理能力的にだいぶきついかな」
「そのようですわね」
昨年の1985年11月にアメリカのインシテルが32ビットマイクロプロセッサーI386を発表したが、これにはまだまだ問題も多く、日本のパソコンは8ビットの88や16ビットの98がまだまだメイン。
マックロソフトは昨年GUIOSのマックロ-ウインドウス1.0を日本でも発表したが、パソコンの性能的にほとんど使い物にならぬと見向きもされなかったので、今年1月にマックロ-DOSのVer3.2を発売していることからもまだまだGUIOSの普及には程遠いのだな。
それはさておいてパソコン通信利用者の増加もあって98ではサーバーとしては色々処理などもきつくなってきた。
もともと小説投降用掲示板だけだったのを一気に増やしたから当たり前ではあるんだけどな。
「やっぱアメリカのワークステーションでサーバーは組まないと駄目かな」
モトロードローラーのマイクロプロセッサー68000は一応32ビットで、1980年代前半には比較的高価なシステムにすでに使われている。
そしてアメリカではパソコン通信がすでにかなり発達していることもあってワークステーションマシンも多く、ヒョーレット・パッカードUNIXサーバー用シリーズなどが発売されている。
日本ではパソコン通信に関してまだ普及がそれほど進んでいない理由の一つがワークステーション用の機種がほとんどないからかもしれない。
そして1980年代中盤以降から68000はパイナップルのNacintoshやシャープナーのY68000などにつかわれNacintoshがGUIOSとして早くから一部で根強い人気を勝ち取ったのもマイクロプロセッサーの処理能力などのおかげでもある。
「北条先輩、パソコン通信用のサーバーはやっぱ横河ヒョーレット・パッカードのUNIXサーバー用シリーズで増設していこう。
処理能力やメモリーの関係で純粋な国産パソコンだときつい」
ワークステーションはCPUを二つ載せることが出来たり、メモリー容量などがパソコンよりもかなり大きく現状ではワークステーションとパソコンでは性能には圧倒的な差がある。
もちろんお値段も圧倒的な差があるのだが。
「そうかも知れませんわね。
いっそのこと東京四洋電機で作っていって見てはいかがでしょう」
「うーん、性能はいいけどバカ高いということを考えると売れるかどうかだけどパソコン通信網を作っていくならやっぱあったほうがいいよな。
それにトロンを使ったGUIOSを乗せるにも処理能力なんかが大事だしパソコンとしても作っていきたいよな」
本格的にGUIを使ったマックロWindows 3.0の発売は1991年で、1993年に改良されたWindows3.1が発売されると、統一された規格に沿った部品が世界的に豊富に流通し、コストの面でも有利な「PC/AT互換機」いわゆるDOS/Vマシンが日本に流入しはじめて、自作がブームにもなって、日本国内独自規格のバカ高いパソコンが駆逐されていったから、先にGUIOSを載せた国産パソコンを普及させておきたいのも事実だ。
「では、そういたしましょう」
なおマックロソフトWindows95日本語版の発売が1995年の11月で、日本でも新聞やTVのニュース番組で大きく取り上げられたため、その翌年の96年からはパソコンがバンバン売れていった。
そのときに四洋電機もパソコン市場に参入しているが、それ以前のMSXにも参入していて、さらにその時代の前の1982年にもPC-6001互換機のマイコンを発売している。
だが四洋電機の販売戦略が下手なのか、どれもいまいち売れていない割に性能が良かったり評価が高かったりはするので問題は売り方なんだと思う。
広告って大事だよな。
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