派遣社員の人生やり直し 日本の未来を変えるために各種ゲーム製作から成り上がる！

第一回賞金付きゲーム大会はかなり盛り上がったよ

　さて、色々と計画を進め実行しながら終業式を迎えて、谷津遊園での第一回ゲーム大会、ジュエルス２勝ち抜きトーナメントが開催される日になった。

「さて、盛り上がってくれるといいんだがな」

　普段はラジコンやミニ四駆のコースになっているヘリやセスナの格納庫が大会の開催場所。

　参加者は嬉しいことに４００人も集まったそうだということで、２０台のジュエルス２の筐体を用意した。

　ちなみに夏のハデダゾンの第1回1985年ゲームキャラバンでは沖縄を除く全国４６の都道府県で総参加人数は9万人というとんでもない数字だったりするがな。

「さあ、みんなジュエルスの対戦はしてるかい？」

「おおーーー！」

「じゃあ早速始めよう。

　大会のルールは簡単だ。

　４００人２００組を１０回に分けて対戦していき、勝ったやつが勝ち残り。

　最初の１０組が終わったら勝ち残ったやつで２００人１００組５回やってどんどん勝ち進んで最後まで勝ち抜いたやつが賞金１００万円を手に入れられるぞ。

　あと優勝者にはうちの北条と対戦できるから頑張ってくれな！

　ちなみにこの大会はテレビ房総とトウキョウベイＦＭでも放送中だ！」

「おおーーーーーーーーーー！」

　というわけで早速２５組の対戦が始まる。

「おお、キャラが選べてそれぞれ声も出るぞ？」

「これいつゲームセンターで稼働するんです？」

「あ、来月には全国で稼働する予定だぜ。

　ＳＡＧＡマーク３でも別売り音源ユニットがあれば、ほぼ同じ環境で楽しめるぜ」

「こりゃすげえ！」

　そして対戦が始まり勝ってガッツポーズをするものと負けて頭を抱えるものなどに分かれていく。

「あー負けて悔しくても台パンは禁止な」

　まあやはり４００人も参加するとめちゃめちゃうまいやつからはっきり言えば下手なやつもいるが、こればかりは仕方ない。

　やがて２０組が１０回対戦して人数は半分になったので、勝ち上がった者同士で対戦を開始。

「やっぱすげーうまいやつもポツポツいるな」

　北条先輩もうなずきながら言う。

「そのようですわね、フフ楽しみですわ」

「文化祭の時は余裕で蹴散らしていたもんな」

「あのときとは参加している範囲が全然違いますしね」

「まあ結構遠くからも来ているみたいだしな」

　４００人が２００人、１００人、５０人、２５人と半分ずつになり、１３人の中でスコアが一番低かった者が脱落して１２人、６人から足切りを２人して、４人となってとうとう決勝と三位決定戦になった。

「うん、俺じゃ残った連中に太刀打ちできないわ」

「開発者がそんなことを言ってどうするのですか」

「いやなんか、反射神経の出来がちがうというか？」

　そして優勝者には優勝賞金１００万円が授与され、北条先輩とのエキシビジョン対決になるんだが……あっさり先輩が優勝者を瞬殺したよ。

「ええー、もう少し手加減すべきなんじゃないかな」

「残念ですが、私もそこまで見た目ほど余裕はなかったのですわ」

　まあ、そんな感じでゲーム大会自体は盛り上がったし、ジュエルス２のお披露目の場所として、幸先は良かったんじゃないかな。

　次はコミケの開催だな。