北海道の夕張は総合リゾート施設にして、九州の大型遊園地も買いあげようか

 11月2日 大阪タイタンズが、日本シリーズでライオネルスを破り4勝2敗で日本一になった。

 11月13日 コロンビアのネバドデルルイス火山が噴火。この火山は赤道直下ながら山頂付近は雪に覆われており、噴火のたびに融けた雪と火山噴出物による泥流が発生し、今回の噴火はアルメロの悲劇と呼ばれ、火砕流及び泥流が麓の都市アルメロを直撃し、人口28,700人の約4分の3にあたる21,000人が死亡。これを含め噴火による被害は死者23,000人、負傷者5,000人、家屋の損壊5,000棟となり、20世紀における火山噴火で2番目の被害者を出した。


 噴火に関しては、以前から偽情報が多く流れていたことや、市民のパニックを恐れた市長がラジオで「噴火はない」と終始放送を続け、その日の祭りのために近隣の住民が多く集まっていたことも被害を大きくし、「正確な知識の不足と情報伝達の不備による世界最悪の人災による悲劇」のワースト5の一つとしてこの噴火災害が認定されている。


 さて北海道からの研修旅行も終わって、11月15日は学校の創立記念日でおやすみ。


 それから生徒会役員選挙があったが、会長は今年、生徒会役員には立候補せず、去年の副会長が会長になった。


「流石に学校の生徒会活動とこちらの活動の両立は大変でしたからね。

 実質的には副会長たちが生徒会の業務を回していたようなものでしたけど。

 ですので、今年は立候補いたしませんでした」


「まあ、会長が生徒会業務を出来ない状況だと生徒会の方も大変だったろうしね」


「ですのでもう私は会長ではございませんわ」


「あ、そりゃそうか。

 これからは北条先輩と呼べばいいのかな」


「ええ、それで構いませんわ」


「で、先輩の長崎・佐賀・熊本・鹿児島・宮崎・大分・福岡の修学旅行はどうだったんだろう?」


「北海道に比べると九州はやはり歴史的な寺社仏閣などの建造物も多いですし、新幹線で博多まで一気に移動できるのは便利ですわね」


「北海道へは飛行機で往復したけど、鉄道と連絡船の併用だと時間がかかりすぎるもんな。

 青函トンネルが開通して鉄道が直結されてもそこまで早くなる感じはしないし」


「そうですわね」


「あ、それで北海道に関しては函館と登別の温泉宿と、夕張はテーマパークやスキー場をぜんぶ買収して、温泉施設なんかも作って総合リゾートとして売り出したらどうかと思う。

 夕張自体は千歳空港からも札幌からも1時間ちょっと、と距離的には近いから、アクセス的には実はさほど悪くないんだよな。

 国内航空の航空会社と提携して羽田空港から札幌空港、もしくは千歳空港への札幌観光も含めた格安ツアーチケットを売ってもいいと思う」


「スキーや温泉も含めた総合リゾートですか?」


「うん。先輩も北海道で去年スキーしたならわかると思うけど、北海道の雪は水分が少ないパウダースノーだから初心者でも比較的安心だし上級者でも滑りやすい場所だしね。

 無論スキーだけだと冬以外に人を集めるのは大変だから、スキー場が閉鎖してる時期はテーマパークで働いてもらったり、夏は夕張川の川下りやシューパロ湖でカヌー・カヤックで水遊びが出来るようにしたり、メロンの体験収穫をしてそのまま食べられるようにしたりするのがいいと思うけど。

 それと加えて木質バイオマス発電の発電所を建設して、木材に石炭を混ぜてペレットを作る工場も建てて林業も株式会社化し、テーマパークや温泉施設、スキーリゾート施設への給電を行いつつ、温泉施設の温泉の加熱やその他の暖房にも発電所の蒸気や冷却水の暖房の利用をすれば雇用の確保による購買力の維持だけでなく発電所も採算がとれるようになるとおもう。

 もちろん桃鉄シリーズにも出すつもりだけど」


 結局安いから外国の燃料を使う、安いから海外に工場を移転し日本人を解雇して現地の人間を雇うのでは、最終的には国内の日本人の雇用がどんどん失われて空洞化していくだけだからな。


 結局日本人の購買力が低下すれば、当然ものも売れなくなるわけなのにそういった事は全く考えないのは馬鹿だとしか言いようがない。


 若者のなんとか離れはバブル崩壊後の人あまりでの派遣社員などの非正規への転換もあるが、そもそも国内の炭鉱や工場をどんどん潰して、海外から輸入に頼り海外へ拠点を移せばそれだけ海外に富が移るわけだから物が売れなくなっていくのは当然だよな。


 エネルギーを海外から頼った結果で痛い目を見たのは太平洋戦争でもオイルショックでも経験済みのはずなんだけど。


「なるほど、それは悪くありませんわね。

 九州も有名な大分の別府温泉を始めとして、由布院温泉、鹿児島の指宿温泉いぶすきおんせん、霧島温泉、長崎の雲仙温泉、小浜温泉おばまおんせん、熊本の阿蘇温泉や山鹿温泉などいろいろな場所の温泉旅館で目ぼしい物件はありましたが、特に別府の城島高原ファミリーパークや熊本のグリーンヒルランドは、九州汽船や四井鉱山が厳しい状況のようですので買い取るなら今かと思いますが」


「なるほど九州も炭鉱や鉱山がどんどん閉鎖されているし、船は飛行機や鉄道に押されて親会社は厳しいみたいだね。

 伊邪那美様の金塊で今なら2250億円相当にはなっているはずだから、そこからいくらか現金化して北海道の夕張と九州の両方の遊園地を買い上げたらどうかな?。

 九州には大型の遊園地は他にあんまりないはずだから、今後も集客は見込めるでしょう?」


「それがいいかもしれませんわね」


 福岡には‘宇宙世界’というテーマパークが出来るけどそっちはあんまり成功しなかったし、長崎の“家テンボス”も一度倒産するくらいなんで、厳しいと言えば厳しいかもしれないんだけど、別府や熊本の遊園地は結構古くからあるので、アトラクションの減価償却はだいぶ進んでいて、固定客がもういるという点では谷津遊園と同じ意味で安心出来る。


 一番の問題は夕張だけど、ここはテーマパークメインではなく夏場のテーマパークも含めた冬場のスキーや温泉をメインにした総合リゾートにしていくつもり。


 どちらにせよ桃鉄のゲームの中で買える施設に加えられる大型遊園地などが北海道と九州に増えるのはいいことだと思う。


「そういえば北条先輩。

 谷津遊園というか千葉県にもできれば招致したかったけど、北海道と九州にも球場を作ってプロ野球球団を招致してみたらどうだろう。

 特にパ・リーグの大阪の方の球団は今かなり経営状態が良くないみたいだけど、うちの学校の野球部みたいな改革もしたら再生はできると思うんだよな。

 それに広島より西、関東より北はプロ野球球団がないから九州や北海道なら集客は出来ると思うし」


「確かにそれもありですわね。

 野球の人気はなかなか侮れませんし」


「今は東京と大阪に球団が集中しすぎだしね」


 ゲーム本業での利益は一番最初の‘桃の子太郎討鬼伝説’から“対戦型ジュエルス”や‘リズムマニアックス’のアーケードのインカム収入などまで含めて現在まだ全部合わせて800億円程度なのであんまり派手に金を使うのもどうかと思うけど、谷津熊野神社&金山神社へのイザナミ資金以外の寄付やらお賽銭やら御札やお守りなどの開運グッズの売上なども含めてこちらの収入が意外に多いし、谷津遊園の利益も順調に出てるのでまあなんとかなるかな。

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