最終日は自由行動なのが良かったな

 さて、夕張から札幌に戻り、ホテルで一泊した翌日の最終日には小樽観光をしてから千歳空港で飛行機に搭乗して羽田に帰る。


 札幌から小樽は電車で30分程度なので比較的近い。


 そしてここでは班ごとの自由行動だ。


「小樽観光といえばやっぱり小樽港と小樽運河だよな」


 俺がそう言うと斉藤さんもうなずく。


「運河沿いに立ち並ぶレンガ造りの倉庫は有名ね」


 そして千葉さんもニコニコしながら言った。


「なんかここだけヨーロッパみたいだよね」


 そして武田くんも言った。


「ここは海鮮丼がめちゃうまいらしいな」


「あーうん、確かにそうなんだけど、武田くんはもう少し空気読もうよ」


 小樽運河ではクルーズができ船から倉庫を眺めることも出来る。


「ベネチアに行ったらこんな感じかもな」


 やがて船が折り返して海の方へ向かう。


「Uターンして運河から小樽港へ向かっているみたいね」


「どちら側の席でもちゃんと倉庫を見れるようにってことらしいな」


 そして海に出るとこれまたきれいな景色だった。


「海もキレーだね」


 千葉さんがそう言うと武田くんも頷いた。


「いい景色だよな」


 クルーズを楽しんだら小樽駅のすぐ側にある三角市場で海鮮丼を食べる。


 イクラと鮭にウニやカニがどーんとのってるいが、それも新鮮でめちゃめちゃうまい。


「さすが市場の新鮮な魚介類を使っているだけあってめちゃめちゃうまいな」


 俺がそう言うと武田くんも力強く頷いた。


「まったくだ。

 毎回食事がこれくらいうまかったら良かったんだけどな」


 斉藤さんもそれには同意のようだ


「そうよね、最初の一日目のフランス料理フルコースはともかく、その他のホテルの料理はお世辞にも美味しいとは言えなかったわ」


 食事が終わったら小樽は歴史的にガラス細工が有名な街でもあるので、その代表でもある‘北一番硝子’でお土産になりそうなガラス製品をみんなで見繕う。


「父さんや母さんが喜びそうなものを買っていきたいな」


 ガラスの様々なグラスや醤油挿しだけでなく、ランプなどのインテリア用品やアクセサリーなど様々なガラス製品が展示されていて結構悩む。


「ねえ斉藤さん、お土産はこのペアグラスでいいかな?」


 俺が斉藤さんにきくと斉藤さんは頷いてくれた。


「無難だけどいいと思うわ」


 小樽観光を楽しんだら最後は電車で千歳空港まで一時間半ほどで移動してあとは飛行機に乗れば羽田へひとっ飛びだ。


 もうすぐ廃止されるから青函連絡船にものってみたかったけど、かかる時間が段違いだし仕方ないか。


 まあ、なんだかんだで研修旅行は楽しかったな。


 夕張に関してはいろいろな施設を市から安めに買収して、‘劇場版仮面バイカーブラック’と同時期に“二人はプリティファイター”に出したり、‘学校が廃校になる危機を乗り越えるために高校生がスクールアイドルになるアニメ’を作ったりして、映画路線を後押ししつつ、石炭を混ぜた木炭ペレットを使う2000kW程度なら20億円くらいで建てられるはずの木質バイオマス発電所を作ったり、夕張メロンを使った就農体験をさせてみたり、夏場はラフティング、冬場はスキー場などまで含んだ総合リゾートを展開して札幌や千歳空港からの無料送迎とかも行い、桃鉄や超特急ロボシンカンセンでもプッシュすればなんとかなるんじゃないかな。


 送迎に関して言えば‘モスキート’を作ったデ・ハピランド・カナダのDHD-8や’ビゲン・ドラケン・グリペン’などで有名なサープの340などのターボプロップエンジンでストール性能が高い小型旅客機機などで羽田などからジェット機は着陸できない札幌空港まで輸送してしまってもいいかもしれないな。


 まあパオーイング社などのアメリカの飛行機は絶対ないけど。


 まあそれはそれとしてパウダースノーで外国人が呼べるなら、ちゃんと日本資本で日本人従業員でも対応できるようにしておいたほうがいいだろうけど。

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