そろそろアニメやゲームの次回作の予定も立てていくか

 さて、アニメの制作も順調で声優さんの声の収録などが行われる段階まで来ている。


 そろそろこの次についても考えていくべきかな。


 メガゾーンの制作スタッフの多くはもともとマックロデスの制作スタッフなので彼等にはマックロデスFを作ってもらいたいと思っている。


2でもプラスでも7でもゼロでもなくてFなのはFは原点回帰の作品で話の構成が初代と一番似ているからだな。


 まあ、実際には世界観設定は2で、ヒロインの一人はアイドルではなく女性ボーカルのバンドと言う感じになりそうという意味ではマックロデス7の要素も組み合わさったものになりそうだが、主人公は最初は素人のようなパイロットで戦いの中で成長していき、2人のヒロインと三角関係になるというコアの要素は初代やFと同じにさせたいな。


 音楽はまだフリーなはずだし、菅よう子さんをぜひ抜擢したい。


 結局、シリーズで評判を落としまくっていた宇宙戦艦ナガトにとどめを刺すだけに作ったと言うガンガンの続編を作るつもりは監督はなかったけど、結局視聴率の関係でZガンガンを作らざるを得なかったように、マックロデスも超時間シリーズの2作目3作目が散々な終わり方だっただっただけに続編をやらざるを得ないという状況だったりするわけだ。


「なんとかマックロデスの続編の制作の許可は得られたしな」


「超時間シリーズの2作目3作目が振るわなかったのが許可を得られた理由のようですわね」


「金にならなきゃ打ち切りだしなかなか難しいよな」


 これとは別に普通の現実世界で高校生がアイドルとしてデビューするアニメは別に作りたいが、無名な少女が歌によって成功するという点では話がかぶっちまうから一緒には作らないほうがいいか。

 いすれにせよ浅井さんにはヒロインとして頑張ってほしい。


 そしてギガンティックロボの次は超特急変形ロボシンカンセンだな。


 敵にあわせて、日本全国をあちこち移動することで各地を紹介できるようにしていきたい。


 そしてプリティファイターについては当面は続編で行けそうなのだが、それとは別に”そこだ!アンパン男”も子供向けに作っていきたいところだ。


「会長、東京動画っていうアニメ制作会社も、今経営危機っぽいから買い取れないかな」


「それはどういう経緯でして」


「ここって小さなニモっていう海外用アニメを作ろうとして失敗しているんだ。

 けど、結構メンバーも豪華だし、かなりもったいないんだよね」


 実際これで50億円近い制作費を使い果たして、制作ストップはもったいない。


「わかりました。

 では買収を進めておきましょう」


「うん頼むよ」


 何よりここは”そこだ!アンパン男”を作ることになるはずだしな。


「それと会長、絵本のあんぱん男のアニメ放映権をどうにかして手に入れたいんだ」


 そこに入ってきたのは最上さん。


「あんぱん男ってちっちゃな子どもたちに今大人気の絵本ですよねー。

 だいぶ昔にMHKでもアニメ化されているみたいだけど部長は見る目あると思います」


「二人はプリティファイターはどっちかと言うと女の子向けだけど、アンパン男は男女関係なく人気が出そうだからね」


「私もそう思いますよー」


 俺たちがそういう話をしていたら会長も納得したのか頷いてくれた。


「わかりました。

 そちらもやっておきますわ」


 ちびまんまるちゃんやパステルしんちゃんはまだ漫画雑誌の連載前だけどこういった作品も俺たちでアニメ化していきたいな。


 ゲームに関して言えばまずはストーリーモード付きのジュエルス2を現在ジュエルスの賞金あり大会用に製作中。


 もっともこれは対戦型ジュエルスの改良だからそこまで大変でもない。


 リズムマニアックスの追加曲を入れたり、ホムコンのホームトレーナー用のゲーム”ダンスエモーション”も作っているけど、両方そこまで急ぐ必要はないので優先順位は高くない。


 桃の子太郎討鬼伝説RPGもデバッグとバランス調整が終わればフェニックスからパソコンとホムコンで発売予定。


 パソコン版はセーブ機能があるけどホムコン版はパスワードだ。


 SAGAから出す予定のSFファンタジーRPGのファンタジースターは、今は企画が通るか待っている所だけど、シナリオは斉藤さんに、プログラムはナセルさんに任せるつもり。


 デジタルディーヴァストーリー女神召喚は現状書籍の印刷中で年末には発売できる予定なのでタイタンのメンバーにはこれを投げる予定。


 で、毛利さんの手が空いたら作ってもらおうとしているのはパソコンの育成シミュレーションゲーム。


「なるほど今度は”プリンセスプロデューサー”か」


「ええ、一定の期間に分けて主人公の女の子にいろいろな行動をさせると、それぞれ違うパラメーターが上がって、最後にはそのパラメーター次第で色々な職業についてエンディングを迎えるのか」


「ええ、エイサー王伝説をさらにデータを細かくしたようなゲームですね。

 なのでパソコン版しか作れないかなと言う気はしますけど」


「うん、なかなか面白いと思うよ、手が空いたら早速作ってみよう」


「ええ、よろしくおねがいします」


 このシステムを流用したのがパラメーターによって最終的に付き合えるヒロインが変わる美少女ゲームブームの火付け役となった”ドキドキメモリアル”でもあるから、このシステム自体をなるべく早く押さえておきたいんだよな。


 北条早雲とか伊達政宗を主題にした関東や東北の歴史SLGを作ってもらうのも面白そうではあるんだけど。


「あとアドバンスドテクノスの加藤さんがボードSLGのルール一式を仕上げてきたら島津さんと毛利さんでパソコンのSLGとして移植してもらえますか」


「それはなかなか大変だね」


 島津さんが苦笑しながら言った。


「でもかなり面白そうだ」


 毛利さんは楽しげに笑っている。


 これが成功すればなかなか面白いことになるんじゃないかな。

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