ゲーム製作部の展示用ゲームや喫茶のメニューを色々考えようか

 さて、完成したゲームはそれぞれフェニックスやSAGAなどのメーカーに頼んでホムコンやSAGAマーク3、業務用筐体への移植をしてもらいつつ文化祭での先行プレイの許可はもらった。


 それから俺たちが文化祭時に展示するゲームに付いて詰めの話をすることにした。


「俺達のゲームのジュエルス、対戦型ジュエルス、桃の子太郎討鬼伝説。エイサー王伝説、桃の子太郎討鬼電鉄、九州三国志などは当然展示するとして、その他のゲームもある程度は展示しないとな」


 俺がそう言うと明智さんが首を傾げながら言った。


「たとえば何を展示するんすか?」


「ホムコンならスーパーマリオンブラザーズとかかな。

 それとともにゲームの歴史がわかるようなものを揃えられるといいと思う」


「で、あれば谷津遊園で古いからと一度撤去したゲーム筐体を持ってきてはいかがでしょう」


 会長がそう言うので俺は頷いた。


「ああ、それはいいね、今ではなかなか置いてないゲームも多いし。

 スペースエイリアンやカエルの道路渡りとかギャラクティカンとかパクパクマンとかファーストポジションとか結構名作もあったしな」


「ゲーム喫茶なら何もビデオゲームに限らなくてもいいっすよね?

 カードゲームやボードゲームも置いて、自分たちがお客さんの対戦相手をするってのはどうっすか?」


 そういう明智さんの提案も良いものに思える。


「ああ、それもいいかもな、ただゲームはあんまり時間がかからないほうがいいな。

 そうすると対戦型ジュエルスもうちのメンバーと対戦できる方がいいか」


 俺がそう言うと斉藤さんが同意してくれた。


「友達同士で対戦すると喧嘩になるかもしれないし、そのほうがいいわね」


「それはたしかにな」


 本当は対戦が簡単に楽しめるスマッシュシスターズとか協力プレイが出来る怪物ハンターなんかがあればもっと楽なんだけど。


「後は喫茶メニューとして珈琲や紅茶、烏龍茶やカルピスなんかの飲み物にデザートにタピオカとナタデココのハロハロやかき氷は加えるとして、食べるものはどうしようか」


「加熱すれば簡単に作れるものというとホットケーキなんかはどうです?」


 そういったのは朝倉さん。


「ああ、ホットケーキは喫茶店には丁度いいかな。

 何ならハニートーストや冷凍のピザにオリジナルのトッピングも加えるとかもいいかも」


 ならと最上さんも付け加える。


「デザートには冷凍パインや冷凍みかんもいいかもー」


「ああ、冷凍フルーツ系はまだまだ暑いからたしかにいいな」


 そこへ明智さんが付け加える


「ならアイスケーキやパウンドケーキみたいな傷みにくいケーキも加えたらどうっすか?。

 アイスケーキのピンクローズとかだったら絶対受けるっすよ」


「ああ、それがいいかもな。

 女の子なら可愛いケーキは嬉しいだろうけど、生クリームを使うケーキだとちょっと心配だったし」


 なんとなく喫茶店メニューも決まりそうだな。


 大きな冷凍庫を借りたりしないと駄目ではありそうだけど。

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