第12話

「じゃあ、お風呂入ろうか?」

雛乃さんは、明るく声をかけてくる。

かけてくるのはいいのだが・・・


「もう、湧いているの?」

「うん。溜まってるよ。いつでもOK]

簡単に胃なわないでほしい。


「僕はパス」

「どうして?」

「疲れた。寝たい」

「だめ。不潔はいけません」


そういう問題ではなくて・・・

さすがに水着着用でも、犯罪になると思う。


「私が、了承しているんだから、犯罪にはならないよ」

「僕が、了承していません」

「だめ。了承しなさい」


しばらくやりとりが続いて、無理やり了承させられた。


「じゃあ、私が先に入って、準備しておくから、こうくんは後から来てね」

「水着がない」

「持ってくるように言わなかった?」

「初耳」


いや、持って来てはいるのだが・・・

水着着用とはいえ、僕の貧相な体は見せたくない。


「分かっているから、大丈夫。ここにいれば、たくましくなるよ」


一気に疲れた。


仕方ない。

覚悟を決めよう。


もし、年頃の男子で、『同じ年頃の女子と暮らせるなんて、羨ましい』と言う方がいたら、変わってあげます。

いないと思うけど・・・


「こうくん、いいよ」

覚悟?を決めて、水着に着替えた。

さすがに、トランクスに逃げた。


雛乃さんは、スクール水着だな。

そう思っていたのだが・・・


見た瞬間、度肝を抜かれた。




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