マルティム


   【人物詳細】

 蒼白の馬を駆る、蛇の尾を持つ屈強な男の魔神。

 転移の魔術に長け、自らやその軍隊を瞬時に敵陣へ送り込むことを可能とする。

 非常に俊敏な身のこなしで動き回ることから、転移無くしても単体の戦闘能力は相当の高さを誇ることが窺える。

 白兵戦時は長大なハルバードを振り回し騎乗したまま敵を的確に刺し穿ち斬り飛ばす。



   【目的】

 興味本位。

 自分達が最強だと信じて疑わない(事実その世界では最上級の力を有する神種である)ものの、それが別種の世界ではどうなのか。それを確かめるいい機会として次元パズルを利用するに至る。



   【能力】

 ・魔の神格

 魔神の一角として持ち合わせている存在脅威。

 マルティムは神格として発露させるべき性質・特性を持ち得ていないのでただ在るだけでは周囲を侵す攻性は持たない。

 ただし魔神本来としての圧倒的存在感による萎縮や畏怖により相手の実力発揮を阻害する影響力は強い。


 ・転移魔術

 魔神マルティムが得意とする術式。自身、あるいは他者や自らの軍団を望む場所に瞬間移動させることが出来る。

 数、質量、規模は無制限であり、これにより一切の籠城や防衛線を無意味なものにしてしまうのが最大の脅威。

 距離も問わないが、目視で届く距離より遠いと移動先の座標にブレが生じるので基本的には見える位置まで自ら移動してから転移魔術を行使する。

 自身が戦う際にはこの魔術を最大限に利用して敵の死角へ転移し続け翻弄し、隙を晒させる。


 ・炎熱耐性

 魔界の業火が満ち満ちている深い領域に属しており、その耐性力は『光を掲げる者』に次ぐクラス。マルティムに火や熱でダメージを与えることは通常不可能だが、同質の神格かそれ以上の力量であれば理屈の上では可能。


 ・軍団召喚

 地獄の大公マルティムは三十の軍団を指揮する魔神とされている。自身の影から広がる暗黒からは配下である種々様々な悪魔達が汚泥のような色を被って這い出でる。






「やあ。どうも、こんにちは」

「さて。君はこの世界での最強かい?」

「退屈凌ぎにはちょうどいい。久方ぶりに、神らしく勝手気儘をやらせてもらおうか」

「余分の塊。だから人とは弱いのだろうね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る