第7話 山はうしろに立ち去りて
米原で降りると、すでに列車が止まっていた。第七走者、新快速播州赤穂行き。遂に兵庫県の地名が聞こえた。久しぶりに12両編成という長編成車両。会社もJR西日本に変わった。これが東海道本線最後の乗り換え。JR西日本は琵琶湖線、京都線、神戸線と愛称を用いているが、ここでは東海道本線とさせていただく。
新快速といえば早いというイメージがあるが、新快速はこのイメージ通りの走りをしてくれた。複々線区間に入ると次々と普通、快速を抜いていく。まもなくして京都に到着。京都駅自体は数ヶ月前にサンライズ号で通っているが、数年来町には出ていない。降りたいが、京都観光はまたの機会に。次は高槻。早い。京都府を抜け、大阪府に入った。新大阪、そして大阪。この頃になるとすでに帰宅ラッシュ時間帯となっており、米原駅では余裕があった車内が、気づけば満員電車となっていた。大阪を出ると尼崎、遂に兵庫県に入った。次々と駅を通過し、ついに、神戸駅に到着した。私は、東海道本線を完乗した。長かった589.340kmの旅だったが、思えばあっという間であった。
東海道本線は完乗したが、我々は目的地に着いたわけではない。もう少し、神戸市を北上し、有馬温泉へ向かう。
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