第43話 小さな恋の終焉

 彩が病室から外に出ようとドアを開けた時、鬼神の声が聞こえた。

「おはようございます、葉月さん」

「あら、鬼神さん。もしかして、外で待たれていたんですか?」

 驚いた様子で口に手を当てて、彩は鬼神に尋ねた。

「いや、つい先ほど来たところでして」

「声を掛けてくだされば、中でお待ちいただけたのに」

「一応、仕事ですから、そういう訳にも参りません」

 鬼神は、そう言って少し横に移動した。鬼神の背後に、女性がひとり立っている。

「はじめまして、葉月さん。私はマリーと申します」

 鬼神が女性を連れていたことに、彩は動揺を隠せなかった。

「鬼神さん、この方は?」

「警察で刑事をサポートするアンドロイドです。今回の警護の件で説明がしたいということで一緒に来ました」

「そういうことですか・・・」

 アンドロイドと聞いて、彩はホッとしたようだ。

「葉月さん、昨夜、鬼神さんから話はお聞きになっていると思いますが、白鳥風月は、来週には保釈が認められ、自由の身になるでしょう。つまり、あなたに接近することが可能となるわけです。通常ならGPSや防犯ブザーなどで対処しますが、今回はその方法も使えません。そこで、鬼神さんに身辺の警護をお願いしました。ご不便をお掛けすることもあると思いますが、何卒ご了承いただくよう、よろしくお願いします」

 マリーは彩にそう説明し、頭を下げた。

「こちらこそ、よろしくお願いします。鬼神さんに警護していただければ安心ですわ」

 彩の言葉を聞いて、マリーはぎこちなく笑みを浮かべた。

「ところで、この病棟に入って、不自由な点などはございませんか?」

 彩は、マリーに尋ねられ、目だけ上に向けて少し思案していたが

「特にありません。非常に快適で申し分ないですわ」

 と首を横に振って答えた。

「ありがとうございます。何か気になることがございましたら、鬼神さんにお伝え下さい。できる限り改善するようにいたします。それでは、私はこれで」

 そう言って、マリーは立ち去っていった。


 鬼神と彩は、連れ立って屋上へと足を運んだ。

 庭には、桜と八千代がすでに来ていた。八千代は、石畳の広場の中を元気に走り回っている。

「おはようございます、桜さん、蘭くん」

「あっ、彩お姉さん、おはようございます」

 八千代は、礼儀正しくお辞儀をしながら挨拶をした。

「今日は、学校はお休み?」

 彩が八千代に尋ねると、桜が代わりに答えた。

「いえ、最初は体育の時間なの。と言っても、ここには器具がないから、こうして走り回るくらいしかできないのよね」

「そういうことですか・・・ボールなんかがあればいいんですけどね」

 彩が残念そうにつぶやくのを聞いて、鬼神が

「それなら、マリーに伝えておこう。用意してもらえるかも知れない」

 と提案した。

 鬼神の声を聞いて、桜は初めて彩の隣に鬼神がいることに気づいた。

「あら、鬼神さん。もしかして、再入院になったのですか?」

「いえ、葉月さんを警護する仕事に就くことになりまして」

 鬼神が白鳥の件を桜に伝えると、桜は

「それなら私も警護してほしいわ。私だって、狙われる危険はあるんだから」

 と言い出した。

「分かりました。警察に連絡して、別のハンターが派遣できないか問い合わせてみましょう」

 鬼神がそう申し出ても

「私、鬼神さんに護衛してもらいたいのに。葉月さんだけ、ずるいわ」

 と返す桜に、彩は腹を立てたようだ。

「警察のほうで決めたことですから、文句を言われても困ります」

 桜の方も気に障ったのか、彩に言い返す。

「あなた、大喜びでオーケーしたんでしょ。いやらしいわね、全く」

「そんなこと、ありません」

 図星だったのか、彩は顔を真っ赤にして否定した。

「もしかして、白鳥さんもあなたが誘惑したんじゃないの? そうだとしたら、とんだ女狐ねえ」

 さすがに桜も言い過ぎた。彩の目が涙で潤み、頬を伝って落ちてゆく。

 背を向けて走り去る彩を、鬼神が慌てて追い掛けた。

「美雪さん、彩お姉さん泣いてたよ。ダメじゃないか」

 八千代が桜をたしなめる。

「そうね。ちょっと言い過ぎたみたい。今から謝ってくるわ」

 八千代を一人置いて、桜はエレベータに向かった。


 彩の病室の前には、鬼神が一人で立っていた。

「葉月さんは、中に?」

 桜の問いかけに、鬼神はうなずくだけだった。

「鬼神さんも中に入れないなんて、彼女、かなり傷ついたみたいね」

「今、声を掛けるのはどうかと」

「でも、私の責任ですから、ちゃんと謝るわ」

 そう言って、桜はドアをノックした。

「葉月さん、桜です。さっきは、ひどいことを言ってしまって、ごめんなさい」

 中からの反応はなかった。

「本気であんなこと思ってたわけじゃないのよ。あなたのことがうらやましくて、つい口から出てしまったの」

 彩の声は聞こえてくる気配がない。

「少しお話したいんだけど、中に入れてくれない?」

「・・・鍵は開いてます」

 しばらくして、ようやく彩の声が聞こえた。桜はドアを開けて中へと入った。

 彩はベッドで膝を抱えて座っていた。桜は、彩の近くまで来ると

「本当にごめんね」

 と謝った。

「もう、いいんです。鬼神さんに護衛してもらって大喜びしていたのは本当ですから」

 正直に告白する彩に対して、桜は

「そりゃあ当然でしょ。好きな人に守ってもらえるんだもの。喜ばないほうがおかしいわよ」

 と切り返した。

「いや、それは・・・」

「もう皆、気づいてるわよ、そのくらい。気づいてないのは、あのバカな白鳥くらいね。鬼神さん本人だって知ってるわ。自覚ないの?」

 彩が否定しようとしても、桜はそれを遮り、断言した。彩は口から声を出すことができない。

「女狐は私のほうね。いい男には目がなくて。特に、ライバルがいると燃えるのよね。嫌な女ね」

 桜はそう言って笑った。

「でも、恋は駆け引きが大切でしょ? あなたったら単純だから、駆け引きも何もあったもんじゃなくて、危なっかしくて見てられないのよね。だから、奪う気も失くなっちゃったわ」

「私、単純なんですか?」

「相手に、手の内を全部見せちゃってるからね。鬼神さんは優しいからそんな事しないけど、悪い男だったら、もてあそばれて捨てられるわよ」

 桜の言葉に、彩はうなずいた。その様子を見ていた桜は話を続けた。

「まあ、私も昔はそうだったんだけどね。いろいろと傷ついて、強くなっていったのね。恋することがゲームみたいに楽しくて、たくさんの男と遊ぶようになってね。あるとき寝た男が感染者だったの。それで、この有様」

 彩は、桜の顔を見た。その顔は寂しそうだった。

「あなたを見てると、うぶだった頃を思い出すわ。そんな頃に戻れたらいいんだけどね」

 桜も、彩の顔を見つめる。

「さあ、こんなところにこもっていないで、外に出ましょう。鬼神さんも、あなたのことを心配してるわよ」

 桜が笑うと、彩もつられて微笑みを返した。


 鬼神、彩、桜の3人が庭に戻ってきた時、八千代は一人、ベンチに座っていた。

「蘭くん、お待たせ」

 桜の呼びかけに、八千代は反応しない。うつむいたまま、両手で頭を抱えるようにしている。

「どうしたの、蘭くん?」

 彩が近づこうとするのを、鬼神が制した。

「待ちなさい。俺が様子を見る」

 そう言って、鬼神は八千代に近づいた。

「蘭くん、どこか痛むのか?」

「頭・・・痛い」

 八千代が小さな声で答える。鬼神は、すぐに八千代を抱え

「発症した可能性がある。俺は病室に運ぶから、すぐに医師を呼んできてくれ」

 と2人に言った。彩も桜も両手で口を押さえ、八千代を見つめることしかできなかった。

 エレベーターを降りると、鬼神は八千代を病室まで運んだ。八千代は顔に脂汗をかき、苦しそうな表情をしていた。

 パネルに八千代の右手を当てて、ドアのロックを解除する。すぐに中へ入り、ベッドの上に寝かせた。

「僕、スリーパーになれる?」

 喘ぎながらも、八千代は鬼神に尋ねた。

「まずは深呼吸だ。息をゆっくり吸って・・・吐いて・・・」

 息を整えたことで、頭痛が少し和らいだようだ。険しい表情が、いくらか穏やかになった。

「よし、決してあきらめるなよ。しばらくは頭痛が続くが、ゆっくりと呼吸すればいくらか楽になる」

 鬼神は、そう言って八千代の手を握りしめた。

「鬼神さんは、強いからスリーパーになれたんですよね。僕は大丈夫かな?」

「強い人間は、弱音なんか吐かないぞ。自分を信じなさい。きっとなれると信じるんだ」

 八千代は、鬼神の力強い言葉を聞いて大きくうなずいた。


 八千代の主治医はフィオナだった。鬼神に代わり、八千代の症状を素早く確認する。

「残念ながら、超人症の初期段階です。鎮痛剤を打っておきましたので、頭の痛みは和らぐでしょう。あとは、天に祈るしかありません」

 アンドロイドらしからぬ言葉に、鬼神は

「ここには祈るべき天などない。それに、するべきことは他にもあるはずだ」

 と答えた。

「担当のハンターには連絡してあります。どちらが最期を看取るかは、おまかせしますわ」

 症状の落ち着いた八千代の頭を撫でながら、フィオナが鬼神にそう伝えた。

「どちらも遠慮するだろうよ。嫌な役だからな」

 鬼神はため息をつく。フィオナも、そのことは理解しているようだ。

「つらい役をお願いして、すみません。私達ではどうすることもできなくて」

「分かってる。しかし、子供に手を掛けるのは、できれば避けたいものだな。なんとかスリーパーになって欲しいものだが」

「スリーパーになるのは時の運・・・」

「おっと、今はそれは禁句だ。蘭くんの力を信じよう」

「・・・分かりました」

 フィオナはそう言って、鬼神の代わりに八千代の手を握りしめた。


「ドナ、麻子さんはまだ勉強中だな」

「はい、そうですが」

 鬼神はいったん病室から出て、ドナと電話で通話していた。

「蘭くんが発症したんだ。もしかしたら、会えるのは今日限りになるかもしれん。可能なら、学校のほうは切り上げて病院まで来たほうがいいだろう」

「そうですか・・・麻子ちゃんには、すぐに伝えるようにします」

 電話中に、八千代を看取る予定のハンターがやって来た。それは立花だった。いつものレザースーツではなく、淡いグリーンのブラウスにベージュのワイドパンツという出で立ちだ。

「いつもの格好じゃないのか?」

 電話を終えた鬼神が、立花に尋ねた。

「子供が相手だろ? いつもの格好だと怖がるんだよ、相手が」

「そういうことか」

「女性のハンターは私ひとりだけだから、子供の感染者はいつも私が担当なのよ。夢に見るときもあるのよね。これが一番つらい仕事だわ」

「今回は俺も看取るよ。知り合いなんだ。なんなら、最後の仕事を引き受けてもいい」

 鬼神は、真剣な顔で立花に言った。しばらく鬼神の顔をじっと見ていた立花は

「ハンターのくせに、インフェクターの始末は苦手なんじゃなかったのかい?」

 と問いかけた。

「考え方が変わったんだ。俺は、せめて人間らしい状態で、あの世に送ってあげたい」

 しばらく、2人はにらみ合ったまま立っていた。そのただならぬ様子を見て、彩と桜は離れた位置から見ているしかなかった。

「分かったよ。最後の仕事は、あんたに任せようじゃないか」

「ありがとう」

 2人は、そのまま病室の中に入っていった。


 八千代は、頭痛がひどくなったらしく、険しい表情で苦しんでいた。

「かわいい子ね。できれば助かってほしいけど」

 立花は、八千代の頬を優しく撫でながら、語りかけるように口にした。

「お姉さんは、スリーパー?」

 呼吸は荒いものの、まだ会話することはできる。八千代は、立花の顔を見て尋ねた。

「そうよ」

「僕はスリーパーになれますか?」

 立花は、鬼神の顔に視線を送った。鬼神がうなずくのを見て、立花は

「お姉さんの言う通りにすれば、きっとなれるわよ。だから、がんばってね」

 と明るい声で伝えた。八千代は大きくうなずき

「僕、がんばります」

 と答える。

「よし。じゃあ、できるだけゆっくりと呼吸しなさい。深く息を吸うようにしてね。寒気はない?」

「大丈夫です」

「そしたら、寒気がしたり、頭がぼーっとなったら教えてね」

 今度は立花が、八千代の手を握り締めてあげた。

 この後、意識は朦朧とし、会話も難しい状態となる。完全に意識を失った時、インフェクターであれば、すぐに破壊活動を始めるようになるのだ。

「外で待っている者たちを中に入れてもいいか? 今のうちに会わせておきたい」

 鬼神の申し出に、フィオナが

「分かりました。みなさんを呼んできて下さい」

 と承諾したので、鬼神は病室から抜け出した。


 鬼神は、病室の外に麻子とドナが待っていることに気づいた。

「鬼神さん、蘭くんの容態は?」

 麻子が鬼神に近づいて問いかける。

「まだ意識ははっきりしているが、だんだんと混濁するようになるだろう。辛いことを言うようだが、これが最期となるかも知れない。今のうちに皆、会っておくといい」

 説明を聞いて、一同は青ざめた。鬼神に続いて、病室の中へと入る。

 八千代は、ベッドの上で寝転がり、辛い表情で頭の痛みに耐えていた。桜がすぐさま駆け寄って、立花の代わりに八千代の手を握った。

「蘭くん、がんばって」

「美雪さん・・・」

 桜は、目に涙を浮かべながら、八千代の頭を撫でてあげた。その様子を見た八千代は

「僕は、いよいよスリーパーになれるんだよ。ここを出たら学者を目指すんだ。そしたら、美雪さんに、たくさん恩返しできるよ」

 と言って微笑んだ。桜は、あふれる涙を抑えることができず、大きくうなずくばかりだ。

「おかしいな。美雪さん、どうして泣いてるの?」

「・・・蘭くんがスリーパーになれるから、うれしくて泣いてるのよ」

 桜は、無理に笑顔を作ろうとした。しかし、涙は枯れることなく流れ続けている。

 その背後から彩が近づいた。

「彩お姉さん、美雪さんを許してくれる?」

「もう、仲直りしたから心配しないで。それより、蘭くんの大切な人も来てるわよ」

 そう言って、彩が横に移動する。その後ろから麻子が現れた。

「麻子お姉さん・・・」

 八千代の顔が笑顔であふれた。八千代の手を自分の額に押し当て、うなだれている桜の隣に麻子が座り、八千代の顔を覗き込んだ。

「麻子お姉さん、やっぱり、すごくきれいだ」

 麻子は、かすかに微笑み

「ありがとう、蘭くん」

 とかすれた小さな声で言った。

「僕、大きくなったら、麻子お姉さんと結婚したい。麻子お姉さんは、僕と結婚してくれる?」

 麻子の目が潤む。

「もちろんよ。私も、蘭くんのこと大好きだから」

 麻子の目から、涙がこぼれ落ちる。

「麻子お姉さんも、うれしくて泣いてるの?」

「そう・・・うれしいから・・・」

 両手に顔を埋め、麻子は泣き出した。しばらくの間、むせび泣く声と荒い息遣いだけが、室内に響き渡った。


「ダメだ・・・ダメだ・・・」

 八千代が、弱々しくつぶやく。

「どうしたの、蘭くん?」

 手を握りしめたまま、桜は八千代に尋ねる。しかし、八千代は何も答えなかった。虚ろな瞳は焦点が定まらず、口を動かすが声が出ない。

 麻子も顔を上げ、八千代の顔を覗き込む。かすかに、八千代の目が反応した。麻子の顔へ瞳を向け、懸命に口を動かした。

「ごめん・・・なさい・・・」

 八千代の目から涙がこぼれた。麻子へ向けていた瞳は、あらぬ方向を見るようになり、口の動きも止まってしまった。

 その様子を見ていた鬼神と立花は、お互いに顔を見合わせる。

 鬼神が、麻子と桜の下へ近づいて、2人につらく悲しい宣告をした。

「2人とも、蘭くんから離れるんだ。これ以上そばにいれば危険だ」

 首を横に振る桜の両肩にそっと手を添え、鬼神は桜を立たせた。麻子もなかなか立とうとしない。彩がそっと麻子の背中に触れ、ようやく麻子も立ち上がる。

「よく聞いてくれ。もし、蘭くんがインフェクターになったら、俺が安楽死させることになる。そんなところを皆には見せたくない。しばらく、外に出ていてくれないか」

 麻子、彩、桜の3人は、まるで操り人形のようにドアへと向かった。病室から出たことを確認し、鬼神は八千代へ近づいた。

 八千代は、瞳を鬼神へと向ける。元は美しかった琥珀色の瞳が、今は赤く変色していた。

「蘭くん、俺のことが分かるか?」

「オ・・・ニ・・・ガ・・・ミ・・・」

 まだ、かろうじて意識はあるようだ。やがて眠るように目を閉じた八千代を、鬼神は祈る気持ちで見守ることしかできない。

 どれだけ時間が過ぎただろうか。八千代は静かに目を開けた。鬼神が再び声を掛ける。

「美雪さんや麻子お姉さんが、蘭くんのことを待っている。自分を信じてがんばるんだ」

「美雪・・・さん・・・あさ・・・こ・・・ごめん。無理・・・みたい・・・」

「弱気になったら、スリーパーにはなれないぞ」

「分かる・・・誰か・・・あたま・・・」

 八千代は頭を押さえ、苦しみだした。もはや声にならない、サイレンのような咆哮が室内に響き渡る。突然、上半身を起こした八千代の腕を、鬼神が素早くつかんだ。

 インフェクターと化した八千代は、鬼神に腕をひねられ、ベッドから転げ落ちて床に這いつくばってしまった。しかし、恐ろしい力で鬼神から逃れようとし、腕が耐えられずに折れてしまう。

 鬼神は、素早く八千代の首に足をあてがい、一気に踏みつける。パキッと乾いた音が鳴り、八千代は動きを止めた。

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