第40話 戦慄の再会
鬼神は、彩の母親を探すためエレベーターで屋上へと移動した。
夕方、人工太陽の光が弱くなる時間帯、花も緑も色あせていく。庭のベンチに人影を見つけ、鬼神は近づいていった。
「葉月さん、すみません。とんだところをお見せしてしまって」
背後から声を掛けると、彩の母親は鬼神のほうを向いた。なぜか母親は涙を流していた。
「あの・・・娘さんが車椅子から立ち上がろうとしたとき、倒れそうになったのを、俺が抱き寄せてあんな格好になってしまったのです。誤解を招くようなことをして申し訳ありません」
鬼神が慌てて弁解するのを見て、母親は今度は笑い出した。
「いやだ、彩もようやくいい人が見つかったと喜んでいたのに。誤解だったのね、残念だわ」
母のがっかりしたような口調に、鬼神も言葉が出ず、作り笑いをするだけだ。
「ちょうどよかった。鬼神さん、少し相談に乗っていただけないかしら」
母親が出し抜けに鬼神へそう話しかけた。
「はあ、何でしょうか?」
「まあ、こちらにお座りください」
ポンポンと自分の横の座面を叩く様子を見て、鬼神は隣り合うようにベンチに腰掛けた。
「率直にお聞きしますわね。うちの彩を、どうお思いですか?」
鬼神の顔をチラリと見ながら、母親は切り出した。
「素敵なお嬢さんですよ。この逆境の中でも前向きに明るくがんばっている」
「うれしいわ、そう言って下さって。でも、女性として見るとどうですか?」
思わぬ質問に、鬼神は少し意表を突かれたような顔で母親の顔を見た。母親は笑っている。
「いや、女性としても魅力的だと思います。非常にかわいらしくて」
「そうなんです。親のひいき目かも知れませんが、かわいいとはよく言われるんですよ。それがコンプレックスになっているみたいで」
「かわいいと言われることがですか?」
鬼神には意外に感じられた。
「娘は、年齢の割に幼く見られるんです。もう30歳を過ぎているというのに、10代と間違われることがあって」
「なるほど、そういうことですか。おそらく、幼く見られることをからかわれた事があるんじゃないかな? そういう経験がきっかけになることが多いですから」
「そうかも知れませんね。でも、自分に自信が持てないのか、恋愛にも消極的で」
母親の話を聞いて、鬼神は相談の内容が分かった気がした。
「なるほど。それで、いい男性がいれば紹介してほしいということですね」
鬼神の言葉を聞いて、母親は少し驚いた顔をしたが、すぐに吹き出した。
「やだ、鬼神さん。いい男性なら、もういるじゃないですか。あなたのことですよ」
「私ですか?」
今度は、鬼神のほうが驚いた。
「彩は、恋愛対象にはなりませんか?」
「いや、ははっ」
笑ってごまかそうとする鬼神に、母親は話を続ける。
「彩は、どうやらあなたに好意を持っているらしいのです。でも、奥手ですから、なかなか自分では言い出せないようで」
鬼神も母親も、しばし無言になった。室内の照明が灯り、歩道を明るく照らすが、庭には光が届かず、暗い沼のように見える。
鬼神が、先に口を開いた。
「俺なんかに好意を持ってもらえるとは光栄です。ですが、娘さんに俺のような者はふさわしくない」
「あら、鬼神さんは素敵な方ですわ。彩にはもったいないくらいの」
鬼神は、軽くため息をついた。
「俺はね、今では裏の人間なんですよ。インフェクターと言えども、元は人間だ。それを葬るのが俺の仕事。殺し屋となんら変わらない」
「でも、そのおかげで私達は安心して暮らせるのです。危険を顧みず任務を遂行する、立派な方だと思いますわ」
「実の娘を、この手で殺してしまった人間でも、ですか?」
鬼神から思いがけない言葉を聞いた母親は、凍りついた表情で鬼神を見た。
「こんな時にすみません、鬼神さん」
自宅にいた鬼神に、夜中、電話があった。明日香が殺されてから5日後のことである。
昼間は、咲紀の捜索で疲れているはずだが、ほとんど眠れない日々が続いていた。
「いや、気にするな。仕事をしてたほうが、まだ気が休まるよ」
「相手はインフェクターです。場所はC-6エリアの6フロア、居住区です。座標はN131のE899」
「ここに近いな」
「ええ、鬼神さんの家に近かったので、お願いしようかと」
鬼神は大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
「分かった、向かってみる。状況は分かるのか?」
「監視カメラの映像を見ると、車から降りたときには制御不能な状態だったようですね。意識のある内に車に乗って行き先を告げた後、完全に意識をなくしたのでしょう。それから、相手は子供のようです」
「子供?」
鬼神の脳裏を、不吉な予感がよぎった。それを振り払うかのように頭を激しく降る。
「まさかとは思いますが、気を付けてください」
相手の助言に「分かった」と一言だけ伝えて電話を切り、鬼神は準備を始めた。
車で現場に向かう。普段の夜の居住区は静かなものだが、この日は危険を知らせるサイレンとアナウンスが鳴り響いていた。
その音とは全く異質な、甲高い声が遠くから聞こえてくる。インフェクター特有の叫び声だ。鬼神は、声のする方向へと駆け出した。
やがて、相手の姿が見えた。街灯に照らされ、手を前にだらりと下げて、顔は下を向いている。
相手まで、あと数メートルというところで鬼神は立ち止まった。その惨憺たる有様に、鬼神は戦慄を覚えずにはいられない。
インフェクターと化したその子供の服は引き裂かれ、ほとんど半裸の状態であった。内股には血がこびりついている。レイプされたのは明らかだった。
車の中でよほど暴れたのだろう。右手の手首から先がない。左手も、ほとんど砕けてしまい、原型を留めていなかった。
元は美しかったであろう長い黒髪は乱れ、体には無数のあざが残っている。
その子は、鬼神に気づいたのか、小刻みに震える頭を持ち上げ、正面を向いた。インフェクター特有の赤い目が、鬼神を凝視している。
「嘘だあーーー!」
その子の顔を見た瞬間、鬼神は、あまりの衝撃に大声で叫んでいた。インフェクターと化したその子供は、紛れもなく自分の娘、咲紀だったのである。
咲紀は、鬼神に突進して、高く掲げた両腕を振り下ろした。それを手でつかみ、鬼神は叫ぶ。
「やめてくれ、咲紀!」
咲紀は、腕に力を込めて振りほどこうとする。腕の骨はすでに粉々に折れた状態で、あらぬ方向に曲がってしまった。
思わず鬼神は手を放し、咲紀から遠ざかった。咲紀は、その場を動かず、ただ唸り声を上げるだけだ。
鬼神は、反射的にプラズマガンを握っていた。
(ダメだ)
咲紀が、鬼顔の顔を見る。その顔は狂気に歪み、かつての面影は微塵も感じられない。
(来るな)
鬼神は、後ずさった。しかし、咲紀はなおも突進してくる。
(ダメだ)
プラズマガンの照準を、咲紀に合わせる。咲紀の赤い目から、涙が流れているのが鬼神の目にはっきりと映った。
咲紀と過ごした歳月が走馬灯のように頭の中に蘇る。初めて産声を上げたときのこと。明日香と一緒に名前を決めたこと。愛らしい声で話しかける咲紀の、天使のようにあどけない笑顔を見たり、悲しくて涙に暮れた咲紀をそっと抱きしめたときのこと。今、鬼神は、自分が大切に育ててきた一人娘を、自らの手で消滅させようとしている。
(やめろ)
鬼神は、意に反してプラズマガンのトリガーを引いた。
一瞬で、咲紀の体が炎に包まれた。鬼神の目の前で、その体がゆっくり音もなく倒れる。鬼神は、その場に崩れるように座り込んだ。
応援が駆けつけた時、咲紀の体はすでに炭となり、その前で、鬼神は大声を上げて泣き叫んでいた。
「俺は、この手で娘の命を奪ってしまったのです。今でも夢に見ますよ。大事な娘を、なぜ殺したのかってね。娘がインフェクターでも、本当の親なら抱きしめてやるべきだった」
鬼神の告白に、母親は何も言うことができない。鬼神は、さらに話を続けた。
「俺は人間ではない。ただの殺人マシーンだ。それなら、妻を殺し、娘を感染させた者に復讐するためだけに生きようと誓ったのです」
また、静かな時間が過ぎていった。今度は、母親が先に話を始める。
「もし、彩が発症したら、私は何をしてあげられるでしょうか?」
鬼神は、母親の横顔を見た。母親は、目に涙を浮かべていた。
「多分、何もしてあげられない。そう思います。あなたも同じだったのではないですか?」
そう言葉にして鬼神に向けた母親の顔は、悲しみに満ちていた。
「私は、できるだけ早く、彩を楽にしてあげたい。あなたも、そう願ったのでは?」
鬼神は、小さくうなずくだけだった。
「あなたは優しいお方です。殺人マシーンなどではない。もしそうなら、今でもこんなに苦しむはずがありません」
「しかし、娘を殺した事実は変わらない」
「違います。あなたが倒したのは娘さんではありません。娘さんの体を乗っ取った別の生命体です。あなたは、娘さんの尊厳を守ったのです。ハンターとは、人間の尊厳を守るのが務めなのではないでしょうか?」
鬼神は、目が覚める思いがした。頭では、そんな風に考えたことがなかったのだ。自分が最後に会った咲紀は、もはや本当の咲紀ではなかったと。
しかし、本能が、その事実を理解していたのだろうか? だから、苦しみから解放するため、自分はトリガーを引いたというのか?
「ごめんなさい。心の傷を暴くような真似をして」
彩の母親が頭を下げて謝るのを見て
「いいえ、俺も目が覚めた気がします」
と鬼神は言葉を返した。
「鬼神さん、あなたはもう十分に苦しんだと思いますわ。自分をこれ以上責めるのは、亡くなった奥さんや娘さんも望んでいないはず。あなたは、彼女たちの分も幸せになるべきじゃないですか?」
「幸せ、ですか・・・」
「もし、あなたが彩のことを特別な目で見ていただけるなら、ぜひ、彩と付き合ってあげてくださいね。彩には、生きている間だけでも幸せな人生を歩んでほしいの。その幸せをあなたと分かち合うことができたら・・・」
母親は、途中で泣き崩れてしまった。鬼神は、自然に彼女の肩を抱き寄せた。鬼神の胸に顔を埋め、彼女はしばらくの間、涙を流した。
鬼神と母親の帰りが遅いのが気になって、彩は病室から抜け出し、廊下を見回していた。
そこへ運悪く、白鳥が病室から出てきて、彩の存在に気が付いた。
「やあ、彩さん。こんばんは」
「こんばんは・・・」
彩は一言小さな声で挨拶して、そのまま通り過ぎようとした。
「ちょっと待って、この間のことは謝るからさ。君のことが好きだという気持ちは本当なんだ。どうか機嫌を直してよ」
白鳥は、彩の横に並んで話しかける。
「そのことはもういいです。でも、二度と私につきまとわないで下さい」
「世間話もさせてくれないのかい?」
「今は人を探してるので無理です」
「じゃあ、僕も探すのを手伝うよ。誰を探せばいいんだい?」
しつこくまとわりつかれ、彩が爆発しそうになったところに、鬼神と母親が戻ってきた。
「あっ、鬼神さん、お母さん」
「あらっ、白鳥さん、ご一緒だったの?」
彩とその母親が同時に叫んだ。
「探していたのは、お母さんだったのですか。えっと、隣の方は、たしか鬼神さんでしたね」
白鳥は、お茶会のときに鬼神と挨拶を交わしていた。
「こんばんは、白鳥さん。もしかして、我々を探す手伝いを?」
鬼神が尋ねると、白鳥が話し出す前に彩が口を開いた。
「いいえ、偶然会っただけです。じゃあ、戻りましょう」
そう言って、彩が自室へと戻っていくのを見て、鬼神と母親が慌てて後を追い、白鳥は一人、その場に残った。
彩の母親は、彩と白鳥の間で何があったのか、鬼神に説明した。彩は車椅子に座り、うつむくだけだ。
「なるほど、そういうことですか。スタッフには伝えたのですか?」
「モニカさんには、まだ話はしていないわね?」
母親に尋ねられ、彩は小さくうなずいた。
「もしかしたら、警護用のアンドロイドやドローンを配備してくれるかも知れませんが」
鬼神の意見を聞いて、彩は
「これから、いつまでここで一緒に生活することになるか分からないから、できれば穏便に済ませられるといいんですが」
と言葉を返した。
「でも、桜さんも十分魅力ある女性なのに、一緒に会話しているところを見たことがないわね」
母親の意見を聞いて、鬼神が妙案を出した。
「後日、桜さんにご意見を伺うのはどうですか? 接し方のコツを教えてもらえるかも知れません」
彩は納得したのか
「はい、そうします」
と笑顔を見せる。その様子を見た彩の母親は、安心したように
「よし。じゃあ、お父さんが待ってるだろうから、そろそろ帰るわ。明日はお父さんも来るからね」
と言って、病室を後にした。
「そう言えば、誤解は解けたんでしょうか?」
彩は、鬼神に心配そうに尋ねた。
「大丈夫ですよ。ちゃんと説明したら、納得してくれました」
「よかった。ごめんなさい、私のせいで」
「気にしなくていいですよ。でも、明日からは立って生活することになりますから、気を付けて下さい」
彩は、少し恥ずかしげに頭を下げた。
麻子は、眼鏡を掛けて立ったまま、何かを操作しているような仕草をしていた。
その横では、ドナが麻子の様子をじっと見ている。
「ここのシャワールームは、スモークタイプなのね。あれって、周りが見えなくなるから、あまり好きじゃないの」
「要望を出せば、他のシャワーに変更できるわよ。ここと同じ、古くからのシャワータイプも大丈夫」
麻子が身に付けている眼鏡に映し出される映像を通して、家の間取りなどを実際に確かめる事ができる。手の動きで移動や方向転換、さらには物を手にとって確認することまで可能だ。
「ここのベッドって、天蓋まで付いているのね。かわいい」
いろいろな部屋を見て回ったが、なかなか決め手となる要素がなくて麻子は迷っていた。
「あら、珍しい。ここ、和室があるわ」
畳を敷いた和室は、ほとんど見かけなくなった上に、今でも人気は高かった。そのため、和室のある部屋が見つかる確率は非常に低いのだ。
「その部屋は本物の畳よ。い草に特殊加工がされているから、半永久的に替えなくて済むのが売りになっているわね」
ドナの説明に興味を覚え、部屋の中を調べてみる。
2部屋の洋室に2部屋の和室、他にリビングとダイニングキッチンがある。アンドロイドのドナと住むには広すぎるくらいの間取りだ。風呂にトイレ、キッチンの設備は全て最新式。さすがに無償ではないが、家賃はかなり安い。
「自動クリーニングが付いていない分、安いのね。掃除は私やドローンがするから、問題ないわよね」
「私もお掃除は好きだし、自動クリーニングはなくても大丈夫よ」
白をベースに、黒のアクセントをおしゃれに使った洋室の内装に比べ、和室は完全に純和風の佇まいであった。緑豊かな中庭があり、部屋から円窓を通して眺めることができる。木目の美しい柱に白塗りの壁、床の間まで用意されている徹底ぶりだ。
「決めた。私、この家にするわ」
ようやく、麻子の新しい家が決まったのである。
夕食を終えて、鬼神と彩はホットココアを片手に談笑していた。以前の夕食時の話題は、職場での明日香の様子が中心であったが、最近では鬼神や彩の仕事の話を多くするようになっていた。
「そうだ。以前いただいた花束があったでしょ? モニカさんに教えてもらって、樹脂で固めて永久に残るようにしたんです」
ベッドの近くにある棚の中から持ち出した花束は、透明な樹脂で表面が加工され、鮮やかな色のまま保存されていた。
「これは実に美しい。上手に加工されていますね」
鬼神が、感心して見つめる姿に、彩は
「実は、スプレーするだけで簡単に加工できたんですけどね」
と正直に話した。
「しかし、花の配置や形をきちんと整えておかないと、こんなにきれいにはできませんよ」
鬼神は、そう言って笑みを浮かべた。
うれしそうに花を眺める鬼神の姿に、彩は、これらの花が明日香のお気に入りだから選んだのか、聞いてみたくなった。
「この花、鬼神さんがお選びになったって麻子さんから聞きました。なんとなく、木魂先輩が好きな花を選ばれたのかなって思ったんですけど」
「明日香の好きな花はバラです。俺は、明日香との初めてのデートで見たガーベラが好きでね」
「では、キキョウは?」
彩はふと、気になって尋ねてみた。
「娘が好きだった花です。自分でも育てていたから、よほどのお気に入りだったんだろう」
「そうだったんですね」
「葉月さんには、好きな花はありますか?」
鬼神に逆に質問され、彩は目を大きく見開いて
「私ですか? かわいい花が好きです。マーガレットやスズランかな」
と答えた後、にこやかに微笑んだ。
「たしかに、かわいらしい花ばかりだ。あなたにピッタリですね」
鬼神にそう言われ、彩は少し照れたように頬を赤くする。
「ああ、失礼。お母さんから伺いました。かわいいと言われるのは苦手なんでしたね」
「そんな、うれしいです」
「そうですか、よかったです。かわいらしさは、あなたの魅力の一つだと思いますよ」
「でも、私の場合は子供っぽいとか、妹みたいって言われることが多くて。どうやら恋愛対象にはならないみたい」
彩はそう言って、うつむいてしまった。
「それって、昔のことじゃないですか?」
「まあ、主に学生の頃ですね」
「今のあなたを見ていると、俺はそうは思わない。十分、魅力的な女性です」
今日の鬼神は、やけに彩のことを褒める。それに勘づかないほど彩も鈍感ではない。
「あの・・・もしかして、私のことで母から何か聞かれましたか?」
鬼神はちょっと驚いた表情になったが、すぐに笑顔になり
「先程の話です。あなたが、幼く見られることを苦にしていらっしゃるって。でも、俺は彼女にも同じことを言いましたよ。あなたは魅力的な女性だと」
と答えた。
「それ以上のことは、何も言ってないですか?」
自分が鬼神に好意を持っていることを話したかも知れないと思ったのだろう。
「いいえ、何も」
鬼神は、真実を伝えるのを避けた。もっとも、彩が自分に好意を持っていることは、普段の接し方を見て鬼神も気づいていたので、母親の暴露話があってもなくても関係はないのであるが。
お互い、気まずくなったのか、しばらく無言の時間が過ぎた。
「明日で、治療は終わりでしたね」
彩が、先に口を開いた。
「ええ、一応、これで完了になりますね」
「なんだか、寂しくなります。鬼神さんがいなくなると」
「これからも、お見舞いに来ますよ」
「その時はまた、お茶会を開きましょう」
2人は、お互いに顔を見合わせて笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます