お仕事を片付けました
その頃、マルスのセントラルシティ、グラブダブドリッブにある『ルシファー宮殿』には、久しぶりに美子さんがいました。
常はニライカナイにいるのですが、ここと、エラムの『亡霊の館』には良く来るのです。
最大の理由は『夜伽の順番』のためですけどね。
『夜伽の順番』は、ハウスキーパー事務局が決めるのです。
地域などのローカルの繋がりを考慮しており、ここしばらく、トウキョウメイドハウスの順が続いており、明日はその中の、華族女学校出身者の番になっているのです。
夜はトウキョウメイドハウス、昼はグラブダブドリッブにある『ルシファー宮殿』での政務?です。
ネットワーク評議会からの、ヴィーナスさん個人に当てた要請や、寵妃さんの『湯船の謁見』でのお願い事など、たまりにたまっていたお仕事を、片付けるためです。
「とにかくこれで、日本からのお仕事は終わったわね、前倒しで片付けたから、四日ほど温泉でゆっくりできるわ、洋子さん、たしか新銀山温泉といっていたかしら、楽しみね♪」
お仕事が終わったのが、午前十一時前でしたからね。
そんなことを呟きながら、優雅にイレブンジズ・ティーを始めた美子さんでした。
「美子さま、お仕事は片付きましたか?」
華宮洋子さんがやって来て、声をかけます。
「終わりました♪だって三泊四日の温泉エッチ旅行でしょう、新銀山温泉っていったことないのよ、でも大丈夫なの、4Pよ、旅館に怒られないかしら?」
「離れを借り切っています、ナーキッドオーナーが、お忍びでお泊まになると伝えてあります」
「だれも呼ばれるまで、こない段取りです」
「それよりどうですか、いまから行って、遅い昼食を宿でとるというのは、その後、皆が来るまで、早目の温泉もいいものではありませんか」
当然、すぐに『ルシファー宮殿』を後にした、美子さんでした。
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