第5話「繋がり合う絆①」

あやつかさが救急車で運ばれたことを聞いて、すごく心配になり病院に来たのだった。


「大丈夫・・・・司、私のお母さんから聞いて、びっくりして病院に来ちゃった・・」


司はそれを聞いて彩にお礼を言った。


「ありがとな彩、心配をかけたな・・・俺は見てのとおり元気だぜ!」


司は彩に元気な姿を見せた。

彩はその姿をみて、とても安堵した。


「良かった~元気なら、とても安心したよ。司の元気な姿を見てね。」


二人は微笑みながら、楽しく会話をしていた。

とてもいい笑顔で。

そして少し時間がたち、彩から話しをした。


「司はいつ頃退院できそうなの?」


って、彩は司に質問をしてみた。

司は彩にこう答えた。


「明後日には退院できそうらしいよ、まぁ、もう今日にでも退院したいくらいなんだけどな(笑)」


冗談を言いながら、司は彩に笑顔でこう話した。

彩はそれを聞いていっぱい笑ったのだった。

二人はそれから、時間を忘れるかのように話しをしたのだった。

すると、ドアかノックの音がした。


「コンコン、彩ちゃん、大好きな彼とのお話しの時間を邪魔して申し訳ないけど、そろそろ帰らないと遅くなるわよ。」


部屋に入って来たのは、この診察所に勤めるナースで、彩と顔見知りの笹嶺鏡花ささみねきょうかである。

司も知ってるのだが、幼いころの記憶なのでとても曖昧だった。

覚えてるかとてもわからない程度なのだ。


彩はナースの鏡花にたいして、照れながらツッコミをした。

それをみた司は少し照れるのであった。


「も~鏡花さん、私のことちゃかさないでよ!つつつ司はただの友達!そう!友達!」


彩は司の顔を見た、そして彩はさらに赤面し、病室をあとにしたのだった。


「鏡花さんのバカ~!!バタン」


「あら?ちょっとやりすぎたかな?まぁ、いいや」


鏡花は苦笑いしながら、あとで仕事終わったら彩ちゃんに謝るかと思ったのだった。

司は二人のやり取りをみて不思議に思っていた。


「鏡花さん、彩はどうしたんすか?」


鏡花は司のその言葉を聞いて、首を横に振った。

心の中で


「鏡花ちゃん頑張って~こいつは鈍感だから苦労するかもよ。」


鏡花は司にこう話した。


「それはあんたが考えるのよ!男の子だろ!」


司はその言葉を聞いて、しかたなく頑張るかと思った。

二人はいろいろ話したあと、就寝時間に近づいて消灯の時間になった。


消灯時間の前に鏡花は司に伝言を伝えた。


「そうだ恭介君から手紙が預かってるから、ちゃんと読むんだぞ」


恭介からの手紙?ふと心に違和感をもち、手紙を開封した。

手紙の内容はこうだった。


司へ


突然の再会にホントに驚きました。

なんでまだ来たのか、不思議でした。

突然、あの日この島からなにも言わないで出たくせに…あの日どんな気持ちだっかわかるか、お前に


今度の日曜日、この島の公民館で待ってます。

ちゃんと話したい。

必ず来てね。


恭介より


司はその手紙の文章を読んで感動した。

「そうだ‥恭介やチームの皆に話してなかった…これじゃだめじゃん。

退院して、ちゃんと当日話さなきゃ。


司は恭介と向き合うことにしたのだった。










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