第4話「翼の絆①」

つかさは呆然としたまま立っていた....何故...京谷きょうやは言われた事...そう..司は両親の急な転勤で皆んなに言えないまま、この島から出たのだった...司は後悔をした...


「あの時、皆んなに言えばよかった....言ってれば、こんな事にはならなかったはず...」


軽く司は自分の顔を叩く!


「あとで謝らなきゃ!京谷に!あと、皆んなにも話そう」


そう軽く決意をしたら、母のみさきが心配そうに来た。


「大丈夫?司さっきの京谷君でしょ?なんか大声聞こえたけど....」


岬は不安な顔で司を見た。

司は岬の質問に答え、岬に逆に質問した。


「ううん、大丈夫だよ、それより、お母さんに質問がある。」


岬は不思議に思い、司に聞いた…


「で、質問って何?お母さんに言ってごらん?なんでも答えるよ?」


って岬は司に言った、司は真実を知るのが怖いが、恐る恐る母の岬に言った。

質問する前に、一呼吸した…


「今日ね、彩の話しを聞いて全てを思い出したんだ・・・・昔のこと・・母さん・・俺ってなんで昔の記憶が忘れていたんだよ!理由を知ってるだろう‥母さんは‥」


岬はこの言葉を聞いて、言うのは怖いけど、自分の息子が答えを知りたがってるから、きちんと前を向かなきゃ!って思った。

岬の心臓は音は高まるけど、言う決意を固め、司に話したのだった…


「実は…司は、昔、この島で交通事故にあって、大きな怪我をして、生死をさまよっていたのよ…記憶は…事故の衝撃で失ったのかも…この島に来たのはね、お父さんの転勤は嘘よ…あなたの記憶を治すために来たのよ!」


司は岬の言葉を聞いて、さらにいろんなことを思い出した‥

事故現場の事、事故の衝撃の事、司はいろんなことを思い出して、脳内に電撃みたいのが走って、急に目まいがした…

母、岬が大きな声で心配して、司を呼ぶが、司はそのまま倒れこんだ…



ふと、目が覚めた…司は小さな声で言った・・


「ここは…どこだ…」


「ここは病院だ」


突然、男性の声が聞こえた‥


「久しぶりだな司!」


司は驚いた!


「親父どうしてここに!仕事は」


「バカやろう!自分の息子が倒れたって聞いて仕事なんかしていられるか!」


「お母さんから話しを聞いてびっくりしたわ、体調のほうはどうだ?」


司は父、正宗のその言葉を聞いて嬉しかった・・・・正宗は仕事が多忙で、

あまり家にいなくて、なかかな話しができてなくて、司は家族より仕事が優先なんだなって、自分勝手な妄想をしていたのだ。


「親父ありがとう…心配してくれて、体調のほうは問題ないよ。


司は正宗にお礼を言った…

正宗は照れながら、司にこう言った。


「大切な家族だ、心配するのは当然だ」


お互い微笑みながら話しあった。

正宗は司にとある伝言を伝えた。


「あっ!そうだ病院の先生からの伝言だけど、明日には退院してもいいそうだ!明日の朝は母さんと一緒に迎えに行くからな!母さんにもお前の無事は伝えておくよ。」


司は正宗にお礼を言った。


「親父ありがとう


その時だった。

ドアのノックの音がした。


「失礼します。」


正宗がその声に対応した。


「どうぞ!」


その声の持ち主は彩だった、正宗は司のほうを見てにやけた。


「お前もすみにおけないね~」


司は正宗の顔を見て、少しめんどくさいと思った

正宗は司の肩をたたいた。


「じゃ、俺は帰るからな。」


司は正宗を邪険に追い払った。

正宗は彩に手をふって、一言言って病室をあとにした。




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