第73話 試合中に名前を考える。

「勝者! 魔法少女!」

 二試合目の勝負が着いた。魔法少女アリアの活躍により、姉の真理亜チームが二勝した。

「やったね! アリアちゃん!」

「当然よ。魔法少女に不可能はない。アハッ!」

 勝利を分かち合う姉チーム。

「そうだ! 新しいお友達に自己紹介しなくっちゃ。私はタイキック少女の大神真理亜です。」

「超能力サイキック少女よ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ! が口癖の妹の楓です。」

 姉妹はスライム少女とスクランブルスクエア少女に挨拶をする。

「私はゾンビ少女のイリアです。宜しく。」

「私はコンビニオーナー少女のウリア。」

「いいね少女のエリアです。なんかこういうシーンって、いいね! アハッ!」

 次々と自己紹介をしていく友達たち。

「そして、あっちにいるのが今は悪い少女にかどわかされて呪い少女だけど、本当は良いお友達の名探偵少女のオリアちゃんよ。」

 姉の視線は呪い少女になってしまったオリアを見つめている。

「絶対に私は、私の友達を取り戻す!」

 姉のサイキック・オーラが高まっていく。

「私はスライム少女です。よろしくお願いします。」

「スクランブルスクエア少女です。よろしくです。」

「こちらこそよろしく。お友達通し仲良くやりましょうね。アハッ!」

 新しい二人のお友達も挨拶をする。

「でも、名前がないのは呼びにくいわね?」

「そうね。私たちで二人の名前を考えましょう!」

「おお!」

 姉たちは二人の少女の名前を考えることにした。

「うわいー! 私は名前がもらえるのね! もうスライム少女だけじゃいんだ! 私にも名前が付くんだ! アハッ!」

「のっぽ少女、デカブツ少女、障害物少女、景観妨害少女ではなく、これからは私も名前で呼ばれるんだわ! こんなに嬉しいことはない! アハッ!」

 大喜びする二人。

「スリアちゃんっていうのはどう?」

「ダメよ。スライム少女とスクランブルスクエア少女と、スから始まる名前の少女が二人いるんだから。」

「あ、そっか。」

「スラちゃんとスクちゃんで、ちゃん呼びはいいわよね。」

「スラちゃん、可愛いです! アハッ!」

「スクちゃんも悪くないね。アハッ!」

「いいこと思いついた。スライム少女からの定番のスリア。からのスラちゃん。からのスリアでスライム少女だから、スリアラちゃんでいいんじゃない?」

「スリアラ! カワイイ! アハッ!」

 こうしてスライム少女の名前は、新しい名付けの法則により、スリアラに決まった。

「私は!? 私は!?」

 羨ましいとスクランブルスクエア少女が手を上げてアピールする。

「スリアクちゃんでどう?」

「ガーン! スライム少女のスリアラの方がカワイイ・・・・・・。」

 ショックを受けるスクランブルスクエア少女。

「うわあー!? ごめんなさい!?」

 ひたすら謝る姉たちだった。

「あの・・・・・・試合中なんですけど?」

 レフリー少女、姉のチームの遅延行為に警告する。

「すいません。」

 こうして○○少女武踏会が再開される。

 つづく。

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