第66話 教会完成
「好きな四文字熟語は、教会完成! アハッ!」
お墓の横に教会が出来た。町の構図としては、横列で教会、墓地、大神家、秋葉原家(旧大隣家)である。コンビニがあるのは大神家の縦列である。仮に渋谷として、スクランブル交差点が登場するのはいつになることか。
「どんどん街が進化していくわね。まるでシムシティーみたいだわ。」
「あれ? 教会がウリアちゃんの自宅ならコンビニの横に教会を移動させた方がいいんじゃない?」
しかし、建設し終えた教会を移動することはできない。
「そうね。サイコキネシス!」
姉は超能力で教会を持ち上げる。ゴゴゴゴゴーっと大きな音を立て地面から浮かび上がる。
「教会をコンビニの横に、テレポーテーション!」
瞬間移動で教会がコンビニの横に移動する。
「すごい! 真理亜ちゃん!」
自宅の教会が近づいて喜ぶコンビニオーナー少女。
「見たか! 私のタイキックの実力を!」
「サイキックよ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
「アハッ!」
お約束の展開。
「16才までタイキックに目覚めなかったから超能力のパワーが体の中に溜まりに溜まっているから、これぐらいは朝飯前よ! アハッ!」
無尽蔵の超能力エナジーを蓄えている姉。
「サイキックよ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
「アハッ!」
もう一度お約束の展開。
「わ~い! お墓の隣に教会ができた! アハッ!」
そこにゾンビ少女のイリアが現れる。
「イリアちゃん!? あなたゾンビなのに神聖な教会に入っていいの!?」
「え? う~ん。神聖じゃないのかな? アハッ!」
イマドキのゾンビは教会も平気であった。
「うわあー!? 欠陥住宅ならぬ、欠陥教会じゃないか!? 騙された!?」
もがき苦しむコンビニオーナー少女のウリア。
「え? 私、何か不味いことを言ったかな?」
「イリアちゃん。ちょっと。ごにょごにゅごにょ。」
状況が分かっていないゾンビ少女に耳打ちをする姉。
「う!? 苦しい!? 神聖な教会なんて大っ嫌いだ!? ウエエエ~ン!」
ゾンビ少女は教会から走って逃げていった。
「あれ? やっぱり協会は神聖なんだ! アハッ!」
喜ぶコンビニオーナー少女のウリア。
「おバカはおバカを呼ぶ。お姉ちゃんの友達って、おバカばっかりなのね。はあ・・・・・・。」
妹のため息が零れた。
「さあ! カリアとの決戦までに神聖魔法を覚えるわよ! その名もホーリー!」
「え!? ケアルとかリカバリーじゃないの!?」
「私の志は高いのだ! アハッ!」
コンビニオーナー少女が神聖魔法を使える日は近いだろう。
つづく。
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