第65話 小学一年生の戦闘ジョブは?
「私は普通がコンビニオーナー少女で、戦闘中は何〇〇少女になるんだろう?」
日常がコンビニオーナー少女で、非日常に戦闘ジョブを考えあぐねていた。
「大丈夫。私も手伝うわ。」
「ありがとう。真理亜ちゃん。」
「だって私たちは友達だもの。アハッ!」
「友達っていいね。困った時は助け合えるもんね。アハッ!」
コンビニオーナー少女のウリアと姉の真理亜は戦闘ジョブを一緒に考えることに
した。
「お姉ちゃんだけでは不安なので、私もお供します。」
妹の楓も姉のお目付け役としている。
「私はコンビニオーナー少女だから、コンビニネタの攻撃方法がいいのかな?」
「アツアツの大根のおでんを相手の頬にぶつけるとか?」
「キャハハハハー!」
大ウケ。
「臭くて汚いコンビニのトイレに閉じ込めるとか?」
「私、それ無理。」
大引き。
「コンビニオーナー少女にあったジョブはなんなのかしら?」
「う~ん。分かんない。」
困ってしまってワンワンワンな姉たち。
「初期のバランス調整前だから、細かいことは気にしないで、エグイ強力なジョブを先に取った方が勝ちだよ。」
妹がぼそりと呟いた。
「それでいいのかな?」
「そういう楓、あなたのジョブは何よ?」
姉たちは妹に尋ねてみた。
「私は普通は小学一年生の六才。戦闘ジョブは、超能力幼女よ。」
「幼女!?」
新たなカテゴリー、幼女という単語が現れた。
「だって楓、まだ小学一年生だもの。アハッ!」
姉よりも早くに超能力に目覚めた妹。その超能力の実力は姉よりも数段レベルが上である。
「幼女!? ということは幼女の前が赤子? 赤子、幼女、少女、人妻、熟女、ババアかしら?」
「三十路も入れていいんじゃない?」
「20才過ぎの良い呼び方がないわね? 淑女? 聖女? 魔女? 何かしら?」
「〇〇少女がマスターで、サイドストーリーが〇〇幼女ワールドとか、○○熟女戦記になる訳ね。」
「いくらでも広がるわね○○少女ワールド。アハッ!」
いつでも能天気でマイペースな姉は絶好調。
「さあ、脱線も楽しんだし、ウリアちゃんの戦闘ジョブを決めよう。」
「おお。」
なんて変わり身の早い姉とコンビニオーナー少女。
「コンビニで稼いだお金で近所に教会を建てよう。そして私は戦闘ジョブとしてシスターを手に入れて、みんなの回復役になる! たまに聖なる光の魔法ホーリーをぶっ放すの!」
「さすが! ウリアちゃん! 慈愛の心を感じるわ! さすがコンビニオーナー少女!」
「だって、みんなは私の友達だから、私は私の友達を助けたい!」
「ありがとう! ウリアちゃん! 友達っていいね!」
「ね!」
「ワッハッハー!」
姉とコンビニオーナー少女の友達ポイントが上昇した。
「なぜかしら? 友達という言葉で会話を聞いていると頼もしいお姉ちゃんに見えてくる。」
楓でも姉のことを見直した。
つづく。
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