第62話 〇〇少女舞踏会

「なんだ!? なんだというのだ!? 友達には私には見えない力があるというのか!?」

 悪い少女のカリアは、姉の真理亜と魔法少女、ゾンビ少女、コンビニオーナー少女の友情や絆の友達パワーを感じて押されていく。

「おまえには分かるまい!」

「なに!? なぜ!? おまえがいる!? ・・・・・・呪い少女!?」

 現れたのは警察に連行されたはずの呪い少女のオリアだった。

「それは違うぞ! 私は呪い少女ではない! 今の私は名探偵少女だ!」

 悪い少女の呪い少女ではなく、正義の名探偵少女として現れたオリア。

「すまない。寂しさや孤独な気持ちから私の弱い心が悪い少女たちに唆されて闇に落ちてしまった。でも、真理亜ちゃんから湧き出してくる友達サイキック・エナジーが私の悪い部分を洗い流してくれたみたいだ。」

 悪い友達ができれば悪い少女になり、良い少女の友達ができれば良い少女になる。それが友達だ。

「あの真理亜ちゃん・・・・・・手遅れかもしれないけど、もし良かったら、こんな私でも友達になってくれますか?」

 勇気を振り絞って名探偵少女は姉に手を差し出して尋ねる。

「何を言っているの? だって、私たちは友達でしょ?」

「え?」

「私たちは出会った時から友達なんだよ。アハッ!」

 しっかりと笑顔で名探偵少女と握手する姉。

「ありがとう! 真理亜ちゃん! ウルウル。」

 自分の罪が許されたみたいに気持ちが軽くなり思わず涙ぐんでしまう名探偵少女。

「友達が悪い道に進んだら、良い道に戻してあげるのが友達でしょ。アハッ!」

「良かった。私に友達がいて。真理亜ちゃんが友達で良かったよ。アハッ!」

 敵だった呪い少女とも仲良く友達になれる姉の魅力である。

「いくよ。オリアちゃん。」

「はい!」

「いくよ! アリアちゃん! イリアちゃん! ウリアちゃん!」

「おお!」

 姉たち〇〇少女たちは心を一つにして共鳴した友達オーラを出しまくる。

「なんだ!? この一体感は!? サイキック少女を中心に私に襲い掛かって来そうな勢いだ!?」

「タイキック少女?」

「サイキック少女よ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」

 ちょっとでの妹の楓。

「まあ、いい。いいでしょう。あなたたちを○○少女舞踏会に招待してあげるわ。」

「○○少女舞踏会?」

 新たなコンテンツが風雲急を告げる。

 つづく。

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