第60話 呪いを切り裂く!!!

「面白い! 望み通り呪い殺してやる! くらえ! アイズ・カース!」

 呪い少女のオリアが姉の真理亜に呪いを放つ。

「最初は自分が超能力者だって知って、なんじゃらほいと思ったけど、今こそ自分がタイキック少女で良かったと思うことはない!」

「サイキック少女だよ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」

「アハッ!」

 お約束の展開。

「私は私をかばって死んだ友達のために、今度は私が友達を守れるように強くなりたい! みんなの暗闇や悩みを切り裂く、夢や希望になりたい!」

 気持ちの強さに比例するように姉のサイキック・オーラが爆発的に上昇していく。

「呪いなんか! 私が蹴り飛ばしてやる!」

 姉は必殺技の体制に入っていく。

「必殺! タイキック!」

 サイキック・オーラが神々しい神の光の蹴りとなり呪いに向けて飛んでいく。

「呪いなんか! クソッくらいだー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 タイキックが呪いを遥か彼方へと蹴り飛ばす。

「なにー!? 私の呪いが!?」

 形の無い自分の呪いが蹴り飛ばされて驚く呪い少女。

「イケー! 私の想い! タイキック!」

 光のタイキックが呪い少女をロックオンする。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアー!?」

 今回の悪の現況の呪い少女をタイキックが蹴り上げる。

「正義は勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つ! 勝つー!」

 オラオラ感を出したい姉。

「やったー! お姉ちゃんの勝ちだ! わーい! わーい! アハッ!」

 姉の勝利を喜ぶ妹。

「勝ったんだよ! 私、勝ったんだよ! 私でも勝てたんだよ! アハッ!」

「アハッ! アハッ! アハッ!」 

「アハッ! アハッ! アハッ!」

 姉妹は家系伝統の笑い方で喜び踊った。

「よし! 犯人を捕まえろ!」

 警部少女の命令で刑事少女が犯人の呪い少女を捕まえて手錠をはめる。

「観念しろ!」

「お世話になります。しょぼぼぼぼ~ん。ガクッ。」

 大人しく捕まった呪い少女。

「覚えておけよ! 私が捕まっても他の悪い少女が、サイキック少女おまえを倒しにくるかな! ケッケッケ!」

 最後に捨て台詞を吐いて、素直にパトカー乗り込む呪い少女。

「他にも悪い少女・・・・・・悪女からの悪少女がいるというの!?」

 呪い少女だけでも名探偵少女との二重人格で苦労したのに、まだ他にも悪い少女がいるというのだ。

「ワッハッハー! その通りだ!」 

 そこに現れる新手の少女。

 つづく。

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