第58話 二人のオリア
「バレたか。」
魔法少女アリアに正体が見抜かれて本性を現す名探偵少女のオリア。
「あっさり認めるのね!?」
潔さにビックリする姉の真理亜。
「まさか!? 名探偵少女が犯人だというのか!?」
警部少女もビックリ仰天の展開である。そろそろ警部少女にも名前が欲しい頃だ。
「フッフッフ。ある時は名探偵少女。ある時はカワイイ子猫ちゃん少女。ある時は分度器少女。ある時は口の中の虫歯少女。」
「何でもありね・・・・・・気持ち悪い。」
名探偵少女にツッコム姉。
「○○少女ワールドは何でもできる万能な○○少女です。ペコッ。」
妹の楓の補足が入る。
「その正体は・・・・・・呪い少女だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オリアの正体は呪い少女だった。超能力少女、魔法少女と並ぶ危険な呪い少女の分類に入る。
「呪い少女!?」
その言葉の不気味さに衝撃を受ける一同。
「ワッハッハー!」
突然笑い出す姉。
「どうしたの!? お姉ちゃん!? 頭がおかしくなっちゃったの!?」
姉を心配する妹。
「違うわいー!?」
完全否定する姉。
「呪いなんて、現代にあると思う? ないない! 呪いなんて、この科学の進歩した現代にある訳ないじゃない。ワッハッハー!」
呪いを信じていなかったので、姉は強気だった。
「あら? いいの。一度、そちらにいる少女を呪い殺しているんだけど。」
確かにいいね少女は一度呪い殺されている。
「い、嫌だ!? 死にたくない!? 呪い殺されたくない!?」
恐怖体験を経験しているので、トラウマになっていて錯乱するいいね少女のエリア。
「大丈夫よ。呪いなんて、この世にはないんだから。アハッ!」
絶好調の姉。
「いいでしょう。信じないなら私の呪いを体感させてやろう! くらえ! アイズ・カース!」
呪い少女が目から呪いを発動させる。厳密に言えば目と目があった者に呪いをかけるのだ。
「うわあー!?」
呪いが姉に向かって飛んでいく。
「いけない!? 呪い少女のあの目を見ては!?」
いいね少女がアドバイスを送る。
「その一言が遅いー!?」
危機的な状況でもツッコミは忘れない姉。
「大丈夫。私が真理亜ちゃんを守るから。」
「イリアちゃん!?」
ゾンビ少女のイリアが姉の前に立ち塞がり、放たれた呪いを受け止める。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアー!?」
呪いがゾンビ少女を呪いで覆いつくし命を奪っていく。
「イヤー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
悲劇的な姉の叫びがコンビニ中に響き渡る。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。