第57話 新・名探偵少女
「犯人は・・・・・・おまえだ!」
いいね少女のエリアが犯人の顔に指を指す。
「ええー!? 私!?」
いいね少女が犯人に指名したのは、名探偵少女のオリアだった。
「ええー!? 名探偵少女が犯人!?」
警部少女や刑事少女も予想外の展開に驚いた。
「どうして私が犯人なのよ? 私は名探偵少女なのよ? どうして私が人を殺す訳ないでしょ? ね? ね? ね?」
必死に弁解する名探偵少女。
「これを見て!」
いいね少女はスマホの画面を見せる。
「これは!?」
「そう、これは私が私生活を生ライブ配信しているSNS動画よ。ここにあなたがコンビニに入ってきた証拠の動画が鮮明に映っているわ。」
コンビニに入店する名探偵少女の姿が映っていた。
「そんなバカな!? 私は、このコンビニに来るのは初めてだぞ!? なんで私の姿が映っているんだ!?」
本当に何も知らない名探偵少女。
「変ね。あの人は嘘をついているようには見えないけれど?」
「そうね。別人なのかな? 他人の空似かもしれないわね。」
姉妹の真理亜と楓は不思議そうにSNS動画を見ている。
「逮捕だ! 刑事少女! 名探偵少女! 署までご同行いただこう。」
「そんな!? 私は無実だ!?」
警察少女たちに捕まった名探偵少女。
「フッフッフ。ちょっと待ってください。警部少女。私は事件の真相が分かってしまいました。」
「君は・・・・・・誰だったっけ?」
登場キャラクターは人数が多かったり出番が少ないと忘れ去られる悲しい定め。
「わ、私はコンビニのお客様少女兼魔法少女のアリアです。」
「長い説明。ブーブー!」
「知るか!? 私がそんなこと!?」
現れたのは魔法少女のアリアだった。
「事件の真実を私の魔法で解き明かしましょう。魔法少女の名にかけて!」
「君は誰が犯人なのか知っているのか?」
「もちろんです警部。犯人は・・・・・・やはり、あなただ。」
魔法少女が指さしたのは名探偵少女である。
「おお!? やはり真犯人も名探偵少女か!?」
「警部、そのまま手薄な警備で行かせたら、名探偵少女は簡単に逃げてしまいますよ。」
「なに?」
「なぜなら名探偵少女の正体は・・・・・・呪い少女だからです。」
「呪い少女!?」
魔法少女は名探偵少女の正体は呪い少女だというが、どういうことだろう。
「このSNS動画と比べると名探偵少女の髪型が変わっています。分け目を変えてみると・・・・・・できた。」
名探偵少女の髪型の分け目をSNS動画通りに変えてみる魔法少女。
「おおー!? いいね少女のSNS動画の犯人と同じ顔だ!?」
遂に姿を現した殺人少女。
つづく。
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