第55話 迷惑探偵?

「私は探偵少女から進化した名探偵少女オリア。大阪オリアと申します。」

 名探偵少女は少し前髪が長く片目は見えなかった。小田原、近江などが名字の候補に挙がったが、女子テニス少女の名前でも使われているので大阪にしてみた。

「おおー!? どんな事件も迷宮入りという!? 君が噂の名探偵少女!?」

 刑事少女にも知れ渡る名探偵少女の名声。

「あの・・・・・・刑事少女。何か少しズレてません?」

 正しくは、どんな事件も解決する。である。例えると見た目はカワイイ名探偵少女。しかし、実は目があっただけで相手を呪い殺す、呪い少女みたいな微かなズレである。

「アハッ!」

 困った時は笑って誤魔化す刑事少女。

「どうだ? 捜査は進んでいるか?」

「警部少女。」

 そこに上司の警部少女が現れた。

「それが、まだ犯人が分かりません。」

「おお!? 歩くところに事件を作るという、君は迷惑探偵!?」

 警部も知っている名探偵少女の名前。

「あの・・・・・・警部少女。何か少しズレてません?」

「アハッ!」

 困った時は笑って誤魔化す警部少女。

「クソッ、シュートコントを挟んでいると、はかどる捜査もはかどらん。なんて迷惑な名探偵少女なんだ!?」

「アハッ!」

 困った時は笑って誤魔化す名探偵少女のオリア。

「事情聴取だ! コンビニのオーナー少女から、アルバイト少女まで全ての関係者に事情聴取だ!」

 警部少女の号令が鳴り響く。

「おいおい!? 私は主人公なのに出番が遅すぎないか?」

 コンビニアルバイト少女兼サイキック少女の真理亜。

「まあまあ、取り調べが夜で良かったです。昼間だととろけてしまうので。アハッ!」

 コンビニ夜勤アルバイト兼ゾンビ少女のイリア。

「ゴホゴホ。すまないね。苦労をかけて。」

 コンビニオーナー少女のウリア。

「なぜなぜ? どうして私まで?」

 コンビニのお客様少女兼魔法少女のアリア。

「いいねいいね! 警察の事情聴取をSNSでライブ配信だ! きっと億を超える再生回数になるぞ! いいね祭だ! アハッ!」

 コンビニアルバイト少女兼いいね少女のエリア。

「あのあの、私、お姉ちゃんがコンビニでアルバイトをしているだけの妹なんですけど?」 

 おまけに妹の楓までコンビニ関係者だと警察の事情聴取に呼び出された。

「分かったぞー! 犯人が! 犯人は、この中にいる!」

 名探偵少女オリアはコンビニ関係者の中に犯人に目星をつけたようだ。

 つづく。

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