第14話 炸裂!!!!!!!!!!!!!!!!

「ピーン! 何だ!? この感覚は!? 嫌な気配だ!? 人が、人が死ぬ!?」

 散歩中の姉の真理亜は嫌なサイキック・インスピレーションを感じた。そして直感的に生命の危機だと知った。

「ブーブー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 猛スピードの車が赤信号の横断歩道を渡る子供たちに突撃していく。

「危ない!? あれはさっき私の横を抜けていった暴走車!?」

 その光景を感覚的に察知した姉はいくつもの思考を短期間で無意識に行う。

「あの運転手は居眠り運転!? それとも大麻の服用者!? 違う! 考えるのはそこじゃない! どうやって子供たちを守るかよ!」

 いつも優しい姉は命を守ることに重きを置く。

「テレパシーで子供たちに危ないから避けてと伝える? ・・・・・・無理、子供たちには何のことだか分からないわ。ならサイコキネシスで、子供たちを移動させる? 子供たちを瞬間移動させる? ・・・・・・無理、そんな大技は、今の私には使えない。どうする!? どうすればいいの!? 私!?」

 普段使わない頭で考えに考え抜く姉。

「やっぱり、あれをやるしかない! 暴走車をぶっ壊す。」

 そして一つの結論にたどり着き決意した姉。

「キャアー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

 子供たちが近づいてくる暴走車に気づいて悲鳴を上げる。

「星戦争のサイキック・ソード? 違う。竜玉のサイキック・エネルギー? 違う。戦士機動のサイキック・スキル? 違う。」

 姉はサイキックの詠唱に入る。どんどん姉のサイキック・エナジーが高まっていく。

「くらえ! 暴走車! これが私の・・・・・・タイキックだ!」

 足を振り上げてサッカーボールを蹴るように、タイキックを放つ姉。

「うおー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 姉のサイキック・エナジーで燃え滾る炎の様なタイキックが時空を超えて、暴走車に飛んでいく。

「グシャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 子供たちに車が当たりそうになる寸前で、姉のタイキックが暴走車に命中し空高く蹴り上げた。

「決まったぜ! タイキック! アハッ!」

 カッコイイ姉はかなり男前だった。

 つづく。

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