第4話 ビクトリーロード

鉄乃心(今後てつしんで統一)は燃えていた。なんせあの白いローズの野球スピリッツがエネルギーとして貯蓄されたのだ。100人力である。


てつしん「しかしなんで白いローズだったんだ?投手能力が一切上がっていないぞ?ストーリー展開的にだいじょうぶなのか?…うっ…頭が…」


都合の悪いことを考えると頭が勝ち割れるように痛くなる。そういう世界線にてつしんはいるのだ。そうこうしていると、カモがネギを背負ってやってきた。


ピンポーン


てつしん「ん?なんだ?郵便か?」


サブちゃん張りの郵便局員「ちわー!三河屋でーす!!あっ…間違った…郵便です。てつしんさん宛てですよ。」


てつしん「ありがとう。んっ?なになに」


『プロ野球協会より皆様に重要なお知らせ』


てつしん「なんだって?こんな手紙がなぜうちに?うっ…頭が…」


てつしんは持っていた焼きおにぎり(味噌)を使った。体力が30回復した。


てつしん「ふう。なおった。やっぱり味噌よ…どれどれそれでなんだって?」


『この度社会に眠っている次世代野球スターを発掘するため、全国大会を開催します。その名もゼビオカップ。優勝チームのベストイレブンにはプロ野球の好きなチームに入団できる権利を与えます。奮ってご応募ください。ただし1チームは9人ピッタリ。交代はなしです。』


てつしん「なんだって!?これはいったい?この展開は?!」


てつしんはぶるぶる震えていた。願ってもないチャンス。この環境から抜け出せるチャンス。プロ野球選手になれば女子アナと結婚できるし、坂本みたいにキャバ嬢とのスキャンダルがあっても金でどうにかできる。これしかない。これしかないんや。


てつしん「これや…これしかないんや…しかしあれだぞ。仲間がまだ一人もいない。あと8人集めなくては…」


かくしてパワプロの草野球編みたいな展開が始まった。うろつきコマンドで空き地や工場などに行き仲間を集めるといった熱い展開だ。はたして少子高齢化により過疎化が進んでいる青森という地域で9人集まるのか!?はたまためんどくさくなりまた夢落ちになるのか!?ここでてつしんが起死回生の一言を放つ!!


てつしん「おいおまえ!!俺と一緒に野球をやらないか!?」


サブちゃん風の男「そうくると思ったぜ。…いいだろう。仲間になってやるっす!!そしてここで俺の正体をはなしてやろう……そう…おれの正体は…」


とりかんの店員「桃屋のキャラクターことてつしん(兄)でした!!…とりまき?…とりまき終わっちゃった(開店直後)」


こうしてとりかんの店員が仲間になった。あと7人!てつしんの冒険は続く!


ナレーター:あーは!開幕早々一人仲間になりましたよ!!出だしが好調ですな!果たしてどうなることやら…こうご期待!もしくは時間の無駄だから違うことしろ!!


選手データ

とりかん店員

ミートF パワーG 走力 C 肩力E 守備C

特殊:酒の配分〇 酒を出すタイミング〇 桃屋感〇 塩かタレか聞かない潔さ〇

童貞 嫁がキャバ嬢

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