第9話王女

王女は次々に男達に攻撃を加えて行く…


「ほれ!なんか!いいな!」


叩きすぎて棒が折れると今度は剣に持ち替えて


ブスッ!ブスッ!ブスッ!


「あっ…あぁぁ~この感触…気持ちいい~」


王女がうっとりしていると…


「ば、ばけ…も…んが」


ピクッ…


「はぁ~誰だ!今言った奴!なんて言った?もう一度言ってみろ!」


王女が近くにいた男の首を跳ねる!


「ばけ…もんって言った…」


男が覚悟を決めてそう答えると…


「死ね…」


王女が剣を思いっきり腹に垂直に差し込んだ…


その瞬間…リオンが仕込んだ魔法が発動する…


「ギィヤァーァァァアア!」


王女が急に叫び出すと…王女の体から血が吹き出す。


「な、何がおきた?」


先程刺された男が起き上がり自分の体を見る、傷は癒え刺されたはずの腹には穴も空いていなかった…その代わり…


「痛えぇぇ…痛えよょょ!てめぇ!何しやがった!」


王女が叫ぶしかしその姿はどう見ても自分だった…


「俺?俺がいる…」


男が自分の手を見ると…それはどう見ても華奢な女の手だった…


「これは…」


男は立ち上がり鏡を見ると…そこにはあの忌まわしい王女の姿があった。


「てめぇ…何をした…」


腹を抑えて王女が睨みつける…


「知らねぇが…」


王女の姿の男がニヤッと笑うと


「誰か!回復師を連れて来て!」


「なっ?」


王女が驚くき男を見つめる


「何する気?」


王女の姿で…


「この男を回復して…あっ…その前に動かないように縛り上げて口を塞いでおいて…」


「は、はい…」


ついてきた他の兵士が男を縛ろうとすると…


「離せ!お前達何してる!私がわからないのか!?」


暴れる男に回復師が…


「お前など知るか…いいから大人しくしていろ」


構わず猿ぐつわを噛ませると両手を後ろで縛り回復魔法をかける。


ずっと暴れる男を無視して王女を見ると…


「ご苦労さま…他の人達も回復できる所までしてくれ…」


回復師は怪訝に思いながも頷くと他の男達に回復魔法をかけていく…


「こいつらは縛らなくていいのですか?」


「あぁ…あいつは頭がいかれたんだ…自分を王女だと勘違いしてるんだよ…」


王女がニコッと笑う…回復師は何故かその笑顔に背筋が寒くなる…


さっさと回復をさせると…部屋を出ていこうとすると王女に呼び止められる。


「あーそうそう…これからこの男に拷問を始める…どんな音がなろうと呼ぶまで部屋を絶対に開けないように…」


「…はい…」


回復師達が頷くと王女の姿で笑いながら扉を閉めた…。

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