文月 - 壱 (2020)

(短歌)


仮免許みたいな部屋にきみが来る 合鍵渡す勇気がほしい


傘なんて無くていいのと笑ってるきみは確かに自由だったね


雪が降る 真夏の昼に雪が降る 祝福と愛を乗せ雪が降る


それってさ褒め言葉なのどうせならきみんちにある白百合がいい


やりたいと思う私を逆接のダッテとデモが抑え込んでる


意味の無い語呂合わせだけ覚えてる納豆ねばねば平城京とか


はらはらと月夜に紛れそうなので愛の摂取を控えてください


くまのこがどこかで見ていたかくれんぼ きみが見つけてくれてもいいよ


Hey Siri 上手に眠る方法は? 検索結果は見つかりません


あの頃が最高到達点のままジャングルジムを降りれずにいる


あの頃が最高到達点のまま茫然として浴びるスコール

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