睦月 - 壱 (2020)

(短歌)


‪ #IStayHomeFor me, you and someone. 左様なら晴れるまで‬


‪君なんてだいきらいだよ ごめんうそ だいすきだって顔に出てるし‬


‪初恋はいつですかって質問に答えられないわたしでごめん‬


‪嬉しいと好きと楽しいばっかりを拾い集める 石に躓く‬


‪青空と飛行機だけを切り取るの 二時間おきに開ける窓辺で‬


‪波に揺れいずれは沈む花びらの行く末なんて知るはずもなく


‪このままさ知らない人だけいる町に流れ着きたい 十八きっぷ‬


‪神のみぞ知る運命(さだめ)なら不安がるだけ無駄だしさ味噌汁飲もう‬


‪校庭の端のツツジが咲いていて 誰にも見られず泣いてるような‬


性別という概念のない世界線に生まれたかった気もする


‪寒空と金木犀の風あびて 仲間かもねと思う昼過ぎ‬


‪ニット着てジャケット羽織って 今後もさ こうならいいのに 襟付きパジャマ‬


‪その昔たくさん覚えた花言葉 いつかの僕のためになるはず‬


‪夢を見た 明るい街のカフェテリア 君に憧れてる夢を見た‬


‪夢を見た 大劇場の真ん中で輝く君といる夢を見た‬


‪ちょっとだけ遠回りしてスーパーに行くの おひとりさまのおさんぽ‬


‪「ゲーセンでダブっちゃった」と笑ってる きみがハグしてくれていいのに ‬


(俳句)


ブランコが揺れる 気分はピアニスト

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