第19話

19

「あ、おはようございます。」

「おはようの時間か?」

「ふふふっ、そうですね。もう遅いですね。」

可愛いな。1番の笑いは邪気がない。別に2番やシスターにあるわけじゃないけど見ていると心が洗われるように感じる。

ここは1番から言われた店に近い駅、俺も1番もそれぞれ電車で来た。

「てっきり車で来るかと思ったな。」

「私だって電車ぐらい乗れますよ。それに向こうに行ったら基本的に電車かバスなのでしょう?だったら今のうちに慣れておかないと。」

1番の言う事は最もだ。俺も休みの間でないと公共の交通機関?というものは使わない。俺も今のうちに慣れておかないと。

「‥ふふ、ちゃんと着てきてくれましたね。」

「ああ、しっかりな。折角選んで貰ったんだしな。」

「初めてですね、貴方の私服。私は前に見てもらいましたけど。」

今日は三人に選んで貰った服を着てきた。

「あの‥それで。」

1番がもじもじし始めた。何か言いたいことがあるようだ。

「‥‥。」

ここで俺がどうした?と聞くのがいつも通りだが、この照れている1番をもっと見ていたかった。

「んーー!。なんで聞かないんですか?いつも聞いてくれるのに!。」

「ははっ、悪かったよ。どうした?」

少し意地悪が過ぎたかな?でも困っている1番も可愛かった。

「あの!今日はありがとうございます。私のために時間を使ってくれて。」

傍目には固い挨拶かもしれないが、1番にとってはこれが仲のいい人への感謝の言葉なのだろう。

「ああ、俺も来てくれて嬉しいよ。今日は一緒に遊ぼう。」

「はい!お願いします。」

そうして一日が始まった。


「それで、今日はどこに行くの?」

今日は珍しく俺が朝食を作りシスターが待っているリビングに朝食持って行き席に着いた時に言われた。

「今日か?予定では最初に1番が行きたい店で昼を取ってから映画館で映画。それから家に戻って夕食って感じだ。」

夕食の時間は映画を見終わって、買い物をした後だ。1番が作りたい物があるらしいから正直何時になるかわからない。

「ふーん。」

自分で聞いといてこの態度、興味ないのになんで聞くのか?

「だから家に帰って来る時は連絡するから。」

「わかってるわ。上にいればいいんでしょ。」

シスターは黙々と食べている。我ながら今日のパンや卵、ソーセージは上手く焼けた。

そういえばシスターなのに殺生はいいのか?よく知らないけどシスターがいいならいいのか。

「映画って最初に会った時の?」

「ああ、あれだ。あの音楽家の映画。」

あれからあまり調べてないが映画評論家からかなりの高評価を受けテレビで紹介されてから人気チャートを駆け上がっているらしい、数日前にチケットを買ってよかった。

「今日はシスターどうしてる?家にいるなら鍵を渡しとこうか?」

今更気づいたがシスターがここに住んでからしばらく経つのに鍵を渡していなかった。

それを聞いたシスターがフォークを置いて。

「‥そもそもいいの?私は元々‥」

「いいって。もう終わったんだろう?それにシスターは何か盗んだりしないだろう。」

盗む機会なんて幾らでもあった。けどそんな卑怯な事をシスターはしない。

「そう‥。じゃあ借りておくわね。」

「なら後で合鍵持って来るから。待っててくれ。」

よく考えなくても会ったばかりの女の子を家に泊めて出かけるから戸締りよろしくなど、現代の防犯意識が皆無だろう。でも、あの家と教育係の壁を共に超えたシスターをもう悪人だと思えなかった。

「ねぇ、少しお願いがあるんだけど。」

「ん?どうした?」

シスターが急にそう言って来て驚いた。思えばシスターからのお願いなんて初めてだ。

「2番さんに聞いてくれない?私にアドレス教えていいかって?」

2番のアドレス?シスターと2番の間柄もかなり複雑だし、何よりこの前から一度も会っていない筈なのに。

「何を話すんだ?‥悪いけど教えてくれるか?」

鍵は渡せる、これは俺の問題だからだ。でも2番となれば話は別だ。

だけどシスターの話は大体わかる気がする。2番と最初にあった時にシスターの身の上話を聞いていてくれた。そして2番はシスターの為に何かしてくれた。

「‥。そうよね話すべきよね。」

シスターは決心したように目を合わせてきた。

「私は‥。2番さんにお礼を言わないといけないの。」

よかった。それを聞いて安心した。

「わかった。2番に聞いてみるから少し待ってくれ。」

2番に電話をかけるてみる。メールでもいいけど2番に直接聞きたかったし、声が聞きたかった。


「2番か?」

「ええ。どうしたの?今日は1番の日でしょ。」

やっぱり2番は優しい、急に電話したのに友人の心配をしている。

「その事じゃないんだ。シスターの事で話がある。」

「‥。うん、わかった。何の話?」

内容を大方2番もわかったのか聞いてきてくれる。

「シスターが2番にお礼言いたいらしい。だから2番のアドレスを教えてもいいか?」

「私のね。わかったわ、教えて大丈夫よ。」

「ありがとう。じゃあシスターに今言うから。」

「今?」

2番の声に寒気が含まれた。ぞくりと背筋が凍る。これはあれだ2番の講義の時に似ている。

「え?ああ、今だけど‥。」

電話越しでもわかる2番の冷気を感じ、声がかすれてしまう。

「今、貴方の目の前にいるの?秘書さんも一緒?」

「秘書さん‥?今はいないけど‥話があった?」

前に秘書さんから連絡があったと聞いていたので要件があるなら自分から連絡できる筈なのになんでだ?

「もしかして、あの日から一緒に暮らしてるの?誰もいないのに?」

「あ、うん。そう‥だけど‥。」

もしや俺は今、禁忌の箱でも開けたか?

「そう‥そうよね。当然よね、貴方は優しい人だものね。追い出すに近い事なんてできないわよね。」

2番からの冷気が急に弱まった気がする。

そういえば俺は2番に今シスターがいる、なんて話していなかったな。

「‥2番、怒ってる?」

「ふふっ、いいえ怒ってないわ。だけどちょっと嫉妬してるかもシスターさんに。」

優しい2番に戻り一息つく。

「大丈夫だから。俺は‥。」

「ええ、わかってるわ。私も貴方と同じよ。ただ‥そうね私が5番の事を話した時、貴方はこういう気持ちだったのね。」

2番が自重気味言ってきた。

「俺も話すべきだったな。だから謝らないでくれ。今度こそ。」

「ええ。笑わせてくれるんでしょ。待ってるから。」

余計な事を話す必要はない。俺達の間はこれだけで充分だった。

「じゃあ明後日に。」「ええ、明後日ね。」

短い別れの挨拶だがこれでいい。

「シスター、2番から連絡先を教えてもいいって許可が。」

スマホで2番の連絡先を呼び出しながら言うが、なぜかシスターからの返事がない。

「シスター?」

スマホから目を離してシスターへ目線を向ける。

なぜかシスターは哀れなものを見るような目をしている。少しドキドキする。

「貴方達って本当にいつもそうなのね‥。」

いつも?俺と2番が会話してる時なんてまだ二回しか見せてないのに。

「まあいいわ。それで教えてくれるんでしょ。連絡先。」

シスターがそう言いながら自分のスマホを操作している。

「シスター聞いていいか?そのスマホ代も」「5番の家よ。当然でしょ。」

聞くのは野暮だった。そしてシスターに2番の連絡先を送った。しかしシスターは何か操作するだけで電話をかけなかった。

「かけないのか?」と聞いたら、「一度会ってるけど私達はほとんど初対面なのよ。今かけていい時間をメールで聞いたから、その時間に電話するわ。」

それもそうだな。2番が今家で何してるか知らないのだから俺もメールで聞くべきだったかもしれない。

朝食も終わり、そろそろ出る時間になってきた。

「はいこれ。」

部屋に戻り着替えてリビングに戻ってきた俺は持っている合鍵をシスターに渡した。

「ありがとう‥。」

改めて渡されると気恥ずかしくらしく顔を向けてくれない。

「やっぱり、可愛いなシスター。」

「な!貴方ね!」

「じゃあ俺は時間だから行くな。戸締りよろしく。」

怒られると嫌なので家から逃げるように外に出た。


「それで1番が行きたい店ってどんな店なんだ?」

駅から1番と少し歩いて目当ての店までゆっくり歩く、実はこの辺りは2番と行く予定の美術館がある場所だがこれは言わないでおく。

「はい、あのお店は私にとって特別なお店なんです。」

何がある店なのか?と聞いたつもりだったが1番は答えてくれなかった。行ってからのお楽しみなのだろう。

「そうか、楽しみだな。」「はい、期待してて下さい。」

いつも弱気な1番にしては珍しく強気だ、これはお店が好きと言うより誇りのようなものがあるのかもしれない。

春休みと言う事で人通りが多いが、はぐれる程ではない。

「結構人多いな、みんな美術館とかに行くのかな?」

隣にいる1番に聞くが返事がこない。

「どうした?」

「は!はい!そうですね。ここから少し歩きますね。」

家の人以外と出かけるのは初めて、確かそう言っていた。

1番も緊張しているみたいだ。だけど俺はシスターと何度か歩いてきたので少しは慣れがあるようだ。

「1番。」

「な、なんででしょうか?」

呼ばれて面食ったのか変な日本語になっている。

「1番も学術都市に行くんだろ。どうやって行く事になったんだ?」

1番はあの学校そして後数週間で事実上のトップになる。そんな立場の中、外部進学を選ぶのは余程の事だ、前も聞いたがその時は学術都市についての理由を聞いていなかった。

「‥そうですね。」

上を見て少し大人びた顔をした1番が言ってきた。

「実は、私が言い出した事じゃないんです。」

自分が言い出した事じゃない?

今俺はどんな顔をしていただろう、もし俺が1番の立場だったら外部進学という道を選ばなかったかもしれないのに。

「私がこの1番の立場をもらった時に‥色々な人達から色々な話をされました。」

あの学校のランキングは学力が基本だ、だけど実際に通っている俺達からすると少しだがそれ以外の要素もあるのでは?というのが暗黙の了解だった。

例えば6番、アイツは座学も部活も努力している。だが具体的な点数は知らないがもしかしたらランキングがアイツより下なのに点数が上な奴もいるかもしれない。

美術、音楽、運動、単純に点数では表せられない要素も加味されてランキングが形成される。

それは家柄もあるのでは?という噂も当然される。

「正直驚いたんです。私が一位なんて思ってもいなかったので。‥私より2番の家の方がよっぽど大きいのに。」

俺は1番の話に相槌もしないで聞いていた。

「私、舞い上がっていたんです。こんな私に沢山の人が話しかけてくれて。」

そうか、1番にとって今の立場は想像もしていなかったのか。

「その時なんです。学校側を通して‥話が来ました。」

「‥5番か?」

「きっとそうだったんだと思います。将来を考えて紹介したい人がいるって。」

ランキングの発表は一年の一学期末、2番への縁談はその前に来たらしい。恐らくだが2番から断られたから1位の生徒を代わりにという所か。

思い出すとシスターも俺が二人を奪ったと言っていた。それは2番と1番だったのか。

「私、わからなかったんです。なんのことか、でも親に聞いたらそういうことだって。」

「‥でも、一度もアイツとそういう場で会わなかったのか?」

言われたのがランキング発表ならそれから一年以上も放置していたのか。

「そうですね。色々な事をして逃げてたんですがそれもあの最後の進路相談がタイムリミットでしたね。2番もいなくなるって聞いて正直もういいのかなって、ここで相手を決められるのもいいのかなって。」

もう終わった事だからか軽い調子で話してくれるが。

「そこで決めたんです、やっぱり嫌だって。逃げようって。でもどうすればいいかわからなくて。」

「そう、だったのか‥。」

「はい、とにかく戦うって決めたので」1番がこちらに振り向きながら少しだけ申し訳なさそうな顔をして。「だから再三の呼び出しも無視しました。」

俺が親や学校と争っている時に1番も学校相手に戦っていたらしい。

「多分私すごい必死だったんです。生徒会の仕事って言ってとにかくバタバタして学校側から隙を無くしていました。」

だからかもな、5番が1番を講堂であれだけ褒め称えていたのは。5番にとって1番は同じ志を持った同士に映ったのかもな。

「でも実際には限界が近かったですね。目に見えて疲れていたと思います。そんな私を気にしてくれたのが2番でした。2番から冬休み中に学術都市に行くって言われて、だから私も行こうって思ったんです。」

学術都市は出来てまだ日が浅い、だから1番のような優秀な学生を迎え入れるなど願っても無い事だろう。

「そうか‥。だったらもっと早く話しておけばよかったな。」

「そうですね。私もそう思います。‥だけど。」

1番が歯切れが悪い所で話を止めて少し俺の前に出た。

「だって4番君、当時怖かったんですよ。あの調子で話かけられても私ちゃんと受け答え出来ませんでした。」

顔を向けないで抗議の言葉を使ってくる。俺自身は自覚がないがどうやらそうらしい。

「それは‥悪かったよ。周りが見えてなくて。」

当時の俺は余裕がなかったし、何も知らなかった。ランキング以外で自分を認める方法を知らず、ランキングで勝てないと思ったら他校に行こうという度を越すわがままをしていた。

「分かれば良いんですよ。もうあの時の貴方に戻らないで下さいね。」

顔だけ振り向いて自信たっぷりな笑顔を向けてくる。


そのまま1番が希望した店にやって来た、外観はかなりお洒落だ。全面ガラス張りの二階建てで、看板にはランチの文字が読めた。

「ここか‥いいなここ。こういうお洒落な店、初めて入るかも。」

「はい。私も初めてです。けど、ここは少し思い入れがあるんですよ。」

初めてだけど思い入れがある、なかなか興味深い謎だな。

1番がドアを開けて一緒に入っていくと中から渋めの声が迎え入れてくれた。

「いらっしゃい、1番。来たね。」

外観こそ近代的だが内装はレトロなバーの様に見える。もしかしたら夜中は酒を出してるのかもな。

1番と呼び捨てにしたのは髭を蓄えた老人に見えるが腰が一切曲がってない、ここのマスターって感じだ。

「はい、来ました。驚きましたすごいお洒落ですね。」

言いながら1番はマスターに近づいていく、正直俺はマスターの厳つさに少し気後れした。

「そうだね。私も少しやりすぎたと思ったがね。でもこの外観のお陰で若い人が多く入ってくれるよ。」

話ながら1番にマスターはカウンターテーブルの席を進めて1番も座った。

「どうぞ君も。いらっしゃい、私はこの子の大叔父、お爺さんの弟だよ。」

席を進められて慌てて座る。1番の親戚か。あまり似てないように見える。

「すみません、身内の店に連れてきてしまって。」

少し申し訳なさそうに1番がいうが、正直俺はこの店に見とれていた。

「ん?いや別に大丈夫だよ、それにここいいな。」

大きなガラスで日差しが入ってくるがひさしでしっかり光量をコントロールされいる。そして天井に空気を回すシーリングファン?って言う奴がある、暖房を今つけているから使っているようだがあれがいい雰囲気を出している。

何より気に入ったのが、カウンターだ。

このカウンター、何の木を使っているかわからないけど色が飴色で木の甘い香りがする、このまま持ち帰りたい程だ。

「ありがとう、気に入ってくれたみたいだね。」

そう言いながらマスターがコーヒーを出してくれた。1番にも出していた。

「少し苦いかもしれないけど、最初はブラックで飲んでみてくれ。」

言われた通りにすると確かに苦い、だがこの苦味や酸味に忌避感を感じないし何より香りがいい。

「美味しいです、これはご自分で?」「ああ、そうだ。でも教えないよ企業秘密でね。」聞けるものなら聞こうと思ったが先手を取られた。

「1番、それでこの人がそうなんだね。」マスターがそう言いながらカップを磨いている。「はい、この人が私を助けてくれたんです。」1番には少し苦い過ぎたかこっそり砂糖を入れている。

「そうか、それは良かった。4番君この子は学校ではどんな感じだい?」

急にそんな事を言われて1番は「え?え?」との事。

「そうですね。生徒会会長として立派にしていますよ。」

俺の無難な返答を聞いて安心したのか軽く息を吐いている。

「でも、少しだけですけど。気が弱い所がありますね。」

「はははっ、そうだろう。この子は昔から何か言いたい時は人に聞かせてから話していたからな。」

そこは今も変わらないな。

「え?!あ、あの!4番君?!」

俺の突然の裏切りとマスターの暴露に1番が困惑している。

「昔からそうなんですね。」

「ああ、昔からそうだよ。今もそうみたいだね。」

「もう!‥叔父様、ランチメニューを。」

「はいこちらですよ。」

不機嫌に言う1番に笑顔でメニューを渡すマスター、似ていない二人は確かに家族だった。

「4番君、君も選んで。」そう言いながらマスターは俺にもメニューを渡してくれた。へぇー色々あるな、肉料理や卵を多く使ったもの、カレーにベジタリアン向けか?肉や魚を一切使っていないものまであった。

「1番はどうする?」「私は‥。」なかなか決まらないのかメニューを睨めっこをしているが、覗き込むとカレーの所から目が動いていない。

「なら俺はカレーランチで、1番も同じでいいか?同じ方が早くくるし。」

「そ!そうです!お腹がすきましたし早く食べたいですね!」

カレーを頼むのに勇気が必要だったようで自分で注文できなかったみたいだ。

なぜかは知らないけど。

「はい、かしこまりました。」そう言ってマスターはカウンターの奥に入っていく。

「カレーを頼むの苦手なのか?」そんな人間いないと思ったが聞いてみたが、1番は「なんでそういう事を聞いちゃうんですかね?あそこで止まってればいいのに‥。」

小声で言いながら上目遣いで睨んできた。

「1番、可愛いな。もう一回今のしてくれないか?」

「え!?なんでですか?急に!?そんな事言ったて私は‥。」

自覚があるのか無いのかまた上目遣いをして睨んできた。やはり可愛い。

「可愛いな、やっぱり。」「‥なんだか今日の4番君は意地悪です‥。」少し怒っているように聞こえるが顔は笑っていた。

「あの‥聞いていいですか?」

「ん?どうした?」1番からの質問に返事をした。

「今日は、本当に貴方の家に行っていいんですよね‥。」

約束したのにそんな事を聞いてくる、不安なのか?

「ああ、もちろん。約束しただろう、一緒に夕飯を作るって。」

「あ‥はい!ありがとうございます!。あまり上手に出来ないかもしれませんけど私頑張りますから。」

機嫌が良くなったのか、ニコニコしながら料理を待っていると。

「ご注文のカレーランチです。ごゆっくり。」

マスターは料理を出した後すぐに別の席に行ってしまった。気づいたが徐々に混み出してきた。

「いい匂いだな。食べるか。」「はい。いただきます。」1番はお行儀良く食べ始めた。

カレーはキーマカレーで挽き肉が大量に入っている。結構辛いが止まらない。

「辛くて美味いな。」「はい、美味しいですね。」

意外と1番は辛いのが平気なのか黙々と食べている。

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