第8話「こんな『かみさまの忘れ人』は嫌だ」
凛奈「『こんなかみさまの忘れ人は嫌だ』、始まるよ~」
陽真「なんだ。こっちでもやるのか、そのシリーズ」
凛奈「真紀ちゃんが面白いからぜひやってみてって言ってたの」
陽真「でもよぉ、この作品にそんなにネタあんのか?」
凛奈「ないよ」
陽真「ないのかよ!」
凛奈「それでも作者がやりたいって言うんだもん。やるしかないよ」
陽真「はぁ……まぁいいや、さっそく見ていくか」
凛奈「はじまりはじまり~」
※注意
・ほぼ全文台詞だけなので、誰がどの台詞を言っているのかわかりやすくするためにカギカッコの前にキャラクターの名前を置いてます。
・ネタとネタの間に凛奈と陽真のコメントが入ります。
・感動とか一切無しのネタ集です。
・本編を読んでいないと何が何だか訳がわかりません。
* * * * * * *
いじめっ子「消えろ消えろ~」
(凛奈をいじめる児童達)
凛奈「(誰か助けて……)」
???「……だっせー」
いじめっ子「誰だ!?」
ガラッ(ドアが開かれる男)
蓮太郎「弱い者いじめするとか、だせーと思わねぇのかよ」
凛奈「蓮君!」
『凛奈を助けたのが陽真ではなく蓮太郎』
陽真「なんだこのモヤッとした気持ちは……」
凛奈「色々おかしいよね。私と蓮君小学校同じじゃないもん」
陽真「そこかよ」
* * * * * * *
(陽真に頭を撫でられる凛奈)
凛奈「ありがとう。陽真君は私のかみさまだね」
陽真「何わけのわかんねぇこと言ってんだ? 俺は人間だぞ」
凛奈「ううん、陽真君は私を救ってくれた優しいかみさまで……」
陽真「だからちげぇって。いい? 俺は人間。わかる? 人間だから!」
『なんか陽真が全否定してくる』
凛奈「これは地味に嫌だ……」
陽真「この世界線の俺どんな性格してんだよ……」
* * * * * * *
蓮太郎「うーん……心の距離が遠くなった気がする、ねぇ……」
凛奈「どうすればいいかな?」
哀香「諦めたら? 私、アンタと陽真って全然釣り合わないと思うのよね」
凛奈「え?」
蓮太郎「そうだね。今や陽真君は学校中の人気者だし、君みたいな地味な女子じゃふさわしくないかもね」
凛奈「哀香ちゃん……蓮君……急にどうして……」
哀香「メガネなんかかけて芋臭いし、黄色の髪ってなんかイキってる感じよね~」
蓮太郎「陽真君にはもっと清楚で凛々しい人がお似合いだね」
凛奈「そんな……酷い……」
『哀香と蓮太郎が非協力的、ていうかクズ』
陽真「こんな二人さっさと友達やめるべきだろ……」
凛奈「読者のみなさん誤解しないでね!あの二人、本当はすごくいい人だからね!」
* * * * * * *
(凛奈の初めての告白のシーン)
凛奈「私、陽真君のことが好き。私、泣き虫で弱虫だし、強くなくて守られてばっかりだけど、こんな私でもよかったら、これからは恋人として付き合ってくれますか?」
陽真「おう、いいぜ。これからよろしくな」
『かみさまの忘れ人』(完)
『陽真が最初の告白を即刻OKしちゃう』
陽真「いや、これはこれでいいかもしれねぇけど、何だかなぁ……」
凛奈「異世界が出てこなくなっちゃうよね」
* * * * * * *
凛奈「よし! 陽真君を探すよ!」
哀香&蓮太郎「オ~!」
(3年後)
凛奈「あれから私達は毎日プチクラ山の中を探し続けた。警察が捜索を諦めた後も、哀香ちゃんや蓮君も諦めた後も、私は毎日プチクラ山を歩き回って陽真君を探した。もう3年の月日が流れたみたい。あれから私は学校に行っていない。毎日朝から晩までプチクラ山で陽真君を探している。パパやママに迷惑をかけていることはもちろんわかっている。でも、陽真君がそばにいないと私は何のやる気も起きない。もはやこの毎日の捜索も何の意味もない。もう陽真君のいない人生なんて耐えられない。陽真君に会いたい。陽真君がいないと私はもうダメだ。あぁ…陽真君陽真君陽真君陽真君陽真君……」
『凛奈鬱ルート』
凛奈「私……下手すればこうなってたかもしれない」
陽真「怖いこと言うなよ……」
* * * * * * *
(食事のできる場所を探す三人)
凛奈「お腹空いた……」
哀香「寒い……」
蓮太郎「何だが意識が……」
『異世界に来ていきなり餓死or凍死』
陽真「凛奈……そんなに辛かったのか……」
凛奈「ほんと、ユタさんのバーに拾われてよかったよ」
* * * * * * *
(バーでギャングに絡まれる凛奈と哀香)
凛奈「あ、あの……困ります……」
ギャングA「いいじゃんいいじゃん。俺達と遊ぶの、すっごく気持ちいいよぉ~?」
ギャングB「それとも何か? このまま金払わずに食い逃げするつもりかぁ?」
哀香「そっ、それは……」
ギャングA「俺達が払ってやるって言ってんだ! ありがたく思えよ!」
凛奈「は、はい……」
(数十分後、ギャングのアジトにて)
ギャングA「さぁて♪ 本日のメインディッシュといきますかぁ~♪」
哀香「ちょっと! 触んないでよ! やめてってば!」
ギャングB「ダメだ♪ 約束通り、俺達と遊んでもらうぜぇ~♪」
凛奈「嫌! やめて! 誰か助けてぇ……」
『ギャングに拐われる女の子達』
陽真「あの野郎共……ぶっ殺してやる……」
凛奈「陽真君! 落ち着いて! 実際はこんなことされてないから!」
* * * * * * *
(陽真と再会した凛奈)
陽真「すまん、誰だ? お前」
凛奈「……え? 私だよ、凛奈だよ! ずっと一緒にいたじゃない! 小さい頃から……ずっと……」
陽真「凛奈……あっ! 凛奈! 凛奈か!」
凛奈「陽真君! 思い出したのね!」
『なんか知らないけど簡単に思い出せた』
陽真「いや、これもこれでいいんたがなぁ……」
凛奈「これじゃあ物語としてはつまらないよね」
* * * * * * *
(猪を倒した花音)
凛奈「あ、あの……副会長……」
花音「ん? 何? ていうか、あなた達誰?」
『花音も記憶を失う』
凛奈「花音ちゃんが記憶喪失になったらもうこの後の展開無理ゲーだよ……」
陽真「副会長そんなに重要なキャラなのか……」
* * * * * * *
陽真「今はアーサーでいる方が俺は居心地がいい。だから凛奈、一人で帰れ。俺はここで生きていく」
凛奈「そんなこと……させない!」
ムクムクムクムク……(凛奈の体つきがムキムキになっていく)
門番A「な、なんだこいつ……」
門番 B「捕らえろ!」
凛奈「陽真君は……何がなんとしても連れて帰る!!!」
バーン!(凛奈が門番を殴り飛ばす)
門番A&B「ぐはっ……」
陽真「!?」
凛奈「ふふっ♪ 陽真君、一緒に帰ろ♪」
『バーサーカー凛奈』
凛奈「一回こんな風にムキムキになって暴れてみたいよね~」
陽真「いや、凛奈は今のままでいてくれ。頼むから……」
凛奈「え? うん……」
* * * * * * *
(凛奈を追い詰める陽真)
凛奈「陽真君……思い出して……」
陽真「!?」
凛奈「思い……出して……」
陽真「俺は……俺は……」
(剣を振りかざす陽真)
ブシャッ!
『殺っちゃった』
陽真「やめてくれ……ただでさえ記憶失って凛奈を痛め付けてるってのに……」
凛奈「私、危ない目に遭ってばかりだね……」
* * * * * * *
(ガメロと陽真が対峙する)
陽真「凛奈、下がってろ」
凛奈「うん」
ガメロ「行くぞぉ!!!」
陽真「来い!!!」
(数分後)
ガメロ「これでとどめだぁ~!」
(陽真の腹に剣を突き刺すガメロ)
陽真「ぐはっ!」
凛奈「陽真君!」
ガメロ「フッ……大したことなかったな」
『アーサー敗北』
陽真「凛奈の応援があったからこんなことにならなかったんだ。ありがとな、凛奈……」
凛奈「私の方こそ守ってくれてありがとう、陽真君……」
ガメロ「お前らイチャつくな」
* * * * * * *
(元の世界に戻ってきて、凛奈の二度目の告白を受ける陽真)
凛奈「こんな私でもよければ、これからは恋人として付き合ってくれますか?」
陽真「凛奈……」
凛奈「陽真君……」
陽真「悪ぃ、時間をくれないか」
凛奈「えっ?」
『どこまでも優柔不断な陽真』
陽真「この世界線の俺はどこまで情けねぇんだよ……」
凛奈「あはは……(笑)」
* * * * * * *
陽真「ん? もう終わりなのか!? 早過ぎんだろ……」
凛奈「早くもネタが尽きたみたいだね」
陽真「一体何のためにこんな回作ったんだよ……」
凛奈「まぁいいじゃない。きっとみんな楽しんでくれたよ」
陽真「まぁ、たまにはこういうふざけた回もありか。いつまでも湿っぽい話じゃ退屈だろうしな」
凛奈「それに、来年から作者が考えてる『コスモガール』っていう新作も始まるんだよ。私達の時代ももうすぐで終わりだね」
陽真「そうか。読者に忘れられないためにも、もっとこの番外編を盛り上げなきゃな!」
凛奈「陽真君、これからも一緒に素敵な物語を作っていこうね!」
陽真「おう! というわけで……」
凛奈&陽真「これからも『かみさまの忘れ人』をよろしくお願いします!」
アンジェラ「ねぇ……私の出番は?」
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