第74話 エピローグ

 こうして部内での告白が終わった次の日。俺と瑞波は学校を始めて堂々と手を繋いで登校した。


 ただびっくりしたのは教室に入ってからだ。俺たちが仲睦まじく教室に入った瞬間、教室内の空気が一変。


「ようやくなの!? ようやく二人は付き合ったの!?」


 クラスのみんなが俺たちに群がってくる。ただどういう意味だ。ようやくって。


 特に女子が興味津々。楽しそうに俺たちに話かけてくる。それに瑞波も嬉しそうにみんなに応えた。


「そうなの。大樹くんと私は付き合ってます!」


 瑞波の一言でクラスがわぁっと湧く。それと同時におめでとうと口々に言われてしまう。なんだ? なんでそんな待ってましたみたいな雰囲気なんだ?


「昨日、すごかったらしいね。ソフトボール部の声、下校中の人とかにも聞こえてたらしいよ」


「空閑くんすごいかっこよかったらしいね」


「そうなの! 昨日の大樹くんもう最高だったの! 思い出しただけでドキドキしちゃう」


 クラスがこれ以上ないほど盛り上がっている。と、ここで純也と修が教室へ入ってきた。


「お、これは俺たちのマネージャーをかっさらった空閑大樹ではないか。昨日は見せつけちゃってくれるねぇ。俺たちの前でキスまでしちゃってさぁ!」


「おい、修!! それはそっちがやれって言ったんだろ!」


 修の発言のせいでクラスはもうやばいことに。瑞波というと嬉しそうに女子と話していた。


 それを見て思った。あぁ、瑞波がこうして笑顔で良かったと。


 喧騒に塗れながら俺はこの笑顔を絶対に守りたい。もう一度心の中で誓ったのだった。


 俺たちの関係がバレていたのか。少し気になったけれど、これについてはこの際聞かないことにした。






 あとがき 


 ここまで読んでくださりありがとうございます! 「マネージャーとバレずに付き合うには」たくさんの方に応援いただきここまでくることが出来ました。感謝しかありません。このお話はこれで完結となります。えへへ。もし、春のデート読みたいとおっしゃる方が一人でもいらっしゃったら頑張りたいと思います。

 それとお知らせです。できれば四月くらいにまた新作のラブコメを出そうと思いますのでもしよければそちらも方も読んでくれると嬉しいです。

 最後にたくさんの★、♡をありがとうございました。とても嬉しかったです。まだの皆様、最後にポチッとしてくださると喜びます。

 それでは皆様、またお会いしましょう!


 九条 けい

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