第4話 結論:俺の彼女が俺より男らしい



 うん、やっぱりどこからどう見ても俺より男らしいな。

 俺の彼女って。


 デートの帰り道を歩きながら、俺はうんうんと頷く。


「何一人で納得してんだ? 気持ち悪ぃ」


 ちなみに言葉も男っぽいね。

 俺達男女逆だったら、ものすごく上手くいってた気がする。


「なあ、ミツキ。俺が男らしくなくても、俺の事捨てないでくれな」

「い、いきなりなんだよ。女々しくなくなよ。女かよ」

「女の子でも、女々しくない子はいるよ」

「そりゃいるけど、そこじゃねぇだろ。気にする事」


 告白したの俺からなんだよね。

 こんなに男らしい彼女つくったら、俺の良いとこないじゃん。

 捨てられないように頑張らないといけないなあ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺の彼女が俺より数倍男らしい件について 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ