SS 「チャットについて」「信用しない人格」



SS「チャットについて」


 シュナイデル城に滞在している中。

 パルムノードが手をつけていた鉄球(攻防戦の際に一瞬だけ活躍した道具)が逃げ出してしまった。


 未利達はその鉄球を回収するために、城内を走り回っていた。


 チャット画面に文字を入力させていっている未利レインの手が止まった。どうしたのかとエアロが問いかける。


 すると、未利レインは「口調にこまりました」


「口調? チャットのですか?」

レインの口調で行うか、それとも普段みりの口調で行うか」

「どっちでもよくありません? ですがまあ、変装してるんですから、口調のそれに合わせた方が良いのでは?」

「それもそうですね」



SS「信用しない人格」


 それはもしもの話。

 もしも過去のあの時、誰にも傍にいてもらえなかったら。


 自分は心を閉じていただろう。

 そしてきっと、誰も信用しなかったに違いない。

 そんな人間になっていただろう。


 けれどそうはならなかった。


 友達がいてくれたから、踏みとどまる事ができた。


 そして今この世界で、本音と向き合えるようになれたのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

白いツバサ 千変万化の世界(第九幕if) 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ