第8話 女子力アップ
前回偶等 寸の家にて、音那四囲が大慌てし家を去ろうとした
そんな帰り際。
音那四囲「それにしても、なんで私の家の住所知ってたのかしら……??」
「ねえ、るこお~?? 何か知らない?」
るこ「……えっ、あ、あた、あたしは何にもしんないわよ?? あっわ、わたし見たいテレビがあったのよね~~」
音那四囲「本当かなあ~? な~んか、怪しい……。」
「それにしても今、思い出してみると…あの相合傘状態の時。。
彼、傘から思い切りはみ出ててずぶぬれで……。そのおかげで
私は全然雨に濡れなかった……。そういうのって……//]
るこ「まあた四囲のにやけ照れが始まった……。明日の学校はどうなることやらっ」
その日の夜、引寄家では……。
引寄あい「あ~~今日もいいお風呂だった♪」「あれっあんた何読んでるの?それ、あたしの本…」
斎藤君「いやあ~今月号のめりめりぱきぱき 女子力アップ特集。ためになるな~」
「付録のパックで あなたもめりめりぱきぱき♪お肌すべっすべっ!!」
引寄あい「そ………。それ!!! あたしが楽しみにしてた ぱっく!!!!!
さ~~い~~と~~う~~怒」
「あんた後ろばっか向いてないで、こっちむきなさいよっ!!このへぼ恋愛マスターっ」
斎藤君「……あ~~い~~ちゃ~~ん~~? よ~~ん~~だあ?」
そこには、あいの雑誌付属パックを勝手に使ってる斎藤君がおり、
効き目がありすぎたのかパックで、表皮がはがれ<顔>そのものがあらわになっていた。
眉はごく太く、うるうるしたつぶらな瞳……右口角があがり、血色の良いピンクの唇、真っ白の歯がうきぼり(以下略)
引寄あい「え……ぎゃっぎゃあああああああああああああっ!!! あ、あんた 顔……顔っ……」
「そ、その顔どうした……のよっ」
斎藤君「ん~~? パックしてみたら……表皮がめりめり~ はがれてき……ちゃった~」
引寄あい「……きちゃったじゃないよ……。うう……今年一番の衝撃映像……」
斎藤君「これで~~女子力アップした……かなあ? お肌と<うるっとぷるるん>てっなった?」
引寄あい「し、知らないわよ!!も、もう寝るからわたし。あとちゃんとしといてよねっ!!」
斎藤君「なんだよ~女子力アップしたと僕的には思うのになあ。。」
その後、ベッドに入りながらも
あいは斎藤君にこんなことを思っていた。
あい内心:何気に、あたしを粗悪品から守ろうとして 自ら試してくれたんだよね……憎めなくて優しい隕石。わかってんだからね・・
そんな事とはつゆしれず、彼の方は……
斎藤君「このパック、すんごい表皮がはがれてつるっつる☆
来月号もついてこないかなあ~ 愛用品になりそう…」
次の日~~
咲乱るこ「ねえねえ、四囲~? この間降ってきた隕石結局どうなったのかなあ……?」
音那四囲「ううん、あの後の事は私も知らなくて……;無事私たちみたいに出会えてたらいいんだけどねえ!」
咲乱るこ「偶等メガネ君の事も、お楽しみですな<うほっ>」
音那四囲「も、もう……からからないでよお……小声 こっちは真剣に……//」
咲乱るこ「そういえばさっ、四囲ちょっとくらいそのメガネ君に
好きな食べ物くらい聞いてみたら?どっちにしても……少しくらい勇気ださなきゃっ!」
音那四囲「またそんな簡単に言って~……好きな食べ物かあ!彼の事、もっと…知りたくなってきた…」
咲乱るこ「でしょ??またチャンスがあればいいわねえ~♪」
そんな中噂の、偶等 寸と他の男子の会話が耳に入ってきた……。
クラス男子「おめえ、好きな女子とかタイプとかどんな感じなの??」「想像つくようでつかないわあ~」
偶等 寸「そうだなあ~……しいて言えば… あまりよくはいない感じの子かな??」
クラス男子「なんだよそれ~おもしろいやつだなあ、マジなのかわからんけど冗談ってことにしとくわ笑」
偶等 寸「笑 まあそんな子いたらお目にかかってみたいもんやけどな……」
クラス男子「そういや、今度クリパするんだけど俺とあと俺の友達と……偶等、おま えもくる?
できればもうちょっとメンバー集めてほしいんだけど……」
偶等 寸「おっいいなあ。ああ、俺も参加するわ……わかった、ちょっとあたってみる」
音那四囲 内心:わああああああああ、わあああああああああ!!!!!
さらっと好みの女子のタイプとか聞いちゃった>< あまりよく はいないってどゆこと??
ちょっとまってよ……全然頭追いつかない;この間の<相合傘>は 一体……?凹
けどクリパって言ってたよね……私も参加したいな……けど、どう やって言い出したら……。
咲乱るこ 「ありゃ~…こりゃそうとうぱにくってるわね、、お~~い しいさああん?もしも~~し?」
音那四囲「ぽか~~~ん……」
一方引寄 あいたちは……
引寄あい「ねえ、ねえあんたさ <自称恋愛マスター隕石!!>とか言って。それ 痛々しいとか思わないの??
自称恋愛マスタ~なんでしょ? どうマスターするのか、それを教えて よ……」
斎藤君「なかなか核心ついてきたねっあいちゃん。そう!!私は恋愛マスターの隕石。数々の恋愛における
悩める宇宙に彷徨える子羊を救ってきたのだよ。<どやあ!!>」
引寄あい「宇宙に彷徨える子羊……。で、どうやって救ったの?私も破音君に救われたいな……//]
「ちらっ。ああ今日の破音君もばつぐんにかっこいい……私、彼の襟足やうなじみるのはまってるっていうか…//」
破音黒恋「っでさあ~~それまじかよ~、そんなことあるか普通?」
破音がクラスメイトと会話していたその時、何かの視線を感じたのか
ほんの一瞬 あいの方を見て、また一瞬で別の方に視線を向けた。
引寄あい「やっば……目あった?今……// この目が合うか合わないかのドキドキ感……
稀に5秒以上見られてる時あったりするからもう……」
斎藤君「そこは…企業秘密ってやつだよ!!そりゃ、そうだろな…。私みたいに女子力を磨くとかどう?」
「って聞いてる?人の話……お~~い???」
引寄あい「ぽか~~ん……… 」
「えっ、えっな……なんだっけ?」
引寄あい「そもそもあんた人でも女子じゃないじゃん!!」
斎藤君「……正論すぎて何も言い返せない……だが私の女子力アップはまだ続ける…」
偶等 寸「あの……、引寄。ちょっと、いいかな?」
斎藤君「ささっ……隠」
引寄あい「えっ…う、うん……何?偶等君//]
音那四囲 内心:なっ!!!なっ!!!!なんで……、偶等君があいちゃんの席に……。
ちょ、ちょっとまって;え?なに私……嫌われた……?凹
偶等 寸「あ……わり、きゅうに。こないだ図書館の整理で一緒だったからさ……
今度クリパするんだけど引寄もくる?とおもって…」
引寄あい「え……あ、あたしなんかでよければ…… うん照」
偶等 寸「わかった、ありがとなっ。それからごにょごにょごにょ…<耳元で囁く>」
引寄あい「あっ、うん別にいいよ♪」
音那四囲内心:クリパ…って聞こえたけど…… 耳元で何話したの??!あああ
気になって気になって学校どこじゃないよ;
咲乱るこ「こりゃ……重症ですな……。おとなしいくない……。」
彼女らがそんな時間を過ごしている中……。いわゆるシンクロ的な何かがあるのか、
動物少女の<りゅん>と彷徨 迷は自宅の自室で
こんな会話を交わしていた。
りゅん「そういえば学校にいかなくなってずいぶんになるかな……。
本当はクラスの子たちと、お友達になって恋愛したり色んな事
学びたいんだけどね……」
彷徨 迷「え~っと、りゅんちゃんいつから学校いってないの?って聞いちゃっていいのかな…。
無理にとはいわないけど…。」
りゅん「あっうんっ、大丈夫。えっとね1年生の始業式…は行ったきり…。
始業式行ってみたら、私ったらちょっとまわりと違って動物さんのお耳や尻尾が生えてるからとかで、
大騒ぎになっちゃって…。」
行った早々精神的に傷つけられたりして……
私の中では仕方ないのかなって涙 けどねっ本当に数少ないけれど私の事かわいいって
いってくれる子もいたりして;」
彷徨 迷「…そんなことが……。ご、ごめんもういいよ……。聞いた私もあれだったし、そういえば
話変わるけれどもうすぐクリスマスだね♪りゅんの気分転換に
学校には行く気にはなれなくても、 くりぱとかあればいいのにね~~」
りゅん「うっうん! 迷って、やさしいよね。ありがとう……」
そうして学校から帰ると………
引寄あい「ふうっ、たっだいまあ~今日もめっちゃ疲れた…… 気づいたら斎藤君先に帰ってるし……」
引寄あい「やっと今かえってき………」
斎藤君「れっつ女子力アップ!! M・Y・O・G・A 斎藤 ☆
やあ あ・い・ちゃ・ん<渋めボイス>君もどうだい?」
そこには黒いタイツをはいた斎藤君が、勝手にMYOGAを行っており、もちろんある意味男らしい極太まゆげに さわやかな笑顔に長いまつげ、瞳はうるうるしており 口角はまたもや右上がりでポーズをとっていた。
引寄あい「ぎゃああああああああああっ!!!!」
斎藤君「ごっごめん!!あいちゃんっ、勝手にMYOGAして悪かったよ………」
引寄あい「MYOGAマットひきなさいよっ!!床に傷がつくじゃないっ!!!」
斎藤君「……そこ?」
そんな二人?と<りゅん>や 四囲たち……クリパはいったいどう展開していくのであろうか?! 続く!
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