第6話 ぐうかわ。

そうして図書室の整理を

引寄あいや偶等寸、音那四囲 それに黒恋、隕石達で一生懸命片付けようとしていた。



引寄あい「うっうっわ~ すごい埃かぶってるけど……ちょっぴり

気になる本発見!! 隕石の秘密 これで君も隕石マスター」





斎藤君「な、何も僕の前でその本見つけなくても……」



引寄あい「いやっ、これは……気になって当然だよっ。

だってなんていっても斎藤君には手や足が生えてるんだもん!!


ひょっとしたら……隕石に手足生えてるの他にあるかもしれないじゃん??」


斎藤君「……僕は図鑑にもどこにものっていなくて、特例みたいなもんなの!!もし

そんなのあったらお目にかかってみたいもんだね。」


引寄あい「そこまでいう??ぜえったい見つけてやるう………







あっ………










『ごり裏黒宇王と行くコットンパフの旅~~全12巻』


なにこれ~~?










違った違った、<手足生えてる隕石の本>……本っと







な、ない………。まっ当たり前かあ~~




ねっねっ!!あんたさあ、なんかこう特別な能力とか男子を全員

虜にするとか そういうのないわけ?」


斎藤君「あいちゃんは……確かにぐうかわなのだが……




やはり……来るべき家を間違えたか……。」







引寄あい「なんか言った?」




先生「おお~~い、引寄……先生一旦教室出るから

この重い本全部あっちにはこんどいてくれっ。いいなっ?」


引寄あい「な、なんでなんであたしをご指名なのか……ぼそ


あ~~マジ最悪;うんしょっうんしょっ……ちょっとお;ありえんほど重いし><」










その瞬間、あいが見ていないわずかな間に

積んでいた本が少なくなっていた。


引寄あい「え………あれっこんな少なかったっけ……?」












偶等 寸「………これでよしっと、ぱんぱんっ←埃を払う音」



引寄あい「えっ、、もしかして…偶等君が持っててくれたの??」


偶等寸「…うん?あ~。こんなもん女子にさせるわけにいかないっしょ。」




引寄あい「う、うん……そうだけど照 あ、あたしは別に彼に興味なんてないけどさ……

モテるのもちょっぴりわかる気がするかな~小声」


斎藤君「なあ。なあ。あいちゃん、ちょっとあれ……どう思う?」


引寄あい「えっ、何があ?破音君ああああ、また今日もかっこよすぎてやばいよお~~><」











斎藤君「いや、そうじゃなくって……あの連れてる子……。」





引寄あい「あっあのこは………鈴鹿 凛<すずか りん>!!!」


あいが見るとそこには破音黒恋にさりげなく密着し、今日放課後どこかへ遊びに行こうと

誘っている、あいのライバルでもある鈴鹿 凛という女子の姿があった。

そう彼女は恋愛においても、なかなかのやり手なのだ。











引寄あい「うぬぬぬぬぬ………あ、あたしの……破音君をおおおおおっ怒

しかも、あっあんなに密着して… 離れなさいよお!!解せぬ!!」




斎藤君「お~~あいちゃん、こっわ;」




鈴鹿 凛「ねえ…いいでしょ……?ほんのちょっと出かけるだけだから、

破音君~妹のプレゼント選ぶの手伝って?♡」


「30分一緒に選んでもらうだけでいいから~♡」







破音黒恋「う~~ん、困ったな……。」





その頃、彷徨 迷は・・・・・・


彷徨 迷「う~~ん、困りましたわ……さっきから同じところをぐるぐる

回ってやっとの思いで外へ出たら……公園?にたどり着いたのはいいですけど…」


彷徨 迷「子供たちや人が多すぎて身動きとれなくなってしまって…。今や石ころも同然;一体どうすれば…」


少年たち「おっー!ちょうどいいサッカーボールがあるぜっ けんと~パスいくぞーー!!」


少年たち「パーーーーース!!」






彷徨 迷「えっ……え?? きゃああああああああっ」


けんと「ないっすぱっす♪ しんじ、おまえんとこへぱーーーーす☆」


彷徨 迷「わあああああああああっ、おお助け~~><」


しんじ「よし……決めてやるっ スーパーエレクトロニックサンダーなんちゃら無二シューーーーと!!!!」










彷徨 迷「うそでしょ??! きゃああああああああああああああああっ;」










しんじ「ゴーーーーーーーーーーーーーール♪」







彷徨 迷「はあはあ、はあはあ………な、なに今日厄日?! だ、だれかあ……だからと言って手足出すわけにいかないし;」


そうして少年たちが去ったあと。


またもや年長クラスの子供たちが来て~~








年長子供A「今日、せんせーが自分のものにはお名前をかきましょーーって

いってたよねー。」


年長子供B「うんうんいってた~。このマジックペンで……

ごんざれす」っと。これでばっちり!!!! へっへ~。









彷徨 迷「な……なにがばっちりなの??!へっへ~~て何よ?! ま、まさかこれ油性?!!!」


年長子供A「ついでにこれもはっちゃおーーーー。おうちのお店に置いてあったーーー。これもついでに??ぺたぺたっ」





彷徨 迷「えっ……な、なにはったのー??なにを……」









それはスーパーの商品半額シールと10円シールであった……。






そうしてあたりは真っ暗になり冷たい雨が降ってきた、そこへ………引寄あいの隣のクラスの

不登校少女<りゅん>が現れ……ぼろぼろになりかけていた彷徨 迷をかかえ

自宅まで持って帰ろうとした。



[128766427/1575261366.png]






彷徨 迷「う;;ううう; た……助かったああああ><」




まさにこの出会いが、ある意味運命とも言える出会いであった。


りゅん「なんだかひどい目にあってたみたいなんで

持って帰ってきちゃったにゃふ。もう大丈夫にゃふよ?」


彷徨 迷「ひどい目にあってるとこを助けてくれてありがとう><

なんてお呼びすればいいですか??」


りゅん「わたしはりゅん。なんていうかこんな人外の姿だからっていうのも

あって……登校できなくて……。」


迷が見上げるように見ると、かわいいお顔に動物さんのお耳やしっぽが生えている

まだあどけないかわいらしい少女だった……。




彷徨 迷「ありがとう!りゅんさんっ。それはそれで辛いですね……

というかまさしくテキトー神様が私を送った理由、それはあなたと出会うことだったんですね!!」


りゅん「??何を言ってるのかわからないにゃふけど……。呼び捨てでいいよっ☆

これからよろしくねっ♪」


彷徨 迷「ところで……学校には行かないの……?えっと申し遅れました、私は彷徨 迷。以後よろしくですっ」


りゅん「うん……ただ、行かないんじゃなくて行けないにゃふ……。こんな姿だから

お友達もいなくて……。」


彷徨 迷「そういうことなら、迷でよければぜひお友達になってください!!こんな形の出会いもきっと何かのご縁ですので☆」


りゅん「……わたしなんかでいいにゃふ? 喜んでっ♪」


そんな会話を交わし二人?は無事お友達となっていったのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る