友達を消したい
次の日だった。
「おはよ…あれ…?」
今日は誰も居ないのか。
珍しいな。
そう思いながら、本を読む。
そうして、授業が始まる時間まできてしまった。
-みんな休みって珍しいなぁ。-
まぁ、こういう日はゆっくり出来て良いのかもしれない。
1時間目は隣の人と少し会話した程度で終わった。
-そりゃあ、授業だからね。-
休み時間になる。
誰も、来ない。
ひたすら本を読み続ける。
2時間目は、何も話さなくて。
休み時間も、静かに本読んで。
ここは凄く静かだった。周りは騒がしいのに。
-孤立…してるなぁ。-
-1人を望んでたから仕方ないけれど。-
3時間目は、何か言おうと思って、挙手をした。
発言をした時、ふと、思った。
-視線が、怖い。-
昼休みになった。
孤立してるから、かな。
-視線が痛い。-
-なんかしたかなぁ…-
次の休み時間も。
-ひそひそ、話してる…?-
「あの子、今日ボッチだよね〜」
「いつも、他の人にひっついてるから、どうするのかな〜って思ってた〜。」
「本当、静かだよな。」
「あいつら、いつも騒ぎすぎだろ〜」
「あいつらにいつもひっついてたから、気がつかなかったけど、あいつ1人だと質素だよなぁー」
「それ意味わかんないんだけど〜」
「こら。聞こえるでしょ!」
-それは、私に向かって言ってるの…?-
なにが、ダメなの…?
誰にも、相談出来ないよ。
誰か居て欲しい。
最初から1人のほうが良かったの?
矛盾した思いが心を渦巻く。
怖い。
怖いよ。
早く。
今日が終わって…
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