第17話 日常
コロナで世界が、まわりが騒ぎ始めてから暫く経つ。
平凡だった、普段通りの日々ががらりと変わってしまった。
馴染みの店も休業に入った。
仕事も、なくなっている。
もう何日も外に出ていない。
私自身こんなに外に出てないのは違和感がある。普段はもう少し、外で歩いて、好きなところにこの足でいってたのに。
ほんとは、春になったら旅行の算段でも立ててどこかに行こうと思っていた。そしたらこうなっていた。もっと早くどこかに行きたかったなとひとりごちる。
だけど落ち込んでばかりは居られないものだと思う。日々は過ぎていく。必要なものは掴みとる。そして、自分の体の具合を確かめる。周りにも気を配る。
今自分に出来ることをコツコツと。
そして、この事態が全て済んだらやりたいことを心の中で積上げて。
生きてこの時期を乗りきるのだと。
いつか、計画を立てて、飛行機に乗って。
自分が行ったことのない土地へ。
大事な人達のところへ。
ただでさえ脆く崩れやすいメンタルを無理やり押し固めて。
まずは一日一日を生きのびること。
そう決めて前を向く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます