第3話 世界の果て

俺はカイトという男の力を見て圧倒された。。

何故、これ程の力を手に入れたか。俺を受け入れたかということを疑問に思ってしまう。。。


「おーーい!ソラ!飯だぞーー!」


と、馬鹿デカイ声が耳を刺激する。。

正直迷惑にも程がある。。

あの後すぐに俺は寝てしまったのか?と思った。

でも確かに俺はこの目であの力をみた。。

頭を抱えて混乱する。どこまでが本当で嘘なのかを。考えてしまう。。


とりあえず。飯だ。。


え???

俺はこの世とは思えないものを目にした。

「おい、カイト。。これって?、、、」

カイトはドヤ顔をしながら俺の方を向き

「スクランブルエッグと飯だ!」

言葉と物が明らかに違う。それどころか。原型が保てていない。俺は意を決して一口食べた。

「うっう!」

ひどすぎた。体完全に受けつけない。

「どーだ、ソラ!うまいだろ!」

この問いに対しておれは呆然とした。

「カイト、これはひどすぎる。。。料理じゃないぞ。これは。。。」

カイトも上の空だった。。仕方ないこのまま飯を作られてもおいしく食えなかったら損だしな。

「だから!今日から飯当番はおれだ!」

するとカイトの目付きが変わり、勢い良く立った!

「そりゃー、納得いかねぇー!実力を見せやがれ!」と子供の言い訳のようにテンパっていた。

「仕方ねぇーな。」

おれは渋々調理場に移動した。

「とりあえず。朝だから卵焼きとみそ汁、飯でいいなーと」

おれは手際よく作り終え、カイトの目の前に出した

「ほらよ。朝飯だ。」

カイトはすごい力んだ目で凝視している。

(なにしてんだよ。この人は。。。。。)

「い、いただきます。。。」

「ぅっ!」

「うっまぁーーーーーーーーい!」

「ソラ!これから頼むぞ!」

(この急な変化はなんだ。。。)

「お、おう。」

こうして俺とカイトの関係ができた。



よし、ソラ!

これから俺の孫として、剣術を学んでもらう!

「え、まじかよ。。」

「だってよー息子が弱いだなんて顔が立たないだろ?」

(結局、自分の事かよ。。。でもこれで、自分の身も守ることができるか。)

「じゃーよろしく頼む。」


「とりあえずーーー。」

するとカイトは剣を取り出し空にかかげた。

(なにしてんだ。この人。)

とたん、風が切れたかのような風圧が押し寄せてくる。でもとても、静かだった。こんなに静かなのに、向こうに見える森が一部、斬後がのこっている。

(な、なんてやつだ。)

「よし、ソラ!お前もこんな感じでやってみろ!」

頭が真っ白になった。

「で、できるかー!!!!」

「できないのかよー。えーーーと」

ちょっと待て。普通はできねぇーよ。

と思いつつカイトがアドバイスを出してきた。

「イメージは斬るというイメージよりも優しく包み込むイメージだな。」

「大切なのはイメージだ!」

(イメージか。やってみるか。)

(優しく包み込むこんで一気に放す!)

すると、カイトとは違う凄まじい波動が起こった。

波動が起こった先を見るとまるで隕石でも落ちたかのような威力が叩きつけられていた。

「あっちゃー、ソラー力入れすぎたな。」

「でも、それほどの力があるってことはまだまだ、強くなれるこれから俺と剣術のとっくんだー!」

やれやれと思いながら声を出した。

「おーーーー。」


「じゃーソラ、今日は帰るか。」

「お、おう。」

俺はカイトに疑問を抱いていた。

それは。。。。

「なー、カイト」

「なんで剣士になったんだ。」

するとカイトは足を止めた。

「剣士か、本当はな敵うちのつもりだったんだ。」

「敵うち??」

「あー、親父もともと剣士でな一緒に練習したりしていた。でも、そんな時に魔王軍が押し寄せてな、親父は懸命に戦った。俺は親父を必死に探して村を探した。」

(でも、なんで敵うちだった。になるんだ。)

「それでだ。俺は親父を見つけた。俺は腰を地面につけその光景が怖かった、受け入れたくなかった。親父は目の前で殺されたことを。。」

俺は、その事を知ってあまり乗り気で話を聞くことはできなかった。

「まーでもその後、魔王の城に殴り込んでボコボコにしたんだけどな!ガハハハハ!」

(ちょっと待て、めちゃくちゃじゃねーか!)

「でも魔王は、死んでいない。」

「どういうことだよ!」

「だってー、途中で逃げたんだもん。」

「だもんー。じゃねぇーよ!逃がすなよ!」

「まーまー、俺は親父を殺した魔王軍のやつを倒したから親父の敵はとった!」

親指を立ててこっちを見ている。。。。

「でもなソラ戦うだけが剣士じゃないんだぞ!」

「え?」

「俺はなこの世界の果てに行ってみてぇーんだ。」

俺はホッとしたカイトがちゃんとした人だということに。やっぱり凄い人だということに。

「じゃー俺もついていくよ。よろしくな。」

「さすが、俺の孫だ!たのむぞー!ガハハハハ!」

「近いってやめろよー!」


カイトとソラ たちの旅がはじまった。

最強の孫と最強の剣聖になるために!

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転生された俺は最強の剣士の孫!? 星田 レイ @hoshidarei

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