第8話 健吾
ケンちゃんが帰ってくる。
清水君の話だとケンちゃんも今はバスケやってるみたいだけど背は高いのかな。
この高校結構進学校のはずだけど頭とか良いのかな・・・・
顔は・・・・カッコいいのかな・・・・
でも、何で清水君に連絡して私に連絡くれないのかな・・・・
やっぱり私の事なんて忘れちゃってるのかな・・・・約束したのに・・・・
「小早川、こ・ば・や・か・わ」
「ん?あ、何?清水君」
「大丈夫か? ごめんな、健吾の事伝えてなくて」
「ううん。大丈夫。・・・・ゴメン今日はもう帰るね」
「ん。あぁまた明日な」
--------------
「ねぇ清水君 健吾君?ってどんな人なの」
と浜野さん。そうだよな浜野さんは中学も違うし知らないんだったな。
「あぁ名前は田辺 健吾。俺や村田、小早川の幼馴染だよ。
付き合いで言えば俺は小学校からだから村田や小早川の方が少し長いのかな。
いつも一緒になって悪ふざけしてたんだけど、小3の終わりに親の都合で転校
しちまってな。言うと怒られそうだけど、小早川大泣きでw」
「えっ あの小早川さんが!」
「あぁ当時は男勝りで俺や健吾とよくサッカーとかして遊んでたな。
まぁ二人とも意地っ張りの負けず嫌いだから言葉には出してないだろうけど、周りから見れば相思相愛。多分二人とも初恋だったんじゃないか?」
「そうなんだ。じゃぁ小早川さんも田辺君が帰ってくるの楽しみだね」
「そうだと良いんだけど、小早川も健吾もお互い随分会ってないから、会ったときにお互いの思い出とのギャップでショックとか受けなきゃいいんだけど。思い出って色々美化されちまうだろ?」
「なるほどね。でも、何だか小早川さんたち応援してあげたくなるね♪」
「あぁそれは同意だ。二人とも大事な友達だからな」
とりあえず、健吾のスケジュールとかはお袋経由で聞いてみるかな。
「にしても、このクッキー美味しいな。お金出して食べたいレベルだぜ」
「えっ 本当!う 嬉しいな♪
清水君に食べてもらおうと思って頑張った甲斐があるよ」
俺のため?マジか!!それってもしかして俺に脈ありなのか?
「あ、あのさ浜野さん。今回は色々と俺なんかのためにありがとな。
リハビリが落ち着いたら、何かお礼させて欲しいんだけど何かあるかな?」
「え!気にしなくていいよ。私が好きでやってるんだし・・・」
「でもさ、、、」
「じゃ じゃあ、この間隣町にテーマパーク出来たでしょ、
色々落ち着いたら、そこに連れてって欲しいな。中学のときはバスケ漬けだったから、そういうところ行ったことなくて」
「あ あぁもちろん! 楽しみにしててくれ」
「うん」
浜野さん何だか照れた感じも可愛いな。
でも、これってもしかしてデートのお誘いなのか?
俺、勘違いしちゃっていいのか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます